誰かの役に立つ人になれるのか

落ち込んだ時に、誰かがそばにいてくれるというのは大事。
それはパートナーであれば尚よし、だがそういうわけにもいかない。そういうわけにはいかないということを、大人になってから知った。そいうわけにいっているのはほんの一握り（?）そして、その一握りの人は運命的に出会ったか、絶え間ない努力のたまものなのだと思う。

なので、パートナーでないところにそういう存在があるとよい。

前回書いたように、私の先輩はとにかく懐が深くて、穏やかで、しかもゆるぎない信念をもっていると感じる。だから吸い寄せられていく。また彼女以外にも、相談したくなる友人がいる。「私こんな信念があるんだよ」なんて絶対に言わない。けど秘めたる思いは話していると分かる。

そこで！私も誰かのそばにいて聞いてあげる人になれるといいなと安易に思う。が、そう簡単には行かない。

軽く反論したりアドバイスしたり、見当違いなことをしては何の力になれない。話しやす雰囲気の人でないといけない。話を聞いて欲しいと思われる信頼のある人でないといけない、居心地のいい相手でないといけない。

私は物事を頭で考え応用が利かない。メモを取り、実践するぞ！と息巻くが、結局上手くできない。自分に「傾聴だぞ」「アドバイスするな」「どうしたいかを導く質問を」と言い聞かせ、なんともぎこちない。

日頃も「笑顔でいる」と強く思っても、仕事でそれは違うということを言われると、話終わった時、あーーー1秒も笑顔ではなかった。となる。これではダメだ。

反論したりアドバイスしないからといって、うんうん聞いているだけでいいかというと、それはそれで絶対的に足りない。相手に気持ちを吐き出してもらおうと質問をするのに徹しても、空振り。うるさいコバエみたいになってしまう。

そもそも、力になろうというのがおこがましい。力になるのは無理なので、少しでも微量でも相手の気持ちが楽になってくれるといいと願うのだが、それでも、相当おこがましい話なのだといつも思う。

とにかく私にはハードルが高すぎる。

でも…

私がもし、相手にとって居心地がよければ、アドバイスなどしない人であったなら、頭で考えるより行動できてたら、離婚ということにならなかったかもしれない。この能力は特別なものではなく、誰かと過ごすのには必須の要素だ。

私は初歩的なことからやらやっていこう。私がまず取り組むべき課題は以下の3つ。

1.  無のときの顔が怖い

2. 人の気持ちを勝手に決める（自分の経験値内で判断）

3. アドバイスする（偉そうにアドバイスしてることに自分で気がついていない）

これらは絶対に直したい。

張り切っているときは、気持ち悪いくらい満面の笑顔なのに、ふとした時に無になることがある。ふとどころか結構な割合で無の顔＝仏頂面。怒っているわけでは全然ない。こういう顔なんだもんと自分に言い訳をしてきた。しかし、もっと自分の顔に責任をもたねばいけない。リンカーンのおことば。

人の気持ちを勝手に決めるのもよくない。こう思ったのね。ああだったでしょ。それって自分の経験値で相手の気持ちを捏造している。旦那さんは私といると不幸。だから解放（離婚）しなければ。という思い込みをしていた。

アドバイスや否定を良かれと思ってしてしまうことがある。例えばこれとか。

セミナーの途中で気持ちが悪くなって退室した子が部屋に戻ったら迷惑になる…といった。ボランティア中の出来事である。とても周囲のことを気にしてしまう子。大丈夫だとということが伝えたくて、迷惑にならないよ。自分が思うほど人は他の人を気にしないものだよ。って優しく言った。あー最悪。何言っているの私。違う違う。彼女の迷惑になると思っている「その気持ち」を受け止めないといけなかった。もうセミナーなんて戻らなくていいのだ。

そして、悩み相談とは違うが、こういうこともある。
例えば結婚するなら結婚前に同棲したいということを言われた時（ 一般的な話として）、私は「でも、同棲して合わないなが見つかるより勢いで結婚した方がいいってこともあるよ」と言ってしまった。私の悪い癖である「でも」から始めてしまうのだ。なんで仮定の話で相手を否定するんだ私！！「どうしてそう思うの？」とか「なるほどそういうのもあるね」とかまず相手を受け入れる。私の意見を聞きたくての発言ではないのだよ。

とこんなことが、私にはしょっちゅうあった。最近やっと言いそうになるのを飲み込む意識ができた。でもまだ打率1、2割。うっかり言ってしまうはまだまだある。

今はまだ全然できていない。
あーこういう時か、こういう場面ではこう言うのか、今ちょっとだけできたかも、を少しずつ積み重ねていくしかない。

実践する場は今ありがたいことに色々ある。10年後にはないかもしれない。なので今ある場をチャレンジできる貴重な機会として楽しみながらやっていきたい。

例えば仕事やボランティア活動、身内とのやりとり、友人とのやりとり、そしてもってこいなのがパートナー探し。

目指すは、ここぞ、というときだけ「本気モード」になるのではなく、自然とできる自分になること。

1.  仏頂面に注意

2. 人の気持ちは本人から聞く

3. 相手が話したことには追加で質問

周囲を見回すとこれがみんなすんなり出来ている。なので私はかなりあやかって（助けられて）きた。なので話を聞いてもらいたい人が複数いる。

この3つ私には全然初歩レベルではないが、これは基本中の基本なので今年2024年にクリアしたい。