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『就活術』キャッチボールに学ぶ面接の極意

コミュニケーションはよくキャッチボールにたとえられますが、あのたとえについて深く考えた事はありますか?

何となく、向き合う事や相手のボールをきちんと受け止める事というニュアンスで終わってしまいがちですが、私は学ぶ事がたくさんあるたとえだと感じています。

また、面接という場面はより自分の独壇場のようにも見えるのであまり意識しない方も多いかもしれません。

今回は、キャッチボールに学ぶ面接の極意について、3つのポイントに分けてお伝えしたいと思います。


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少しでも参考になれば幸いです◎


◆キャッチボールにおける3つのポイント
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皆さんは、キャッチボールをした事がありますか?

野球ではなくても、バスケやサッカーのパス、卓球やバトミントンなどのラリーでも構いません。

その時、何を意識するでしょうか?

他にもある事は重々承知の上で、私が意識しているなーと思った事を3つ挙げます。

1.相手のレベルに合わせる
2.相手の願う位置に合わせる
3.心の底から楽しむ

です!

では、1つずつ、見ていきましょう。

❁❁❁

◆1.相手のレベルに合わせる
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これは特に初対面の人とする時に私が意識している事です。

最初の数回は、

・キャッチボールをした事がある人なのか、ない人なのか。
・どのくらいの強さならキャッチできる人なのか。
・どのくらいの範囲ならキャッチできる人なのか。

こういう事を測りながらボールを投げている気がします。

最初は軽く投げて、割と取れそうだなと思ったら少し強めてみたり高さを変えてみたり。

これは、人とのコミュニケーション、もとい面接においても重要な流れだと思います。

例えば、自分の経験談を話す時。

「私、エレクトーンをやっていたのですが、」という一言目でも、

・エレクトーンを知っている人、知らない人
・「上下2段のピアノのようなもの」と説明すれば「あー!」と理解する人、ハテナを浮べる人
・エレクトーンを弾いた経験がある人、ない人
・音楽業界に詳しい人、興味のない人

と、相手のレベルは分かれます。

この時、相手のレベルに合わせて二言目を変えられるかどうかが、肝心です。

自分の想いの丈や努力の過程を相手に伝えたくても、相手がその事について知っているか知らないかで、伝わる具合が変わってくるからです。

ここで大事なのは、エレクトーンの説明を詳しくする事ではなく、相手が詳しくなくても伝わるような話し方に切り替える事です。

例えば、「ご存知ですか?」と一言はさみ、相手が「いやぁ私は野球一筋でね」と返してきたら、大きなコンクールの事を「甲子園のようなもの」とたとえてみたり、相手に伝わる言葉に置き換えていくのです。

そうすると、相手の頭の中には「一大イベント」「青春」「レベルの高い戦い」と、イメージが湧きます。

会話では、相手の頭の中にイメージを描く事が「伝わる」に繋がっていくので、ぜひ相手のレベルに合わせて言葉を変える術を身につけ、使ってみてください。

❁❁❁

◆2.相手の願う位置に合わせる
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相手のレベルが分かってきた頃、きっと、相手がどんな位置のボールが取りやすいのか、次はどこにボールが欲しいのかも自ずと分かってくると思います。

例えば、相手の左側のボールは取りやすそうだけど、右側や下側は苦手そうだなとか。

相手の練習ならあえてそこに投げるのもありですが、純粋なキャッチボールで自分がコントロールできるなら、相手の取りやすい位置に投げてあげたいですよね。

また、相手が高めに投げたボールをキャッチするのが楽しそうだったり、走りながらの練習をしたそうであれば、自分も合わせようと思ったりします。

実は面接でも、こういう対応が大切になってきます。

結果重視の人がいたり過程重視の人がいたり、Yes/Noを先に答える淡白な説明を好む人もいれば、より感情的な話の方が伝わる人がいたり。

面接官も人なので、好みやタイプ、得意な分野があったりします。

また、面接の質問は雑談ではないので、「求めている答え」を持っている人も多いです。

よくある話で言えば、「今までで一番大変だった事は?」という質問では、大変だった事を聞きたい訳ではなく、大変な事にどう向き合ってどう乗り越えてきたのかという、その人の努力や耐性を見ていたりしますよね。

面接官が何を聞こうとしているのか(どんなボールを願っているのか)に目を凝らして見てほしいです。

そして、分からなければぜひ聞いてみてください。

キャッチボールも、相手の目線や仕草で相手の願う事が分かるようになるまでは時間がかかるものです。

ほぼ初対面の面接官と阿吽の呼吸が取れる方が怖いです笑

最初に「〜の質問でしょうか?」と聞いてみたり、軽く話してみて、こういう話で大丈夫ですか?と聞いてみるのも良いと思います。

高圧的な聞き方になってはいけませんが、伺うような聞き方であれば嫌な顔をする人はあまりいないんじゃないでしょうか。

ただ、全部の質問で聞くと会話が進まないので、肝心な時の一手とするのがおすすめです。

❁❁❁

◆3.心の底から楽しむ
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色々語ってきましたが、何をするにも一番大切なのはこれです。

キャッチボールにしても、会話にしても、楽しんでいないという姿は瞬間で伝わります。

たまーにKY(死語か?笑)な人もいるのかもしれませんが、大抵の人は分かるのではないでしょうか。

そして逆も然りで、楽しんでいる姿も相手に伝わる…はずです!

就活生の皆さんは、面接を楽しんでいますか?

楽しめていないという方はぜひ楽しみましょう。

私はめちゃめちゃ楽しんでいました。

だって、色んな社会人の話を聞けたり、色んな人に自分の事を知ってもらえたり、学生時代にはなかった経験のはずです。

そりゃ、面接で落ちてしまう事もあると思いますし、私だって散々落ちてきました。

それでも、「あの言い方だと伝わらないんだな」「この言葉をもう少し自分の中で深堀しておこう」と、学ぶ事があって楽しかったんですよね。

今までなかった経験ができる、毎日新しい学びを得る、そんな最高の自分磨き期間は就活生と社会人一年目の時くらいです。

だからぜひ、楽しんでほしいなーと。

そうやって楽しんで臨めば、ガチガチな緊張もしないし、自然と笑顔になれるし、相手も好印象で迎えてくれるし、というハッピーな好循環も生まれていくはずです。

❁❁❁

今回は、キャッチボールで大切な事から面接における極意をお伝えしました。

もちろん、面接のHowToみたいなのも知っておくに越した事はないのかもしれませんが、面接が人と人との会話である以上、今回お話したような事も意識できると一味プラスされるはずです。

最近私の中で、「味気ない言葉が並ぶくらいなら、あどけない言葉で良いから」というフレーズ(誰かの言葉でも何でもないです笑)が思い浮かんで気に入っているのですが、面接もそうなのかなって思うんです。

就活生の方の7割くらいが、習いたてのビジネス用語でがっちがちに固めて話しているのですが、本心が伝わってこなくて正直つまらないと感じてしまう事もあります。

また、用意してきた原稿通りに話して会話が噛み合っていないと感じてしまう学生さんもたまに見受けられます。

今までそういう勉強をさせてきた日本も日本なのかもしれませんが笑、働くってそれだけじゃ通用しないんですよね。

職場は人と人とが交わる場なので、頭に叩き込んだものよりも体や心に染み付いたものが顕在化します。

だからこそ、面接官もそれを見たいのです。

もし、「受かる」ために努力をしている方がいれば、少し見直して、「合う」を探してみてほしいです。

Matcherでお話していると面接に悩む学生さんたちが多いので、今回は面接について書いてみました。

少しでも参考になれば幸いです。