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野生のサメとのハグ

キーカーカーの宿に到着すると、白黒の可愛い猫がお出迎えしてくれた。
人に慣れているようで、愛嬌たっぷりだ。
私はチェックインを済ませ、街の散策を開始。

歩いて数分の位置にいくつかダイビングショップがあり、その中の一つで翌日のダイビングを予約した。

そして翌日。

明るい陽気なおじさんインストラクターさんと共に沖に向かう。
サメが多くいるスポットとのことだ。

海にダイブすると、本当にサメがウヨウヨ泳いでいた。
野生のサメたちだけれど、だいぶ人に慣れた様子である。

私は海中の浮遊感を楽しむ。

プカプカプカプカ

スキューバダイビングでは、同じ海を潜るでも、人によって楽しむポイントが異なるのが面白い。
地形好き、大きな生物好き、小さな生物好きなど、それぞれだ。

私はプカプカ浮かぶ無重力のような感覚が好きだ。

ある人は、透明度が高い海で潜ると、空を飛んでいるような感覚になると表現していた。

本当にその通りだ。
浮遊感を楽しんでいると、おじさんが尋ねてきた。

「サメ、抱っこしてみる?」

私は驚く。

「え!?抱っこ?しかもサメを!」

おじさんは慣れた様子でサメを捕まえ、抱っこさせてくれた。
思ったよりも柔らかい感触だった。

ちなみに、日本でダイビングをしていた時は、海の生態系を守ることや生物を尊重する意味もあり、むやみに生き物たちに触らないことを教えられており、一概にハグはいいこととは言えない(汗)

いろいろ意見もあると思うけれど、貴重な経験だった。


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