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世界一流技術者を観察して学んだ高度マルチタスク環境下での生産性向上の施策

私はとってもマルチタスクが苦手だ。前の職場はマルチタスクが少なかったが、今の職場はマルチタスクが半端ない期間がある。それは「電話番」と呼ばれる期間だ。大抵はソフトウェアの開発を行っているのだが、数週間に1週程度、お客さんから上がってい来るインシデント(お客さんから上がってくるシステムの問題や障害レポート)にのみ対応する期間があって、そうなると、複数のインシデントに対応しないといけないし、いろんな人から連絡が入ったり、それだけじゃなくて、開発側からのリリースがあって、それをやらないといけなかったり、、、とマルチタスクめっちゃ苦手の私には最悪な状況だ。さてどう克服しよう。

とんでもなく生産性の高い上司

私の2つ上の上司は、Paulという人なのだが、この人はマジ仕事ができる。ちなみに、プログラミング力も圧倒的らしい。確かに彼のコミットをしょっちゅう見かける。それぐらいの上司でも「電話番」をするのだが、今回たまたま一緒だった。彼は、マジ半端ない生産性で、1日がほぼ会議で埋まるほどの忙しい人のはずなのにバンバンにこなしていく何なのだろう。と思い観察してみることにした。彼は世界レベルのサーバーレスのクラウドの仕組みを0からくみ上げたメンバーで間違いなく世界の「一流」といって遜色のない経歴の持ち主だ。

WIP(Work In Progress) = 1

彼を観察して気づいた私との大きな違いそれは、「WIP = 1」だ。WIP (Work In Progress) とは、今手を付けている仕事のこと。つまり、「WIP = 1」とは、「今手を付けている仕事を1つに限定する」ということだ。アジャイルコンサルタントだった時によく学んだ概念だ。彼はどんなに忙しくても、1つのことしかしないし、それに他人より集中している。

会議の時の振る舞い

私は例えばインシデントの割り当てとか、インシデントの解決の支援のための会議が毎日ある。私は正直自分に関係ないところでは、話は流し聞きしながらも、ほかの作業をやってたりする。正直なところ、そんなに進まないのだが、仕事がたまってるから、先に進めないと、、、と思って不安なのだ。ところは、Paul は自分に関係ないところでも、一切ほかのことをやっている雰囲気がないし、バンバンにコメントやアドバイスをしている。チャット返信すらしている雰囲気がない。

問題をその場で解決、もしくはステップを1つ進める

インシデントの解決も、彼はその場で、問題のあたりをつけたり、もしくは、あたりが付かない場合も、「これはほかの部署に転送しよう」「誰々さんに聞いてみよう。よしメールを書こう」とか言って、とにかくその場で「何かを進めよう」とする。

マルチタスクは生産性が最低なのでやらない

ここで学んだことは、次のことだ

・どんなすごい人でも、時間がかかることはかかる。焦らず時間をかける
・30分から1時間を割り当てたら、そのこと「のみ」をする。すぐに終わらないものは、人に問い合わせるなど、物事を進めておいて、待ち状態にして、次のタスクに進む
・1つのことをやってるときは、ほかのことは一切せず、それに集中する
・1つのタスクを中断する場合、次に再開するときに、すぐにその状態に戻れるように記録したり、整理しておいたりする
・いろんなタスクの残骸は消しておく、例えばブラウザのタブは、そのタスクが終わったら閉じて、必要なものは記録しておく。そうしないと、気移りしてしまう。

つまり、「マルチタスク」はどんな人でも生産性がわるいので「マルチタスク」をしないことが解なのだ。PCも一見マルチタスクに見えるが、基本的に、CPUのコアが同時にやってるのは1つの作業で、1つの作業をして、中断するときは、そのコンテキストを記録して、再開時に復活して作業を再開することをしているのと似ている。

次のステップ

私はADHDなので、気が散るのが得意だが、以前メソッド屋で紹介した方法で、気が散るのを軽減させている。短期記憶を増やすために、オメガ3は毎日飲んでるが、Lumosityの記憶ゲームも再開するのもいいかもしれない。


やってみた感想

「マルチタスク」は生産性さいていなので、これからは自分も一切やめよう。会議の時間なんかたかが知れている。その間にやれることもたかが知れているし、ほかの人からチャットが来ても、30分、1時間後に対応する時間を割り当てたら十分よいレスポンスじゃないか?問題は、きっと「早くやらなきゃ」って焦ることだ。安心しよう。「マルチタスク」しないほうが絶対に生産性が高い。自分がそれをしばらく運用して本当に実感していることだ。少なくともしばらくは「マルチタスク完全廃止」で運用してみようと思う。


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