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あなたの身体はブラック企業?


トレーニング以上に睡眠が大切ですよ!

身体を企業や機械に置き換えてみて、どうしたら効率よく身体をメンテナンス出来るか考えてみましょう!

ワンマントップは、一度も現場を見ること無く、実現不可能な計画を立てていた。
次の建設計画もたたないまま突如始まる解体工事。
削られる作業時間。次々と送りつけられる資材。
常に不足する人材。縮小し続ける報酬。

やっとの思いで完成させたパーツは、調整不備で使い物にならなかった。
もう、限界だ。次々と悲鳴を上げる仲間達。

そのとき、神の声が聞こえた。

「いいか、休養もトレーニングだぞ。食事と筋トレだけじゃ、身体は作れないんだよ。特に、睡眠が一番大事なんだよ」


 トップの考えが、変わった。(BGM 「地上の星」 )

 トレーナーの皆さん。
 プロテインで筋肉ゲットだぜ!してますか?

 実は、トレーニングと食事だけに気を遣っていると、身体にとってはものすごく負担になっているのです。

 筋トレによるパワーアップを単純に説明します。

 サイヤ人ってわかりますか? 死にかけると、戦闘力があがるあの人達です。ものすごい危険を感じたとき、次はその危険に負けないように強くなるマンガがあるんですよ。

 人間の身体もそれと同じです。

トレーニングは、簡単に言えば「身体を壊す」作業です。 
①重いものを持って、筋肉に負担をかける。
②筋肉は耐えきれず、ブチブチ切れる。
③切れた筋肉を修理する。
④修理するとき、次は切れないように、ちょっと多めに作り直す。

これが、パワーアップの原理「筋肥大」です。

このあと、何もしないでいると?

⑤その後、ダメージが無いなら、増やしておく必要が無いから
 余分な修理はやめる
⑥元に戻る

となります。
パワーアップは一時的なもので、しかもとっても小さなものです。

ところが、
④のパワーアップ中に、また、①筋肉に負荷がかかる とどうなるでしょう?

すると、また筋肉にダメージが入ります。
次の修理は、もっとがんばって気合いを入れて強化します。

こうして、太くたくましい憧れの筋肉が育っていきます。
そのための材料として、プロテイン(タンパク質)が大人気なんですね。

しかし、ここに重大な問題が二つあります。
一つ目は「時間」もう一つは「栄養の種類」
今日は一つ目の「時間」について

トレーニングと時間の関係「睡眠を確保しよう」

トレーニングは「破壊活動」
栄養補給は「材料供給」

あれ、何か足りなく無いですか?

そう筋肉の修復という「細胞製作活動」の時間が確保されていません。

「知ってるよ、48~72時間のインターバル、つまり2,3日おきにトレーニングをすればいいんだろ? 上半身と下半身、部位を変えたら毎日効率よくトレーニングできるぜ!」

意識の高いあなたは、こうしてさらに自分を追い込んでいるかもしれません。

けれど、その48時間のうち、どれだけ身体の中の「工場稼働時間」を確保していますか?

あなたの身体が、自動車だと考えてみてください。
 *戦闘ロボットの方が説明しやすいですが、一般受けで自動車にします。

あなた自動車は、走っていると、もっと速く走りたくなってパワーアップする。

そのために、たくさん走る。
 そうですね。大切です。
そのために、たくさん材料を集めてくる。
 そうですね。大切です。

では、あなた自動車がパワーアップするためには、どこに行きますか? 走り続けたままパワーアップできますか?
無理ですよね。
修理工場に持って行きますよね。そのときには、走れませんよね?

筋肉修理の48~72時間の中で、修理工場にいるのはいつでしょう?

起きて活動中? 筋肉をまさに使っているときに修理? 無理です。
筋肉が一切使用されていないときしか、大規模に修理する時間はありません。つまり、睡眠時間に身体の中は作り替えられていきます

もちろん、起きていても新陳代謝(細胞分裂)は行われています。
でも、どう考えても効率は悪いです。
そもそも、人間のエネルギーは限られています。
日中の活動中は、活動するためにエネルギーを回し、製造のためのエネルギーは減らすように脳が指令を出します。
さらに、筋肉を酷使し、肺と心臓が最大稼働して酸素を必要するもう脳の指示がもう一段階上の非常事態宣言を出すようになります。

交感神経優位状態、いわゆる「アドレナリンが出ている状態」の「戦闘モード」です。

 具体的には、身体の部分別に、稼働と休止の指示を出します。

 戦闘用、とくに生存のための「逃走」に重点を置いた機能を最大限に発揮できるようにします。

 筋肉は最大稼働。
 その支援として、
 心臓・肺の呼吸器は最大稼働します。心臓バクバク状態です。

 逆に、戦闘に必要の無い要素、消化器系には制限をかけます。
 活動停止命令を出し、血流を減らします。
 また、皮膚の感覚神経にも制限をかけ、痛覚を遮断します。

 つまり、交感神経が優位の(興奮してアドレナリンが出ている
)ときは、
 「走り回れるけど、鈍感になり、消化しにくい身体になる」
 わけです。
 実はこの状態、繊細な球技などには全く向かない状態です。
 格闘技などの恐怖を忘れ、痛覚を消した方が有利な場合を除き、アドレナリンが出ているときは、巧緻性が下がるのでパフォーマンスが落ちるのです。
 *単純動作では、筋出力のリミッターが外れるから効果的なこともありますけど。

 では、この逆はどんなときでしょう?

 筋肉に制限をかけ、
 消化器などの内蔵を最大稼働させるとき、
ですね。

 このときは、「副交感神経優位」状態です。
 いわゆるリラックスした状態、です。
 *リラックスしすぎると、筋出力が低下しすぎますが、このモードの方がスポーツパフォーマンスは高い場合があります。

副交感神経を優位にさせて、しっかり眠ると身体は回復していきます。


反応を見て、次回は、「効果的な睡眠」をお届けします。


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