港町・塩竈のMYTOWN BURGERSはお腹も心も満たされる素敵なお店でした
夫婦揃って休みの土曜日は、義母の様子見がてら石巻に帰省するのが我が家の恒例。いつもなら、週末の混雑を避けて仙台市内から利府町経由で石巻へと向かうのだが、昨日は夫の提案で、塩竈で昼食をとってから石巻に帰ることにした。
「ハンバーガー食うべ。塩竈に美味そうな店がある。」
夫がそう言う。
自宅晩酌で地魚を毎日堪能している我が家ではあるが、肉も好きだ。
特に、夫はハンバーグが大好きである。
そんな夫がネット検索で見つけたお店が、塩竈市にある「MYTOWN BURGERS」さんだった。
場所はJR本塩釜駅から歩いて5分ほどのところ。人気店のようなので、今回はお昼の混雑時を避けて午後1時半過ぎにお店に着くように車で家を出た。お店には駐車場は無いが、すぐ近くのコインパーキングが30分100円・昼間は最大300円という嬉しい設定だったのでそちらに車を停める。
「いらっしゃいませ!」
お店に入ると、店員さんの元気な声と、肉の焼ける美味しそうなにおいに迎えられた。鮮やかにペイントされたログハウスのような作りの店内が素敵で、初めての訪問なのに何故かほっとする、落ち着く空間である。
カウンター席と奥のテーブルは埋まっていたが、入口横のテーブルがちょうどお客さんが帰ったばかりの様子。
「すぐに片づけますんで、座ってお待ちください!」
若い店員さんが笑顔でそう言いながら、てきぱきと手際よくテーブルの上をきれいに片づけてゆく。
カウンターの向こうの店主らしき人が、カウンターのお客さんにハンバーガーの説明をする声もはきはきと感じが良い。
私はマイタウンバーガーを、夫はチーズバーガーを注文。ドリンクはジャスミンティー。先にドリンクが届いて、そのグラスの大きさに嬉しくなる。
ジュ―っという音と肉の焼ける香りに鼻と胃袋を刺激されながら、待つこと数分。
「お待たせしました!マイタウンバーガーです!」
でかっ!
すごっ!
美味しそうっ!!!
たっぷりと添えられた大きなポテトには、テーブルの上のスパイスと塩をかけてお召し上がりくださいとのこと。
また、ハンバーガーの食べ方は、
「こちらの袋をこうやって折って、中にハンバーガーを入れて食べると食べやすいです。」
と、店員さんが専用のハンバーガー袋を手に、食べ方を説明してくれた。
ハンバーガーの食べ方の説明の最後には、
「あとは、気合で」
と笑顔で付け加えられ、私も夫も笑顔になる。
そして
「お待たせしました!こちらチーズバーガーです!」
さらにでかっ!
すんごい美味しそうっ!!!
夫婦それぞれ、店員さんに教えられたとおりにハンバーガーを袋に入れて、いただきます!
「美味ぇぇぇぇっ!」
「めっちゃ美味しいっっっ!」
二人揃って声が出る。
「肉!肉がめっちゃ肉!!」
いつものように、美味しいものに出会うと語彙力が崩壊する妻。いやマジお肉美味しい。ハンバーガー食べてるというより超美味い肉食べてる感じの美味さ。噛めば噛むほど美味い。肉そのものが超美味い。
そんな妻の言葉に頷きながら
「これ、パンも美味ぇぞ」
と、夫。
「パン美味しいね!なんだこれ、めっちゃサクサクしてない?」
「揚げてる?」
「いやまさか。フワフワだし。あ、バター?焼いてる?」
「焼いてるのか!いやこれ肉も美味いけどパンもめちゃくちゃ美味いわ」
「全部美味しい」
「んだんだ」
お肉そのものの美味しさをガッツリ味わえるパテに、たっぷりの野菜。それを挟むパンは分厚いのだけれど表面はカリカリと風味豊か、中はふわふわ。大きな口を開けて肉とバンズを一緒に噛めば、小麦の香りと味わいが肉の旨味と一緒に口の中に広がる。辛味を感じさせない紫タマネギの甘味とたっぷりのレタスがまた美味しく嬉しい。
「これ、ポテトも美味いぞ」
夫が、添えられたポテトを食べて感激の表情で言う。
「やばい、私ハンバーガーだけでお腹いっぱいになりそう」
「じゃあポテト食っていい?」
「いいよ!・・・あ、でもやっぱり1個食べる!」
満腹直前の状態ながら食べたポテトは夫の言葉どおりやっぱり美味しい。こういう時、食が細い自分をうらめしく思う。
とはいえ、ハンバーガーは完食。ボリューム満点だったが素材ひとつひとつがたまらない美味しさだったので、最後まで飽きることなく美味しく味わうことが出来た。
この日のランチタイムは我々夫婦が最後のお客さん。お会計の際は、先ほどまでカウンターの中で調理していた店長さんらしき方が出てきてくださった。
美味しかった!という感謝の言葉と、石巻に帰省する途中で初めて立ち寄ったのだとお伝えすると、「石巻にも凄く美味しいハンバーガー屋さんありますよ!」と笑顔で。
自分のお店の宣伝だけでなく、リスペクトするお店を紹介してくれるというのは、考えてみたら凄いことだ。美味しさの向こうの魅力、美味しいものを生み出すその人柄が垣間見えた気がした。
「私、noteやってるんですけど、こちらのお店のこと書いてもいいですか?」
「ノート?」
「あの、昔のブログみたいなやつ」
「ええっ?書いてもらっちゃっていいんですかぁ~??是非っ!!」
照れて笑う店長さん。
「それ、バズったら教えてください!バズったら3人で飲みましょう!!」
そんな店長さんの言葉に大笑いしながら、再訪を約束してお店を後にした。
お腹も心も、あたたかく満たされたランチタイムになった。
ウェブマガジン等とは無縁の私の記事は残念ながらバズらないとは思うのだが(それでもこうしてお読みくださっている皆様には、心から御礼申し上げます)、今この記事をお読みくださっている方がいつか塩竈を訪れる機会があれば、是非MYTOWN BURGERSさんにもお立ち寄りいただけたらと思う。
ボリューム満点の美味しいハンバーガーと、晴れた日の港町の海風のように心地良い空間がそこにある。
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