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全国大会


5月末から始めた新たな挑戦。

創作舞踊。

その集大成が全国の舞台で。


開会式


まだ練習をしていたいという思いを抱えながら、

練習会場から3年生だけで移動し開会式へ。

手続きでトラブルがあり、

アリーナ席ではなく二階席に座りました。

下を見下ろすと多くの高校がお揃いの部Tを着て並んでいました。

背中にプリントされた文字を見ると、

過去大会の映像を見た時に覚えた入賞校があっちにもこっちにも。

別に怖いとかは感じませんでしたが、

自分が強豪校と同じ舞台で踊れることに、

ようやく実感が湧いてきたって感じでした。

開会式が始まりお偉いさんのスピーチを聞いて、

前回大会の入賞校からトロフィーの返還がされました。

とにかくデカい。

顔より大きいのでは?と思うくらい遠くから見てもわかる大きさでした。

その後、参加者全員でダンスを踊りました。

とにかくみんな楽しそうに踊っていました。

掛け声とかも言わない方が目立つみたいな、

なかなか普段の生活の中では感じられない雰囲気でした。


予選


まずは予選。

出場校82校からこの日で半分の40校まで絞られる。

県大会と違ったのは、会場にたくさんのスタッフと強そうなダンサーがいたこと。

そして、踊る前に楽屋入りなどがあり、

各校に時間が厳しく決められていたってこと。

男子と女子で楽屋の場所も楽屋入りの時間も違ったのでアップが終わるとそれぞれで分かれた行動に。

顧問の先生も女子楽屋側に帯同したので男子3人だけで本番前に行動することに。

出番が2番目だったこともあり、

男子楽屋の受付は一番最初。

会場図は頭に入れていましたが、

スタッフと自分たちしかいないという感じで、

結構ピリピリしていました。

でも、楽屋を見つけて入った時の安心感は格別でした(笑)

そして少しゆっくりしてから舞台袖へと。

集中はしていましたが緊張は以前の県大会同様ゼロでした。

みんな不安そうな顔をしていて、気がつくと手を繋いで円を作っていました。

深呼吸。

自分たちなら大丈夫。

そんな言葉が声には出ていませんでしたが伝わってきました。

舞台監督からの合図でそれぞれの立ち位置へと。

下手に全員待機でその後に板付と上手から出る組が移動の流れ、、、

かと思いきや上手の人は移動してくださいという声がかかりました。

???

要項に書いてあったのかもしれませんが、

想定外のイレギュラー。

一瞬空気が揺らいだように感じましたが、

音楽がかかるとそこからはいつも通りのみんなへと。

練習で角度が、タイミングが合わないとか色々と言われてきましたが、

楽しんで踊れた。

何より、ジャンプもリフトも何もかもが上手くいった。

あっという間の4分半でした。


結果発表(予選)


予選が終わった後に練習をして、

ホテルの方へと戻りました。

時刻は18:00。

予選の結果が発表される時間です。

顧問の先生とかは不安そうな顔をしていましたが、

僕は確信がありました。

今までで一番楽しく踊れたし、

会場の雰囲気が変わったし変えられたと思いました。

だから、当然予選は突破したから明日の決勝はどうやって踊ろうかな?

なんてことばかり考えていました。

3年生のみんなで見ようということになり、

ホテルの一室に9人で集まりました。

18:00になりInstagramやHPを確認するもまだ更新されていませんでした。

まだかな〜という思いがありましたが、

髪の毛がずっと引っ張られていたので痛かったので、

外してもらいました。

18:30。

そろそろ出ただろうと思い、

InstagramやHPを確認するもまだ更新されていませんでした。

19:00。19:30。

遅いな〜と思いました。

時間が経つにつれて、

みんなが大丈夫なのかな?という不安な顔つきに変わっていっていました。

そして迎えた20:00。

グループLINEに結果出ました!というメッセージが来たので9人でスマホを覗き込むと、

予選番号2番がしっかりとありました。

当たり前だなと思いつつも、

まだまだ踊ることが出来ることに喜びを感じました。


決勝


いよいよここまで来た!という気持ち。

今日も踊れる、しかも照明付きで!というワクワクとともに会場へ。

昨日と同じ道、同じ受付を通り楽屋入り。

昨日とは違い楽屋入りする際に通る下手袖からは他校の音楽が聞こえてきました。

それでも、僕らのような不思議な、

どこから持ってきた?っていう感じの曲調はなく、

唯一無二だなってその度に感じました。

そして、舞台袖に待機するといよいよ本番。

昨日と違って無音の間待機している間、

ステージも袖も真っ暗に。

なんかディズニーのアトラクションにいるような気持ちになり、

テンションが上がりました。

ステージに上がると横からも下からも照明が差し込んできて、

これが照明かって思いました。

作品の中でシーンが変わるごとに照明の色も場所も変わり、

いつも通りの動きだけど、

きっとお客さんからは違ったように見えるんだろうなと思うと、

いつまでも踊っていたいけれど、

前からも見てみたいって思いました。

そんなことを考えているうちにいつのまにかラストのシーンに。

本当にあっという間に終わってしまいました。


結果発表(決勝)


全ての高校の演技が終わり、決勝に残った全ての高校が一つのホールに集められました。

泣いている人や眠たそうな顔をしている人もいましたが、

ブザーがなった瞬間にザワザワがなくなり、

空気が締まりました。

結果発表。

準入賞、審査員賞、奨励賞、特別賞、神戸市長賞、日本女子体育連盟会長賞、NHK賞、文部科学大臣賞

の種類があり16校が選ばれる。

そして、選ばれた16校は次の日の特別プログラムに出演することが出来る。

次々に発表されていく中で、

僕たちが狙っていたのは日本女子体育連盟理事長賞。

けれど、僕らの学校が呼ばれることはありませんでした。

とにかく悔しかった。

隣や後ろで嬉しいとか言ってる声が聞こえる度に。

会場を後にする途中でウキウキでカメラを構えるきっと受賞校なんだろうなっていう保護者とすれ違う度に。

悔しさが増していきました。

ずっと足元だけをみていました。

顔を上げられなかった。

明日、踊ることができない。

もうステージで照明の中で踊ることができない。

勝負の残酷さを久しぶりに痛感しました。


大会を終えて


結果発表のあと。

県大会の時に審査員を務めていた方とお会いをして話をしました。

県大会の時、

「優勝はしたけれど、神戸の舞台で入賞するためにはメンズがどれだけ踊れるようになるかに懸かっている」

とおっしゃっていました。

そして今回。

「あれから約2ヶ月で凄く成長した。

もう初心者には見えない。」

とお褒めの言葉をいただきました。

もちろん嬉しかったです。

でも、それと同時に入賞できなかったのが、

僕らメンズの動きが至らなかったからなのかななんて思ったりもしました。

本当にあと一歩だったと思います。

だからこそ悔しいし、

自分の力不足に心底嫌気がさしました。

でも少し落ち着いてみると、

こんなに悔しい思いをしている自分に気がつきました。

それだけ本気で取り組むことができたということだと思います。

心も身体もボロボロですが、

人生においてこんな経験はきっとないと思うし、

周りの反対を押し切って挑戦したことは間違いではなかったのだと思います。


今日まで応援・支えてくれたすべての人に感謝。

共に踊った最高の仲間に感謝。

一度休息をとり、また新しいことに挑戦していきたいと思います。


ではまた、次のnoteで。

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