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CTOが考える、忙しいエンジニアがあえてテックブログを始める理由

こんにちは。CTOの小間です。
私たちはワンクリックで法人調査ができるシンプルチェックというサービスを開発しています。創業から1年半でエンジニアは4名、業務委託も含めると2桁を超える組織になりました。

人と時間は大切なリソースですが、ことスタートアップにおいては尚更です。エンジニア全員の力を合わせて、市場に受け入れてもらえるプロダクトを作らなくてはなりません。開発に追われている日々です。

そんな中、この度チームでテックブログを立ち上げました。文書を書いてみるとわかるのですが、書く作業というのは想像以上に時間を使います。10分で読める記事でも、校閲なども含めると書くのに3-4時間はかかります。

普段から開発に全振りしている私たちに、ブログを書く時間などあるのか?大切なリソースを割いてまでテックブログを書くメリットはあるのか?
私なりに開発に追われるエンジニアがブログを書く意味を考えてみました。

※本記事は、2022年6月13日に公開した内容を一部修正し投稿しています。


忙しいからこその学びの場

私たちは多くのスタートアップと同じようにIPOを目指しています。よく「上場までの道のりを走り切る」と表現されますが、100mのような短距離走ではなく、どちらかというとマラソンのような持久走のイメージです。長い道のりを皆で伴走できる持続可能なエンジニアリング組織でなければなりません。

時に目の前の業務に追われ、「新しい技術をインプットできない」「技術書が読めない」「発信活動ができない」といった、総じて「学べない」という状況に陥ると、エンジニアのモチベーションは徐々に低下する傾向にあると思っています。エンジニアが学びを重視するのは、「 IT業界の技術の変化が速いから」「自身の技術スタックが転職活動時の市場価値の拠り所になるから」といった理由があるためです。

だからこそ、意識的に「学びの場」を作っていくことが重要であると考えています。有識者によるライトニングトーク 、技術書の輪読、テックブログの執筆などがそれにあたります。

量より質を重視

テックブログをうまくワークさせる為には上に述べたような背景・前提を抑えつつ、運用ガイドラインを定めることが大切です。例えば、1週間に記事1本の執筆が義務化され、書くネタが無いからといって、巷に溢れているような所謂「やってみた」系の記事をしぶしぶ書くということは、元々の目的を考えると相応しくありません。

「BERTを動かしてみた」等のありふれた内容から、例えば社内でECSを多用していることと関連付けて「Fine-TuningしたBERTをECS Fargateで動かす方法」といった内容に進化させることが重要です。義務化も極力せず、自由な執筆活動を支援するような環境作りを心がけています。

テックブログがもたらす効果

多くのスタートアップでは、採用目的でテックブログを発信していると聞きます。それは一理あるかもしれませんが、短期目線ではコスパが悪すぎます。技術記事をいくつか読んだだけで入社したいとは思ってもらえないことが多いでしょう。

どちらかというと、2年後、3年後に記事が100本ほど溜まり、「この会社は技術のインプット・アウトプットを大切にしている」という認識が採用候補者に広まって初めて採用に効いてくるのだと考えています。ですので、始めてから1年は、採用の効果測定とテックブログとを結びつけることはナンセンスと考えます。

一方、直近でテックブログによってもたらされる効果には、以下のようなものがあると考えています。

ナレッジの社内共有

社内で特定の人だけが極めて詳しい領域がある場合、そのナレッジを社内に共有することができます。読み手は新しい知識を仕入れることでスキルアップでき、書き手はその功績が賞賛され社内からの承認を得ることができます。

個人ブランディング

執筆者たちがハンドルネームや本名を出して責任を持って取り組むことで個人のブランディングに繋がります。TwitterやLinkedInなどにも任意でリンクを貼ってもらい、必要とあらば会社も彼らのSNSを盛り上げます。

個人の文書能力の向上

高度な技術を持っていることも重要ですが、自分のスキルを伝わる言葉で表現できることも必要なスキルであると考えています。レビューを通して執筆者の書く力が伸びることが期待できます。

一緒に成長できる仲間を求めています

上で「短期の採用には関係ない」と書いたばかりですが、この記事を読んで興味をもって頂いた方がいらっしゃいましたら、ぜひお話しさせてください。

また、もっとシンプルフォームのことを知りたい方はCEOの考え方やメンバー紹介、社風を知っていただくための記事がございますので、ぜひ本noteの他記事についても、ご一読いただければ幸いです。お目通し頂きありがとうございました。

再度、当社のテックブログもご案内します。こちらもぜひご覧ください。


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