「マルの作戦」は優秀のしるし
殆ど人に会わず、殆ど外出をせず、只ひたすらホテルに篭りっぱなしの出張を終えた。最低限の最低の出張と言って良いだろう。その間、ありがたいことに絶え間なく仕事は増え続け、逆に締め切り日までの余裕は減り続けている。
飛行機の窓から阿蘇外輪山の稜線を眺めていると、びっくりする程どっしりしていて逞しいことに驚きます。気が遠くなる程の長い年月をかけて、噴火や大陥没を繰り返し現在の原型が出来たのだと分かります。
長い年月か。
でも仕事は待ってくれないな。
同僚たちは、プレゼンの資料作成は進んでいるのだろうか。
時間がないぞ、大丈夫なのか。
追い込まれる度に受験生だった頃を思い出します。
30年以上も前の話。
僕は典型的なカメさんタイプの人間。
マイペースでコツコツするタイプ。妻や息子も間違いなくこのタイプ。
黙々と前進する理想的な性質なのですが、爆発的なパワーに乏しく急激な上昇はない。
逆にウサギさんタイプの人もいる。
精神的な起伏があって、不安定な長距離をイーブンペースで走り続けることが苦手。でもダッシュするパワーを兼ね備えており、集中力が高まった時の加速度は半端ない。驚異的な爆発力で、後半一気に追い上げるタイプです。
僕はいつもこの爆発的に追い上げてくるウサギさんを恐れ、何度となく焦って不安になったこともありました。一方で、ウサギさんたちもカメさんの努力を見て焦るんだとも知っていました。
どちらが有利でどちらが不利ということではない。
受験の場合もそうだけど、早い遅いのレースをしているのではない。
遅くたって着実にゴールに辿り着けば良いのです。
だから、今回も大丈夫。
そう思っています。
社会人になって気づいたことがあります。
優秀な人の特徴やマインドです。
一般的に人は物事を否定的に考える時、周りのせいにしている。
「時間がないのは仕事量が多いからだ」「どうして僕だけがこんなに要求されるのか」と言った具合にね。
つまり、心の中でバッテンをつけて、自分が出来ないとネガティブに都合よく考えてしまう。でも、優秀な人は違う。「時間が少なく感じるのは優先順位の付け方が不十分なのかも知れない」「仕事が多いのは、飛躍する機会を与えられているんだ」なんて感じているのです。
自分の周りの環境を全て肯定すると、前向きでポジティブな思考ができる様になる。バッテンではなく、マルの作戦です。前向きに心にマルを描くのです。
このパワーは大きい。
当然、結果も大きく違います。
もっと早いうちに気づいておけば良かった。
もっと早くから身につけておけば、もっと違った「今」があったのかも知れない。
何かの目標に対してウサギさんでもカメさんでも良い。
でも、バッテンではなく、マルの作戦を持つことが肝心なんですよね。
誰か妻に説明してくれないかなぁ。
バッテンではなく、マルの作戦を。
旦那がクレジットカードを使うのは、お小遣いが少ないからではない。
毎回妻におねだりすると、毎回血圧を上げてしまうことになる。
そうであれば月に一度、請求書が届いた時だけで済むのですからと。
最後まで読み進めて頂きありがとうございました。
残り少ない夏を満喫しましょう。🌱
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