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青春の長浜ラーメン


三日三晩麻雀が出来、朝まで飲み歩けた若かりし頃、その1番元気だった頃は福岡にいた。

青春の食べ物は長浜ラーメン。

久しぶりに食べてみたくなった。

あの頃は、須崎から長浜をチャリでいけば、どこからともなく豚骨のあのにおいがしたもの。

今はよろよろとヒールを鳴らして券売機へ向かう。

タトゥーだらけのがたいのいいお兄さんたちが、ニコニコと箸をつかう。

そんな光景も懐かしい。

ここにいる人たちは、あの頃同じようにここでズルズルと夜明けのラーメンを食べた人の子どもかもしれない。

そのくらい年月が経ったのだよね。

育ったり老いたりした私たちは
あまり行かなくなった夜明けのラーメン。

だけどあの頃と同じように
お店は混み合い、元気なのか眠たいのかわからなくなった夜明けのラーメンを食べるんだよ。

なんか、すごいよね。

20年前、いつも替え玉してたから つい替え玉の券を買ったけど
ばばあになった私は替え玉いらなくなってた。

近くの席の若いカップルに替え玉の券をあげた。
嬉しそうに、替え玉をすする彼の横で
恥ずかしそうに髪の毛を気にしながらラーメンをたべる彼女。

ああっw
あの頃の私がいる。

そんな不思議な感覚。

明け方まで元気に遊べるくらい気の合う友や恋人がいる青春よ。

そして、もう明け方まで元気に遊べない44歳の私。

もう少し寝たいのに4時ごろ起きてしまう私たち。

酔い覚めの体を駆け巡る炭水化物と塩分。
血圧をぶんぶんに上げながら
渋滞の高速を仕事の電話にハンズフリーで出ながら走る。

エックスをながめると、私が朝ラーしていたのと同時刻に、うどんにしこたま天かすを入れて食べ、お腹をくだしたPAやまげんさんのポストがあった。

みんな、おなじ。

闘ってるなぁ〜。

長浜ラーメン、ぜひみなさん明け方に召し上がれ。

元祖長浜屋


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