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東府やResort & Spa-Izu(静岡・吉奈温泉)宿泊記*2016年1月

広大な自然を生かしながら、見どころも盛りだくさんの宿

「東府やResort & Spa-Izu」は、伊豆半島のちょうど中央に位置する吉奈温泉にあります。江戸時代から続く老舗旅館を、数年前に全面リニューアルした和モダンのスタイリッシュな旅館です。東京ドームおよそ2.5個分という広大な敷地に客室30室と温泉、食事処などが点在しています。

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到着すると玄関棟のフロントに通され、こちらでチェックインとなります。

[客室]客室半露天温泉つきの広々とした和洋室

今回宿泊したのは「温泉半露天付 和洋室A」という2階のお部屋です。 

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2畳の踏込がある玄関を入ると手前に13畳の和室があり、

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窓辺にソファとツインのベッドを配した洋間があります。

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窓からは吉奈川の流れをダイナミックに眺めることができます。川沿いの木々はオフィシャルの写真などを見ると紅葉や新緑が美しいのですが、訪れたのが真冬だったため、葉がすべて落ち、少々寂しい印象でした。季節を選ぶと素晴らしい風景を部屋に居ながらにして楽しめるかと思います。

[温泉]1泊では回りきれないほどたくさんのお風呂が

客室付きの半露天風呂は源泉掛け流しで、広くはありませんが、1人で入るには充分な広さです。

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源泉が48.2度、無色無臭のアルカリ性単純温泉で、古くから「子宝の湯」として名を馳せているお湯です。

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こちらの宿には、共用のお風呂が貸切風呂を含め計6か所あり、山肌に沿った露天の岩風呂や、川のせせらぎが聞こえる石造りの風呂、大きな窓から自然の風景を堪能できる内風呂など、いろいろなタイプのお風呂を湯巡りできます。

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客室にも温泉があるためか、比較的どの時間にどのお風呂へ行っても空いていて、思う存分足を伸ばしてお湯を堪能することができました。

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貸切風呂は予約制で毎正時から50分間利用できます。いずれのお風呂にも脱衣所にタオルがたくさん積まれているので、部屋から手ぶらで行っても大丈夫です。全部(内湯のみ男女入替が無いため最大5か所)入ろうと思うと、1泊の滞在ではなかなか慌ただしくなりますが、どれも趣が違うのでぜひすべて堪能したいところです。

[施設]宿泊客でなくても利用OKのベーカリーや足湯も併設

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敷地内には宿泊者でなくても入れるエリアがあり、焼きたてのパンを販売しているベーカリーのテラスには足湯があって、足湯に浸かりながら食事を楽しむことができます。

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ベーカリー横の広大なガーデンにはアウトドアリビングのテーブルや椅子があり、自然の中でリラックスした時間を過ごすこともできます。

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また、大正モダンな建物「大正館芳泉」では、宿泊者は11:30〜17:00まで“ウェルカムドリンク”としてビールやワイン、ソフトドリンクをフリーでいただけます。

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チェックイン時にウェルカムドリンクのサービスがありませんでしたが、おそらくこちらのカフェでゆっくりどうぞ、ということでしょう。

[食事]地産地消の懐石料理が楽しめます。

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夕食は食事処「懐石茶や水音」にていただきます。地元で採れた旬の素材を活かした懐石料理で、特にお正月明けて間もない時期だったので、海老芋や子持ち昆布、黒豆など、新春らしい料理のあしらいも感じられました。

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強肴はローストビーフのグラタン仕立てなど、和だけにとらわれることなく、味わいのバランスがいいコース料理でした。伊豆限定のスパークリングや地酒のラインアップも豊富で、美味しく楽しく食事を堪能しました。

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食事処の外には広々としたテラスがあり、春から秋には、食後にテラスへ移動してデザートとコーヒーをいただけたり、バーとして営業していたりするそうです。しかし、冬の寒い時期はテラスでのサービスは行っていないようです。夕食時にも朝食時にも他のテーブルのお客さんがテラス席についてスタッフに尋ねているのを小耳にはさんだので、冬でもテラス席でのサービスにニーズがあるのではないかと思いました。せっかく雰囲気のいい石の煖炉もあり、大きなテーブルの真ん中で薪も焚かれていたので、席の近くに屋外ストーブなどを設置して営業すればいいのになと、やや勿体ない感じがしました。

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全体的にとても静かで落ち着いた印象のお宿でした。他の宿泊客とは、食事のときに顔を合わせる程度でしたが、平日ということもあってか、比較的年配のご夫婦や、大人だけの家族という客層が多かった印象です。大自然に囲まれて、のんびりと過ごすには最適な環境ですが、とにかく敷地が広大なため、15時のチェックインから翌12時のチェックアウトまで、ギリギリ滞在してもすべてを楽しみ尽くすことができないほどなので、ぜひ連泊をおすすめします。

※写真と内容は2016年当時の情報です。ご了承ください。


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