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なんでも知っている職場の Oracle は何でも知ってるわけではなかった話

私は大手のクラウドプロバイダーで開発者をしているが、職場に 同僚からOracle (なんでも知ってる人) と言われる Bala という人がいる。実際に、彼に質問をすると、会社のシステムの細かいふるまいについても答えてくれる。いつも、ほんまに知ってるだけでも凄いけど、どうやって記憶しているのやろうとも思っていた。
 質問に備えて自分でコードポインターとかの情報や、Spec を整理しているのだろうか?

Bala の実態が判明した日

私はリモートワークよりも出勤好きなので、毎日会社に来ている。Balaも最近は3時以降ぐらいから毎日きている。あるとき、立ち話をしているときに、「このコンフィグってどこにも説明ないけど、どういう意味か知ってる?」ってめっちゃ気軽に質問した。雑談のついでで、「知ってたらラッキー」ぐらいの感じだ。

 すると、Bala は自分のデスクの方に歩いて行って、巨大なリポジトリを検索して、コードを読んで、「こういった仕様だよ」と答えてくれた。

 なるほど。Oracle は何でも知ってるわけではなくて、わざわざ自分たちのために調べてくれてたんだ。しかし、めっちゃ早いな。

Pragna のアドバイス

 そういえば、私がシニアの2段目に昇進あとぐらいに、Pragna に技術的な質問をしていたら、フィードバックをくれた。シニアになったら、あんまり質問したらあかんでと。

 自分的には?という気分だった。というのも、会社のフィードバックのシステムで、私はもっと人に質問したほうがいいというフィードバックをもらって実際やったら相当に生産性が上がったからだ。

 そういう話を Pragna にすると、こういった。「彼は Junior だろ?そうだったら、Yes。君が2年前で、まだ会社のシステムがわかっていないのなら、それも、Yes。でも今は違うと思うよ。」

そういいながら、彼女は「秘密」を教えてくれた。みんなが私に「知ってる」と思って聞いてきて、コードポインタとか渡しているけど、私も知らんよ。検索して見つけているだけだよ。そういって、彼女は、自分の目の前で、検索して見せてくれた。こんな感じで見つけるから。

知っているのではなく、検索する癖がある


つまり、両者について共通しているのは、自分たちが、自分のマネージャの Pragna や、Oracle と呼ばれる Bala も全部知っているわけではない。ただ、自分が触ったことがあるリポジトリに対して、調べる癖がある。

私もインターネット上にある情報だったら調べる癖があるが、内部のシステムの場合、無い場合も多いわりに、膨大なので、まずPRとかコードポインターをもらってということが多かったし有効だった。

ただ、自分で0から検索しても意外とコードポインタが発見できることに気が付いて、単にそのコードを読めば少なくとも挙動は理解できることがわかってきた。

調べる癖があるといろいろ便利なことが起こる

人に聞くことは悪いことではないし、生産性も良くなる。でも、自分で検索して調べる癖をつけると、一ついいことがあって、他の人の反応を待たなくても良くなるので便利だ。コードから挙動を読む練習にもなる。

もちろん、それでも、あまり自分の知らないところだと、ステートを理解してないこともあるので、自分で作ったPullRequestのレビューを人にお願いするのは重要だろうし、知らないリポジトリの時は、最初にミーティングをしたり、PRをもらったりするのも悪くないだろう。

だけど、こういう技術があれば便利でっせという話でした。

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