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「そばの神田」で久しぶりの立ち食いそば

 昨日は所用で仙台駅近くの銀行に出かけた帰り、「そばの神田」の駅前南町通り店に行ってきた。
 

 「そばの神田」は、仙台ローカルの立ち食いそばのチェーン店である。
(上記リンク先記載のとおり、ロードサイト店舗の「町前店」は多賀城市と名取市にもある)
 宮城に移住してきたばかりの頃、転居に伴う諸手続きや買い物で仙台駅周辺に出かけることが度々あった時期によく食べていた。
 かき揚げは種類が豊富な上にどれも厚みがあって食べ応え十分。注文してから揚げるのではなく作り置きのものを載せてくれるのだが、それでもいつもサクサクで美味しい。
 しかも、安くて早い。
 今の会社に勤め始めてからは毎日お弁当を持参しており、ランチで外食という機会も無くなったので、今回は久しぶりの利用である。
 以前のお気に入りは温かいゲソかき揚そばと春菊天そばだったのだが、まだ暑さの続いていた昨日は、初めての冷やし紅しょうが天そばにしてみた。

 カリカリに揚がった紅しょうがたっぷりのかき揚げは、厚さ2センチ程。口の中で紅しょうががバリバリ崩れる食感が楽しい。しょっぱすぎることなく、それでいてしっかりと紅しょうがの風味が生きている。香ばしい中にも爽やかさが感じられて、予想以上に美味しかった。
 さらに、添えられたわかめが、かき揚げに匹敵するくらい美味しくて、そうだ、ここはわかめも美味しかったのだと思い出す。冷やしわかめそばを頼んで紅しょうが天をトッピングで別注文、という選択もあったと食べ終わってから気が付いたが、今回の冷やし紅しょうが天そばも大満足。

 初めてここに来た時は、仕事のことも暮らしのこともまだまだ不安でいっぱいだったよなぁ、と感慨にふけりながら、久しぶりのそばの神田を後にした。



 移住してきたばかりの頃、初めて一人で「そばの神田」に行った時、私は「神田」という店名から東京の立ち食いそばチェーン店だと思っていた。
 後日、夫から仙台ローカルのお店だと教えられて、驚いた記憶がある。
 店名の由来やお店の歴史については、昨年、河北新報の記事で詳しく解説されていた。

 かんだ商事(青葉区、従業員約60人)が仙台市中心部に立ち食いスタイルの「東一屋」5店、仙台市若林区と多賀城市にあるロードサイド店「町前屋」2店を展開する。7店で1日平均約4000食、年間150万食を売る。
 1965年、先代の小笠原章彦さん(故人)が東京の早稲田、御茶ノ水、水道橋で開いた店がルーツ。
(中略)
 かんだ商事によると、4年ほどで東京を離れ、宮城県に拠点を移した事情は定かではない。初めに開いた塩釜市のJR本塩釜駅近くの店が軌道に乗り、1969年8月、仙台の一番町店を構えた。当時はかけそば40円、てんぷらそば55円。85年までに名掛丁店、駅前店と勢力を伸ばした。
 気になる店名の由来は、章彦さんが東京・神田生まれだからだという。「東京資本と勘違いしているお客さまは多いようです。仙台から引っ越した後に『あれ? ない?』ということがあると聞きます」(小笠原雅子経営本部広報担当、以下同)。

物価高に庶民の味方「そばの神田」 仙台ローカルなのになぜ神田? サユリストも必見 | 河北新報オンライン (kahoku.news)


 あらたまった場所やお店での食事も素敵だけれど、手頃な値段でさっと食事をすませることの出来るお店があるのは助かる。
 しかも、気軽に入ることが出来る上に美味しいのだから、良いこと尽くし。

 「そばの神田」、これからも長く続いて欲しいお店です。

 

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