見出し画像

引退する僕から夢を追い続ける後輩達へ


先日の全国大会。

全力を尽くしたが、入賞は叶わず。

数日経った今でも悔しさを感じるし、

あの神戸の舞台を思い出す。

何より全身が痛みという形で苦しみを訴えてくる。

だが、これで約2ヶ月半の活動は終わりを迎えた。

短いようで長かったこの期間に様々なことを感じたし、

もっとこうすれば良かったという反省が次から次へと頭に浮かんでくる。

そんな僕が来年に同じ神戸の舞台で踊ることが出来る後輩たちへ伝えたいこと。

それを今回は書いていきたいと思う。

きっと読んでいくうちに、

偉そうに何言ってんだよって思うかもしれませんが、

ぜひ最後まで読んでいただけるとありがたいです。


思考する


まずは「思考する」こと。

創作舞踊部というものに所属する以上、

テーマ、衣装、音楽、振付、構成などなど考えるべきものは山ほどある。

もちろんそれらを考えることはとても大切。

だけど、僕が思う「思考する」ことは、

先を見通すということ。

集団として動いていく中で先を見通す力というのは必ず必要になってくる。

移動であったり、

練習計画であったり、

様々な場面で求められるものだと思う。

でも、一体どうやったら「思考する」ことが出来るのか。

あまりに抽象的過ぎてわからないという人が多いかもしれない。

一つのプロセスとして、

まずは情報をたくさん得ること。

それは見ることや聞くこと、調べることだったり様々な方法があると思う。

僕の場合は主に見ることで情報を集めている。

よく視野が広いと言われますが、

僕はどんな時も自分を含めて俯瞰して見ていると思います。

簡単に言えば一歩引いて見てるってこと。

今この空間で自分がここにいて、

周りにこれがあってなんていう感じ。

そして、それを可能にしているのは間接視野。

間接視野ってなんだ?って人が多いかもしれませんが、

この言葉はサッカーをやっていた時に良く使っていた言葉。

例えば指を顔の前に立てて指先だけ見ている。

この状態は中心視野という。

その状態から指先を見ながらいると、

その周囲にぼんやりとした部分があるのがわかるだろう。

それが間接視野。

きっと長いこと使っていないと無意識的に間接視野を使うことは難しいのかもしれないが、

僕は間接視野を無意識のうちに使うことが出来る。

だから、空間認知能力が高いと周りの人に言われるのである。

しかしこんなことをしなくても、

首を振れば大抵の情報は手に入れることが出来る。

とにかく多くの情報を得て、

そこから考えられる可能性をできるだけ多く考える。

そして、一番可能性が高いものを選択し、

それに対応するための準備をする。

それは心の準備であったり、道具の準備だったり。

これが僕の考える先を見通す力。

考えて終わりではなく、行動するところまでがセット。

これができるようになれば、チーム力が大幅に上がると思う。


頼る


次に「頼る」こと。

僕は部活に入ってから、人に頼ってきたと思う。

同期、友人、先生、顧問。

僕が続けているnoteもその一つ。

自分の気持ちを吐き出す場所をぜひ作ってほしい。

もちろん自分の弱さを見せることは簡単なことではない。

誰もが強い人間でありたいと思うのは当然。

だが、誰かに「頼る」ことが出来るのもまた一つの強みだと思う。

書き出せばわかると思うが、

自分のことを支え、応援してくれた人が僕にはたくさんいた。

だから、変にストレスが溜まることもなかったし、

常に明るい自分でいることができた。

きっと僕ら3年生が引退して、

1,2年生で新しいチームになり、

新しく役職に就く人が増える。

当然今まで通りの雰囲気や行動ではうまくいかないだろう。

そして、責任を感じる場面が増えるだろう。

でも、その責任っていうのは1人で抱え込まなければならないものではなく、

みんなで分け合うものだと思う。

だが、誰かに「頼る」ことをしないといつのまにか追い込まれて何もかもうまくいかなくなってしまうし、

周りの人も頼ってくれないと気がつくことはできない。

だから、長い目で見た時に、

次の代の目標が来年の全国大会で入賞することならば、

今のうちから不安も責任も喜びも全て分けあえるようなチーム作りをして欲しいなって思う。


感謝する


そして、「感謝」すること。

これは全てのことにおいて。

僕の場合は、まず部活に入るにあたり、

勧誘してくれた先生、同期に「感謝」。

そして、一緒に始めてくれたMくんに「感謝」。

新しい挑戦を前向きに捉え、応援してくれた友人に「感謝」。

部活に入り、わからないことだらけだし、できないことだらけだった僕を受け入れてくれた部員たちに「感謝」。

怪我と向き合う中で、もうサッカー部ではないのにケアしてくれたトレーナーさんに「感謝」。

そして、生活リズムが変わり、食事の量が増えたが嫌な顔ひとつせず毎朝弁当を作ってくれた両親に「感謝」。

もっと細かく見れば、この何倍も「感謝」している場面がある。

でも、きっと上に書いたものは創作舞踊部でなくてもきっと体験できたこと。

僕が創作舞踊部に入って、驚いたことはOB・OGの人がたくさん来てくれたこと。

サッカー部でも、OBコーチとかあったけれど創作舞踊部みたいに10年前の代です、みたいな人はいない。

僕らが県で優勝出来たことも、神戸の舞台で踊ることが出来たことも、OB・OGの方々のおかげ。

忙しい中で指導してくださったOB・OGの方々に「感謝」。

そして、一番は全国大会に出場できたこと。

僕はサッカーを長年やってきて、

県大会を勝ち抜くことさえも出来なかった。

それだけ、全国大会に出ることって凄いこと。

今回も全国で何万人ものダンスをしている人がいる中で、

出場できた人数は約3,000人。

狭き門だと思う。

その舞台が来年もある。

これは決して当たり前ではない。

一度しか出ることが出来なかった3年生の想いも背負って、来年は今年よりも良い結果を目指して欲しい。


挑戦する


最後に「挑戦」すること。

これは部活に限らず今後の人生においても大切にしてほしいこと。

話したことがあるかわからないが、

僕は長年やってきたサッカーを怪我で辞めた。

正直高校のうちは辛いとか言いながらも続けているんだろうな、

なんて思っていた。

でも、それはある日一瞬で変わった。

その経験から僕は、

いつまでま出来るって思っていることは、

あっという間に出来なくなるのだと学んだ。

それは怪我であったり、病気であったり様々である。

人生においても、体が衰えていくことで出来なくなることだってある。

きっとあの時やっておけばなぁと後悔する日がやってくるのだと思う。

だから、「挑戦」してほしい。

僕の場合は、ドラムだったり創作舞踊部だったり。

他にも面白そうだなとか少しでも興味があるものは全部やりたい。

だから、僕は基本的に誘われたら断らない。

今は意味ない、楽しくないと思っていることも、

出来るのは今だけかもしれないから。

もちろん、新しく何かに「挑戦」することってとても勇気がいることだと思う。

周りの目を気にすることや、誰かに馬鹿にされたりもする。

僕も創作舞踊部に入るにあたり、

多くの心のない言葉を受けた。

女子が多い部活であることや、3年生で受験を控える中での新しい挑戦。

きっと周りからは理解されないのだと思った。

それでも、「挑戦」してよかったと今は胸を張って言える。

それに、その中でも応援してくれた人はたくさんいたし、大事にしていきたいと思った。

だから、迷わず一歩踏み出してみてほしい。

人生において無駄な経験っていうのは一つもない。

失敗も成功も全てが財産。

後悔のない人生を歩んでほしい。


書いてみて


うん。

やばいな(笑)

ついつい熱く書いてしまったが、

読み返すと恥ずかしい。

でも、これは嘘偽りない僕の本心だし、

これからも大切にしていこうと思っていること。

僕は部活に入ったもののあっという間に引退を迎えてしまった。

きっともっと後輩たちに伝えられたことがあったと思うし、

伝える努力をすべきだったと思う。

それでも、ゴールデンタイムやら栄養が、、、

みたいな話をミーティングでした時に、

次の日からおにぎりの具を鮭にする人が増えたり、

オレンジジュースを飲む人が増えたりとちゃんと伝わっているんだなと思い、

嬉しかった。

後輩のために何か出来ることがないかなと思った時に、

まずnoteに書こうと思った。

僕がやるべきなのはまず言語化して、

文字にすること。

そして、僕自身も頭の整理をすること。

きっと新体制になり、

新しい役職につき、

大変なことがあると思う。

そんな時にぜひ僕ら3年生を頼ってほしい。

幸い推薦組が多い代だし、

みんな部活が好きな人たち。

相談してくれたら喜んで話すし、

いつでも助けに行く。

だから、気楽にまず文化祭に向けて取り組んでいって欲しい。


最後に一言


後輩たちへ。

君たちはわからないことだらけ、

不安なことだらけだったにも関わらず、

辛い練習を乗り越えたし、

神戸の舞台でも踊りきった。

これは自信にしていいと思うし、

もっと胸を張っていいと思う。

そして、今回の経験を来年に活かして欲しい。

悔しかった思いを来年の神戸にぶつけて欲しい。

必ず来年は笑って帰ってこい。

頑張れ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?