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鈴栄商店さんの福島県産ヒラメのムニエル

 更新が前後してしまうが、一昨日の夜は先週浪江町で買ってきたヒラメのバジリコムニエルをいただいた。

鈴栄商店の「近海物平目のバジリコムニエル」
福島県産のヒラメです


 しっかりと味付けされたヒラメの大きな切身が3枚入って558円は格安である。フライパンで軽く焼くだけで美味しくいただけるのも便利で嬉しい一品。

フライパンで両面を焼くとふんわり仕上がる
3枚入りなので昨夜は夫2枚、私が1枚いただいた。

 この品を食べるのは二度目。以前に買った際も美味しくて感激した一品。今回もやはり美味しかった。バター焼きなら自宅でもなんとかできるけれど、これほど贅沢にバジルを使ったムニエルを自分で美味しく仕上げるのはなかなか難しい。
 福島県産の美味しいバジリコムニエルのおかげで、自宅晩酌なのにちょっと贅沢なレストラン気分を味わえた。

 他にも手軽に調理出来るムニエルなどの商品があるのだろうかと気になって製造元の鈴栄商店さんについてネット検索してみたところ、驚いた。
 つい先日訪れた、名取市閖上のかわまちてらすにも入っていたお店だったのだ。
 ホームページには、会社の歴史とここに至るまでの経緯が記されていた。

 弊社は高祖父(明治20年代)の頃より代々福島県浪江町請戸港で活魚・鮮魚出荷及びちりめん加工を行ってまいりました。しかし先の東日本大震災により工場・家屋が全壊、同時に東京電力福島第一原子力発電所の事故も伴い事業の休業を虐げられました。先の見えない浪江町への「立ち入り解除」、事業主である父も高齢という状況も加え自分自身もこのままでは再開する志も途切れる不安もあった為、今回私(5代目)が一念発起し平成27年1月「株式会社 鈴栄」を立ち上げ翌年4月名取市閖上水産団地内に水産工場を新設し新たに事業を開業いたしました。

名取閖上港 魚匠 鈴栄 (ギョショウ スズエイ) (thebase.in)


 また、ネット検索している中で見つけた2016年の産経新聞の記事には、宮城県閖上地区の新工場起工式の際のインタビューが掲載されていた。

「いつかは福島産の魚で商品をつくりたい。一日も早くその日が来るように、浪江のためにも自分ができることをやっていきます」

【進む「食」の復興】(上)福島県浪江町の水産加工会社「鈴栄」鈴木健一社長(48) - 産経ニュース (sankei.com)


 福島産の魚で商品を。

 約8年前のインタビューでの願いは、今、日常になっている。
 福島県産の魚を当たり前のように買い求め、美味しく食べることが出来るのは、ここに至るまで決して諦めず屈することなく復興に尽力された方々の存在があればこそ。

 そして、津波で甚大な被害を受けた閖上地区で、今、しらすをはじめ多くの美味しい海の幸を楽しむことが出来るのも、もともと宮城にいた人達だけでなく、多くの人達の尽力があってこそ。
 そんなことに、あらためて気づかされた。

 鈴栄商店さんのムニエル、また食べたいとあらためて思った。
 そして、閖上にもまた行こうと思う。

 

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