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カケラ

【カケラ】
『湊かなえ』


なう(2024/08/28 01:59:04)

あんっ………………なにもボロクソに書いてしまった湊かなえの作品を、逆張りというか、なんというか。
あそこまで私の肌に合わないことがあるわけないと思いもう一作手に取りました。一番薦められている「告白」もなんだかんだ手に入れてしまっているのだが取り敢えずはこちらの作品から読もうと手をつけてみました。

結論、作品自体は悪くないと思う。
前回に感じたあんまりのもういいから早く終われよ感はなかった。
けど、やっぱり合う合わないの部分で言うと、本当に合わないと思う。

合わないの言語化が出来なくて、他の人の感想なども読み耽っていたのだが、その中にある、
「ころころと語り手が変わる独白のスタイル」が、私には合わない。

それと、またもうしばらくしたら感想を書く「むらさきのスカートの女」の際にも言及するつもりではいるが、私は何も考えず流れるまま、無のまま、導かれるまま小説を読みたいのだ。それなのに、感情以外の部分というか、地頭を使えみたいな感じで……ちょっと抽象的すぎるかもしれないけど、数学の問題を押し付けられているような錯覚をおぼえるのだ。
あと、描写や表現を読みたいのに、基本セリフというか人の語り口調なので、飽きる。
私はラジオや映画やアニメを飽きて見れない人間なので、それと同じ。

物語自体も、そこに至るまでにこれは要らんだろあれは要らんだろは相変わらず感じた。

今回は登場人物総じてに思いがあって共感できる部分があったから(父は論外)前回の母性よりだれることはなかったけど、既に買っている次の作品を読む気力は削がれた……。

あと自慢になるが自慢なので書くけど、私は容姿は常に褒められている部類なので、デブの苦悩や見た目に困っている人間の苦悩はわからん。
大変だな。としか思えないし、立場の違う存在に同情することは貶しているも同然だと思うのでセンシティブに感じる。

まあ、なんだ。ドーナツが食べたくなった。

人間はみんなグロいし弱いのだろう。
結局見た目ではなくメンタルを鍛えるしか生き残る術はないのだろうなということがどこはかとなくこの物語の結末から伝わってくるのだが、おそらくこの物語が言いたいことはそうではない……と思う。

女が雌になる瞬間の気持ち悪さを上手く描いていると思う。

これ以上書けない。

以上。