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生産性を上げたければ定時上がりが効率が良い

最近の大きな気づきとしては、生産性を上げたければ長時間労働を辞めないといけないという気づきと体験を得たのでシェアしたい。

皆さんも、生産性の向上の方法としては、長時間労働しても効率が悪いというのを聞いたことがあるだろう。私もそうだ。だから、昔からちゃんと休もうと努力して時短にするけど、そうするとアウトプットが減って満足できずにもとに戻すという繰り返しだった。

 しかし、最近、生産性を上げるには、短い時間だけ働く方が生産性が良いことが認識できたのでついに定時上がりのペースをキープすることが出来るようになったので、その気づきをシェアしたい。

アメリカに来て限界を感じる

アメリカに来て2年になるが精神的、体力的に最近限界を感じていた。自分的には今、相当チャレンジをしている。英語の環境、自分以外の人は全員ものすごくプログラミングが出来て技術力が高い。そんな中で成果を出すには頑張るしかなかった。会社や上司からプレッシャーとかないのだが、自分に実力が無いのはわかっていて、だからこそこの職場に修行に来たのでそれを埋めるために寝る前までずっと働く日々だった。

 仕事以外一切ない生活で自分は何がしたかったんだろう?自分は幸せなのか?というのを自問する日々。でも自分の実力を考えると、やらないと不安で仕方がない。ある日限界を感じた。もう挑戦はやめて日本に帰ろうかなぁ。自分に向いてないのはわかってるし、、、

メンタリングをしてくれたクリスの言葉

限界を感じていた時に、クリスのメンタリングのセッションがまわってきた。自分が頼んで、クリスが私のメンターになってくれている。友人ではあるけど、自分がこんな風になりたいというガチの一流の人が自分のメンターとかホンマ幸せなことだ。自分が毎日仕事して寝るだけという話と、自分の実力はわかっているから生産性を上げたいという話をした。すると彼は

生産性を上げるためには学習だよ。だから、僕は仕事を定時ぐらいで切り上げる。その後で、自分のやりたいトピックを勉強したり試したりする。仕事ずっとしていると疲れるし、たとえ同じプログラミングでも、仕事と切り離したものはリラックスできるよね。

ああ、そうか、、、生産性が上がる瞬間は「学習」なのか、だから仕事だけしていても短期的なアウトプットは上がっているように見えるかもしれないけど、「生産性」が上がらないんだ、、、

アウトカムと生産性

仕事をして、何らかの成果を出す。それを「アウトカム」というが、私は常に「アウトカム」を重視していた。だから1日に1つ何か成果を出すというのを目標にやっていた。だから、終わるまではやめないというスタイルだった。このスタイルはコンサルタントにはフィットする。しかし、プログラマの場合は違う気がしてきた。プログラマの場合は、細かい技術の積み重ね勝負でコンサルのように、サービス提供しているときの「アウトカム」勝負ではない。アウトカムに集中するのはよさそうだが、それだと、中長期の「生産性」は上がらない。例えばスタックオーバーフローから、コピペすればアウトカムは素晴らしいかもしれないけど、中身を理解していないのでコントロールできてる感がないし、何回も今後調べることにもなるだろうし、応用も効かない。仕事ばかりなので、自分が知らないことや、新しいことのキャッチアップなどは出来ないことになる。

技術イケメンの仕事のスタイルを観察する

私のチームは技術的にイケてる人がめちゃ多いのだが、彼らを観察しているといろいろなタイプがある。私のように遅くまで頑張る人も実は多い。インドの同僚とかホンマによく働くイメージがある。しかし、ふと自分が目指している人を観察すると大抵定時ぐらいでいなくなる人が多い。アメリカの人はこの傾向が高いけど、自分が目指している人はそういうスタイルのアメリカ人の場合が多い。コンピュータサイエンスと文化が相性が良いのだろうか?

時間を短く働く恐怖を克服する

クリスの言葉にピンときた私に追い打ちをするように、このチームで最も忙しくかつものすごく技術力のあるファビオも、「仕事をずっとしているのはサスティナブルではないってよくメンバーにも言ってるんだ」と言ってくれた。友達のディビッドも、「ずっと仕事をするのは、神の計画ではない」とアドバイスをくれた。確かにずっと仕事しているのって人間として不自然だ。だから、とっても怖かったけど短時間労働に変えることにした。

どうやって、「終わり」を迎えるか?

今までは、このような取り組みをしようとしても、「アウトカム」派だったので、切りのいいところまでやろうと考えて、結局寝る前までかかるなんてことがしょっちゅうだった。絶対的に終わりを迎える必要がある。ソリューションは簡単だった。「タイムボックス」だ。例えば、5時になったら仕事が途中でも仕事を止める。そしたら、絶対に時間をオーバーすることは無い。だから、「タイムボックス」で生活してみることにした。

「タイムボックス」の成果

タイムボックス型の時間管理に変えて5時に強制終了するようにすると、ランニング出来るようになって、頭がリフレッシュするのもわかるし、夜に本を読んだり、ギターを弾いたり、ゲームしたり出来るようになった。昔はそれに罪悪感があったのだけど、一番イケてる人たちの意見を信じることにした。ついでに朝型にして、さっさと仕事を終えて10時に寝るスタイルにしてみた。すると、恐ろしいことに、1週間もしないうち、、、というか当日から生産性が上がった。正直マジかよ、、、と思ったけど、今までどれだけ働きすぎて頭がよく動いてなかったのではと思う。運動も出来なければ、確かに動物として何かおかしくなるのも当然だし、40時間労働が一番生産性が上がるという話も聞いたことがある。40時間以上働いても無駄なのは本当なんだ。

学習の時間が確保できる

だから朝起きたら、自分は数時間を「学習」の時間に充てることにしている。仕事ではなく、新しい技術を学んだり、自分が知らない技術を学ぶ時間にあてている。そうすると、その効果が表れて、コードベースの理解が深まってよりコントロール出来て技術力が上がる感じが凄い。5時には確実に仕事が終わるので、「ストレス」が溜まらない感が凄い。ちなみにこれを始めたのは1年で最も忙しい時期である5月だ。でも生産性が落ちたとかなく、むしろいきなり上がった感がある。

さらなる生産性の向上

さらなる生産性の向上の為に「データドリブン」になることを計画している。タイムボックスをすることに決めたので、今どれぐらい何に時間を使っているのかを把握することにした。自分の見積もりは、昔アジャイルで習った通り倍以上違っている。感覚はあてにならない。だから「データ」で分析して、何に時間をアロケートするかだけを考えている。

「完了」に焦点を当てるのはやめた。予定は予定通りいかない。だから、何かを上達したければ、定期的に時間を割り当てるのだ。完了は目指さない。時間を割り当てる。きっとそれが自分が生産性が最強になる道だろう。



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