新馬先生の津々浦々

新馬先生に特化して競馬の予想をしています。予想だったり、新馬戦の予想のプロセスを取りと…

新馬先生の津々浦々

新馬先生に特化して競馬の予想をしています。予想だったり、新馬戦の予想のプロセスを取りとめもなく書いていきますので、お暇な時にでも覗いて行ってください! よろしくお願いします!!

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最近の記事

高松宮記念 新馬先生はこう見る〜そして生活は続く

プロローグ今週、我が家は喧嘩が絶えなかった。 主には、娘と妻が何かと些細なことで争うのだ。 娘と妻の戦争が勃発する時、自分の正しい立ち位置がいまだに分からない。 嫁に味方すれば、娘は味方がいなくなるし、 娘に味方をすれば、嫁は後ほど凄い怒る。 結論、僕は空気になるのだ。 いや、風か。 一時休戦した時に、不利な方へそっと寄っていく。そして、それは大概娘だ。 娘に、対戦相手が何に怒っているかを耳打ちして、泣き止んだ時に落ち着いて話せるようになるまで待つ。 風はそっと、娘の背

    • フェブラリーS 2024新馬先生はこう見る〜本質

      プロローグ冬の東北、新幹線を降りると肌を刺すような冷たい空気が吹いた。 北の大地を感じさせる冷気、ただし降り立った時は得てしてその後の出来事を考えて、寒さよりも緊張感を感じたものだ。 岩手県、盛岡市。 その地は僕にとっては、観光地ではなく戦場。 仙台からまた一段と空気が冷えて感じさせる。 パリッと音が聞こえそうな冷気だ。 今思い出しても、東北6県各県を代表する営業が一同に会して、 そこで売る商材を決めるメーカーのプレゼン合戦。 関係者を含めると20人が長机に座している。

      • 馬券外ニモ負けず

        雨にも負けず 風にも負けず クソリプにも負けず 荒れ予想した平場の結果がガチガチのレースも 最終レースの三連系紐抜け悶絶も負けぬ 丈夫な心を持ち 欲はなく 決して怒らず いつも静かに笑っている 平日は吉野家牛丼並盛と 味噌汁と少しの野菜を食べ あらゆる情報に 自分を勘定に入れず よく見聞きしわかり そして忘れず 普段の職場での会議では あまり目立たず大人しく日々を過ごし 東に気の病む友人あれば 行って看病してやり 西に疲れた嫁あれば 行ってその家事を分担し 南に大勝

        • 有馬記念 新馬先生はこう見る〜さよならの代わりに

          プロローグ『パパ、もう競馬やめなよ〜。』 と、言われたのは12月のとある日。 先週、8歳になったばかりの娘から言われた言葉が耳に残って離れない。 そうか、もう辞めてほしいのか。 もしかしたら、嫁の入れ知恵かもしれないが、 思っていないことを言う子ではないからなと寝顔見ながら 僕はこの後のことを考えていた。 2023年。 7月に転職してからの半年で、 僕の人生は劇的に変わっている。 少し思考を競馬に戻す。 『有馬記念は自分が好きな馬を買えばいいんだよ』 と、僕の競馬

        高松宮記念 新馬先生はこう見る〜そして生活は続く

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        • 予想のポイント
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          マイルCS 2023 新馬先生はこう見る〜鎮魂歌〜

          プロローグ皆さんは自分が通っていた学校の図書館で本を読んだろうか。 絵本、伝記や小説。調べ物の辞典。 それを選んで管理する図書館司書の先生。 今日は、それらの数多くの本を学校へ納入していた人の話。 福島県は郡山。早い春の空気は頬を刺す。 僕は郡山駅前のマクドナルドでソーセージマフィンとブラックコーヒーで小腹を満たして、その人を待った。 8時45分に白い小さなバンが、スピード感を持ってロータリーを旋回しながら目の前に止まった。 「お待たせしました。」 と大柄な運転手

          マイルCS 2023 新馬先生はこう見る〜鎮魂歌〜

          天皇賞・秋 2023〜新馬先生はこう見る〜ロスタイム

          プロローグファミレスのドリンクバーで、 ゴールデンキウイのジュースをコップの3割ほど入れて、コーラと混ぜると美味しい。 キウイの果実感が香って、コーラが甘く感じる。 12時頃、まさにランチタイムのピークに 郊外駅前にある僕の住処からほど近いファミレスは、ビックリするほど混雑している。 子供の幼稚園事情と旦那の文句をネタに楽しいひと時を過ごしているママ友7人組を筆頭に40席あるテーブルはほとんど満席になっていた。 水色ではない猫型ロボットが、それぞれの昼飯をテーブルへ荷物

          天皇賞・秋 2023〜新馬先生はこう見る〜ロスタイム

          スプリンターズステークス、新馬先生はこう見る

          プロローグ先週の日曜日、布団で寝ぼけ眼の中、 backnumberの「水平線」を聞いていたら、 背中を強く蹴られた。 誰に蹴られたかすぐに分かった。 暴れっぷりはさながら、本家に負けず劣らず。 「痛いよ」 と言うと、彼女は 「ごめんね」 と軽く返して、ニヤッと笑った。 小学校2年生になった彼女のキックは思いのほか、 背中をジーンと刺激し、 なぜだか、そんなところに彼女の成長を感じた週末の朝。 我が家にはメイケイエールがいる。 そう彼女を例えたのは、僕の兄だ。 元々、競馬がそ

          スプリンターズステークス、新馬先生はこう見る

          宝塚記念、新馬先生はこう見る〜光と闇〜

          プロローグ若い頃、 僕は財布の中にコンドームを潜ませていた。 あ、待って。 ひかないで。 まだもう少し読んで。 僕はその頃からだいぶ年を経て、 やっとその事実をネットでさらけ出せるくらい羞恥心がなくなってきた。 準備は万端なのに、財布の中にい続けたコンドーム、略してサイコンちゃんを結局使った記憶がない。 そして、いつからか僕は財布にあやつを潜ませることをやめたのだ。 そもそも、私はなぜだか財布をよくなくす。 人生の中で確か5回なくした。 いや、6回か。 ソース元は忘れた

          宝塚記念、新馬先生はこう見る〜光と闇〜

          安田記念、新馬先生はこう見る~輝く場所

          プロローグ「11月の誕生石はトパーズだよ」 と、教えてくれたのは、僕の姪っ子だ。 通称、我が家のメイケイエール。 競馬会きってのじゃじゃ馬に 例えられた彼女は、 繰り上がりの足し算は苦手で、 今日の宿題に出された問題に 悪戦苦闘していながら、 分からないのが悔しくて 今も目に涙を溜めながら紙と睨めっこしている。 姪っ子は、いわゆる発達障害というやつで、 ASD、自閉症スペクトラムという診断を受けている。 見た目では特に何かがあるわけではないが、 脳の認知が人と異なり、こだ

          安田記念、新馬先生はこう見る~輝く場所

          2023 オークス 新馬先生はこう見る~漂流

          プロローグ今、金曜日に「ペンディングトレイン」というTBSのドラマを見ている。 偶然同じ電車に乗り合わせた見ず知らずの乗客68名が突如、未来へのワープに巻き込まれ、電波が通じない上、水も食料もない極限下で懸命に生き、元の世界に戻ろうとする姿を描いた作品だ。 この作品を見ていると、僕は少し前のドラマを思い出す。 20年前に、フジテレビで放送された「ロング・ラブレター〜漂流教室〜」という作品だ。 とある学校で、突然大地震が発生。地震は一瞬で収まったが、気付けば学校の前には建物も

          2023 オークス 新馬先生はこう見る~漂流

          ヴィクトリアマイル2023 新馬先生はこう見る~陰日向

          プロローグ初めて夏目漱石の文章を読んだのは、 確か小学校の高学年だった気がする。 国語の授業で、これが漱石か、意外に読みやすいなと偉そうに思っていた。 その小説は「坊ちゃん」だった。 教科書の内容が案外面白かったので、僕は初めて文庫本を買った。 旧仮名づかいの難しさはあったもの、清が死んだあと、坊ちゃんと同じ墓に入りたいという最後には目頭が熱くなったものだ。 年をとって、僕は坊ちゃんのように無鉄砲な大人にはならなかったが、 今はなぜだが、インターネットという空間の中で、

          ヴィクトリアマイル2023 新馬先生はこう見る~陰日向

          天皇賞(春)、新馬先生はこう見る~甘美

          プロローグ僕は今、無性にプリンが食べたい。 子供のころ、体が弱く、 それこそ、季節の変わり目になると、 小学生の時分、よく体調を崩して学校を休んでいた。 学校そのものは好きではなかったけれど、 学業となにかに遅れる感覚が嫌で、 いざ休むとなると気が重くなる。 よくある春の1日、僕はやっぱり風邪をひいて、 学校を休んだ。 ベッドの上であてもなく視界を上へ彷徨わせながら、 母親が買い物から帰ってくるのを待っている。 白いキャンバスのような天井を眺め、 気付くと意識そのもの

          天皇賞(春)、新馬先生はこう見る~甘美

          高松宮記念 新馬先生はこう見る 〜進歩〜

          プロローグ義理の兄が教えてくれたのが、 我が家の愛娘にそっくりな競走馬がいるらしい。 旦那と義兄は、その馬が走る度に、揃って応援している。 応援されている馬と娘当人は我関せずと、 大の大人がはしゃいでいるのを見て なんだか興奮気味だった。 テレビ画面に一喜一憂する2人を見る。 こっちは大変な子の育児をしているのに、 男って、どうしてもこうも悠長なの。 娘が他の子と何か違うと薄々気付いていた。 いわゆる発達障害の何かかもしれないと思って、 googleから「発達障害 遺伝

          高松宮記念 新馬先生はこう見る 〜進歩〜

          フェブラリーS 新馬先生はこう見る 〜距離〜

          プロローグ「距離を置く」 ということはとても大事なことだ。 ホープフルSのあと、競馬に突っ込みすぎて視野が狭くなっていたと自分で思う。 SNSでのいいねやフォロワーの求めるものを作らなければ。 それは、とても怖いものだった。 毎週、楽しみだった競馬との距離を取りたいと思い始めた。 僕は元々、飽きっぽい性格だ。 女性との付き合いもあまり長続きしない。 そもそもの人間性もあるのだと思う。 伝わるかどうかは分からないが、僕は常に 「余白」 というものがなくなることがとても怖

          フェブラリーS 新馬先生はこう見る 〜距離〜

          有馬記念 新馬先生はこう見る~希望~

          プロローグ有馬記念と聞くと、 なぜ、僕らは心が少し弾むのだろう。 初めての遠足に行くような、 好きな女の子と初めて食事に行く前の日の夜に少し浮つく気持ち。 未知の何かに、ときめくような。 1年の総括が いい年だった貴女も、 ちょっと不運だった貴方にも 有馬記念は平等に訪れ、 年末に少しの勇気と挑戦する炎を宿してくれる。 今年の有馬記念は、 どんな有馬記念になるのだろう。 そんなウキウキな気持ちに浸りながら、 有力馬の単騎逃げになるなと思い、 過去の有馬記念の映像を僕は1

          有馬記念 新馬先生はこう見る~希望~

          ジャパンカップ、新馬先生はこう見る~エキセントリック

          プロローグ日本がワールドカップで ドイツ代表に逆転で勝つことになるよ。 タイムマシンがもしも存在して、 彼にそんな事を伝えられたら、 なんて答えてくれたのだろうと思う。 きっと初めてインタビューをした あの時のように控えめに笑うのではないだろうか。 きっと嘘だ!とは言わなかったと思う。 少しだけ昔話をさせてもらうと、 僕が初めてスタジアムで見た 日本代表の試合は、 2001年、埼玉スタジアムのこけら落とし。 日本対イタリア 当時は日本で開幕するワールドカップに国民全体が心

          ジャパンカップ、新馬先生はこう見る~エキセントリック