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人生行き詰った時の駆け込み寺づくりはじめます(心編)

今日は心の拠り所について書こうと思います。
人には心の拠り所が必要です。結婚していても、していなくても、家族がいても、いなくても。
特に天涯孤独に向かって歩んでいる私には、絶対に必要だと思う。

3か月前、10年間連絡をとっていなかった先輩と会う約束をした。関西方面に旅行することになっていたので、それに合わせて久しぶりに会いたいと連絡したのだ。先輩も連絡をしたことをすごく喜んでくれて、日付が近づくにつれ私も会うのがどんどん楽しみになっていた。

彼女は常に穏やかで人を包み込む雰囲気のある。連絡するのは恐ろしく久しぶりだったのだけれど、快く受け入れてくれるだろうと疑いもなく思ったし、会った時、離婚のことや病気のことを彼女になら自然に話ができると確信があった。昔からそんな壁のない素敵な人なのだ。

私自身、自分で言うのもなんだが後輩にはとても優しい、親切であり、いいところは口に出して褒めるし、不満な顔をみせたことがない。しかしプライベートにおいていざという時に頼りにされるということはないだろう。透明な壁がある。プライベートは入ってこないでね、という感じが私にはある。

それは一先ず置いておいて、話を続けよう。

そんな楽しみにしていた再会であるが、実は会えなかったのだ。

それはある日突然やってきた。旅行の1週間前に風邪をひいたのだ。そ、そりゃ風邪は突然ひくよね。なのだが…

風邪を引いたら突然気持ちがガクンと落ちてしまったのだ。
自分でも信じられないくらい急降下。それまでは元気だったのに。

1週間の休暇を取る直前に風邪が辛くてプラス1日半会社を休んだ。そんな不甲斐ない自分を責め、無理すれば仕事できたんじゃないかと悔やみ、そこから派生して、いや飛躍して、離婚に至ったのは自分のせいだったことを思い出し、一体自分は何をのんきに関西への旅行なんて計画したんだと思った。しかも関西の旅行は盛盛の盛りだくさんで、相変わらず欲深すぎな
自分は大嫌い!となったのである。

急に?
そこまで自分を責めて落ち込まなくても…
でも、真剣にこのように落ちてしまったのである。

先輩には旅行の最初に会う予定だったが、そんな状態だったので、旅行の最後に会えないかと相談した。が、結局都合が合わないということで会うこと自体キャンセルになってしまった。

日付変更のお願いなんてしなければよかった。離婚するなんて言わなければよかった。と芋づる式に様々な後悔に襲われた。
私はいつもこう。
優柔不断で、決めても必ず後悔する。

がっかりが伝わったのか、先輩は心配して電話をくれた。相変わらず察しがいい。
受話器を取った私は、いきなり号泣した。
10年ぶりに話をした、いやしていない。する前に号泣した。
先輩はぽかん。
とすることなく(さすがです)どうしたのかと優しく話を聞いてくれたのだ。なんて達観した人。
さらにこの10年で起こった先輩の苦労した話もしてくれた。私の悩みはなんてちっぽけ。と思う内容だった。

電話を切るときには、気持ちが落ち着いていた。
自分を責めて、ベットから起き上がれず、涙を止めることができなかった状況が和らいでいくのを感じた。

私にとって心の拠り所は、人に話を聞いてもらうことである。

話しても分かって貰えない。と逆に悲しみが増すこともある。それも確か。
離婚した時、彼に言われたやさしい言葉や引き留められたのを自分が意地を張って断ったこと、離婚を自分ひとりで決めてしまったこと、それに対する後悔は絶対に誰にも理解してもらえないと思っている。
目の病気を抱えている今、片目でモノを見ては?とか目からくる頭痛をハンドパワーやスピリチュアルなもので治してはと勧められると、心底心配してくれていることをありがたくは思うが、分かってもらえない辛さも感じる。

がしかし、それでも人と関わりを続けることが絶対的な救いになる。

離婚後ではあるが、縁が合ってオンラインで知り合った方に自分が一人抱えていた気持ちを聞いてもらっている。この思いを話せる先がある。というだけで心が楽になる。

私の友人もペットロスの時に、専用のカウンセラーに話をしたことで回復したと言っていた。

仲のいい、心許せる友達がいない。自分には誰もいない。そういう時は、病院というのもあるけれど、オンラインなど試してみるといい。

気持ちが落ちた時は、こういう場所があると自分で分かっていると心強い。使わないのが一番いいのだろうが、いざという時に助けを求められる場所があるのは有難い。そしてそれは友達でなくてもいい。

天涯孤独路線を進んでいる私は、そういう場所をなるべく多く持っておきたい。そう考えると今回の闇のぶり返しも、その思いに確信を持たせてくれた1つの貴重な経験だったのかもしれない。

駆け込み寺(体編)でも、体のメンテナンスが大事といいながら、結局はトレーナーが否定せずに自分の話を聞いてくれる、ことに付加価値を見出していた。人とつながること、大事だとつくづく思います。

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