ぬきしん

ぬきしん

最近の記事

僕たちが「こうありたかった青春」

最近結成されたグループをぼんやり眺めて、『EX大衆』2020年2月号の「青春高校3年c組」特集に書いたコラムを思い出したので…。以下。  00年代後半にAKB48をブレイクさせると、48グループを全国各地に発展させ、乃木坂46をはじめとした坂道シリーズを軌道に乗せた秋元康。17年以降も、吉本坂46、ラストアイドル、劇団4ドル50セント、ザ・コインロッカーズ、青春高校3年C組と、精力的にグループをプロデュースしている。  美空ひばり生前最後のシングル『川の流れのように』(89

    • 齋藤飛鳥の乃木坂46卒業

       齋藤飛鳥は、加入してしばらくはアンダーにいる時期が長かったが、その頃から自分が必要以上に目立つことを潔しとしなかった。2014年夏にアンダーライブがシリーズ化されると、センターの重責を担う伊藤万理華の隣にそっと寄り添った。中元日芽香や北野日奈子とは哀しみを共有することで心の支えになった。  アンダーから選抜常連になる過程も決してドラマチックではなく、美意識だけを抱えて時の流れに身を任せ、気が付くと独自のポジションを確立していた。実際、取材で飛鳥は「『アンダーを引っ張った』と

      • 無題

         東京ドームの花道には460人の女子高生。その匿名の集団の中を射るような目をしたアイドルたちが駆け抜け、乃木坂46として『制服のマネキン』を歌う。5年間でセンター生駒の表情には笑顔が増えていった。曲に対しての解釈や自身の心が変わっていった証だろう。  白石、西野、飛鳥、センターが変わるたびに、あの頃の乃木坂46が思い起こされる。そして、すべてのはじまりである曲『ぐるぐるカーテン』へ。フロントの生駒、生田、星野が微笑み合い、エターナルな輝きを放った。そのバトンは、2期生の堀がセ

      僕たちが「こうありたかった青春」