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秋田・田園ハムの豚はらみくんせいとキャベツのペペロンチーノ

 晩酌しながら見ていた吉田類さんの酒場放浪記が今夜は秋田特集で、夫婦で盛り上がりつつ見ながらふと週末に食べた秋田の美味しいものを思い出した。


 先週のはじめ頃だったろうか。仕事帰りに立ち寄った「やまや」で、秋田県横手市の「田園ハム」さんの商品を見つけた。

秋田県横手市「田園ハム」さんの豚はらみくんせい
国産肉100% 職人が丹精込め作り上げ肉の旨みを引き出した逸品



 宮城県で暮らす我が家は日頃から災害に備えて、常温で長期保存出来る缶詰や乾麺類をローリングストックしている。ハムやソーセージといった肉の加工品は冷蔵保存が必要な上にお値段も高いことが多いので、買う機会は多くはないのだが、それでも日持ちするありがたい商品であることに変わりはないし、嫌いではない。
 いや、むしろ好きだ。
 節約して買ってなかっただけで。

 今回見つけたのは、国産の商品。しかも秋田のもの。
 美味しいものは全国各地にあるし、魅力的な生産者さんも全国各地にたくさんいらっしゃる。そう分かってはいるものの、美味しそう、と思ってたまたま手に取った商品の産地が東北だと、なんとなく嬉しく感じてしまうのもまた事実。
 せっかくの機会だから、これも買い置きしておこうと購入。
 その日は、冷蔵庫に入れておいた。


 そして、昨日の朝。
 夫婦揃って仕事が休みの日の朝食は、ローリングストック消費を兼ねて、温麺やスパゲティにすることが多い。
 昨日もいつものように、フライパン一つでできるリュウジさんレシピのペペロンチーノにしたのだが、ペペロンチーノだけでは栄養バランス的に足りない気がして冷蔵庫をチェックしたところ、先日買ってきた豚はらみくんせいが目に入った。
 さらに、野菜庫には地元・宮城県産のキャベツも・
 ならば、豚はらみくんせいの味見を兼ねてキャベツと豚はらみくんせいのペペロンチーノにしてみようと、半ば思い付きで作ってみた。


 まずは、ペペロンチーノを作るのとは別の小さなフライパンを取り出して湯を沸かし、豚はらみくんせいを湯煎で温める。真空パックの袋の中で白く固まっていた脂が溶けて、袋から取り出すともうその時点で美味しそうな香りと湯気が立つ。
 温めた豚はらみくんせいをひと口大に切るついでに、端っこを一切れ味見。

やっべぇぞうわなんだめちゃくちゃ美味いぞこれ(語彙力ゼロ)

 朝からビールを飲みたくなる気持ちを抑えつつ、同じフライパンをさっと洗って次はキャベツを炒める。使ったキャベツは四分の一玉のさらに半分ほどの量。洗ってざく切りにしてから、少量のオリーブオイルを引いて温めたフライパンに入れる。フライ返しで時々ぎゅっと押し付けるようにして焼き目をつけてから、軽く塩コショウを振る。
 これで、具の下ごしらえは完了。
 ここからはいつもの手順。やや深めのフライパンでいつものリュウジさんレシピのとおりに2人分のペペロンチーノを作ったら、最後の仕上げの追いオリーブオイルの代わりに、先に炒めておいたキャベツと切った豚はらみくんせいを加え、全体を菜箸でさっと混ぜ合わせて味を馴染まる。
 これで、豚はらみくんせいとキャベツのペペロンチーノの出来上がり。

秋田県横手市「田園ハム」の豚はらみくんせいと宮城県産キャベツ、
青森県産ニンニク、山形県産唐辛子のペペロンチーノ 
朝からビールが飲みたくなる味


 「この豚肉、美味っ!」
 夫、大絶賛。
 ぎゅーっと旨味が凝縮された豚はらみくんせいはしっかりとした歯応えがあり、噛めば噛むほど口の中に美味しさが広がる。そのままでも美味しいが、ニンニクとの相性も良く予想以上の美味しさ。
 そこに、しゃきしゃきのキャベツの甘味と食感が良いアクセント。
 思い付きで作ったとは思えない味。いやもうこれは作った私の腕ではなく素材の凄さだろう。


 あっという間に完食。
 朝から満腹。大満足。


 ちなみにこの日、ビールは飲まなかった。
 偉いぞ私。
 偉いぞ夫。


 しかし、次にこのペペロンチーノを作る時は、夕食もしくは昼酒OKのランチタイムにしようと思う。






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