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各国、ロックダウン緩和へ:前編(2020年4月16日)

こんばんは。GWの実質的な初日ともいえる今日、知事たちの必死の訴えもあり人の移動は少なく済んだようですね。GW明けに「緊急事態宣言」が終了するのかどうかの議論が活発になっていますが、感染拡大のピークを過ぎた国々の状況をエコノミスト誌が分析した記事を紹介します。いえ本当のところは、このウィットにとんだイラスト(頭がコロナウィルス!)の方をお見せしたくて、ウズウズしてたんですけど。この記事は長いので、3回に分けて共有します。

英語原文は、以下からどうぞ:

以下、マイバージョン和訳です:

各国、ロックダウン緩和へ:段階的かつ慎重に、しかし確実な出口戦略は見当たらず(前編)
2020年4月16日

長いイースター休暇を家に閉じこもって過ごしていたスペインの人々の一部が、今週から仕事に戻り始めた。交通機関のターミナル駅では警察官や赤十字のボランティアが通勤者たちにフェイスマスクを配っている。この様子は1ヶ月前に始まったロックダウンの「緩和」だと報道されたが、スペイン政府はそうではないと主張する。自宅勤務ができない人だけが出社が許され、ほとんどの学校や、店舗、バー、レストラン、ホテルは休校・休業したままだ。屋外での運動は依然として禁止され、取り締まりは厳しい。3月14日から4月6日までの間に3,267人が逮捕され、ロックダウンのルール違反34万件に罰金が課された。

スペインは、新型コロナウィルス感染症拡大の一つのピークを脱したようだ。1日当たりの感染症数は、1ヶ月前には約30%ずつ増加していたが、現在は減少傾向にある。2週間前には患者であふれかえっていた病院にもいくらか受け入れの余裕が戻った。しかし、サンチェス首相は「我々はこれから第二段階を迎える」と明言している。4月12日、同首相は「緩和の開始は早くても2週間先だ。そして緩和は徐々に、そして慎重に行う」と語っている。

各国の政府は、新型コロナウィルス感染症対策として実施中のロックダウンをどのように解除するかを模索している。オーストリア、ドイツ、ノルウェー、チェコなどの一部のヨーロッパの国は、スペインのように感染拡大防止策が実を結びつつあるため、保育園や学校、店舗を再開し始めた。また米国の各州でも、出口戦略についての議論が活発化している。ニューヨーク州はわずか1ヶ月の間に新型コロナウィルス感染症で1万人以上の死者を出したが、病院に搬送される患者数の増加は鈍化している。4月13日には、東海岸の5州と同様、地域の経済再開に向けた戦略策定に取り組んでいることを明らかにした。同日、カリフォルニア州など西海岸の3州も同様の取り組みを公表した。

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