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英エコノミスト誌の記事まとめ(2020年6月)

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記事一覧

パンデミックが浮き彫りにしたアマゾン:後編(2020年6月18日)

アマゾンの台頭に関するLeaders記事の後編です(前編はこちら)。もともと進みつつあったオンライン化が新型コロナウイルスの影響でますます加速する中、アマゾン最強!と思いきや、強者には強者の悩みがあることがわかります。イラストのベゾスのアマゾン・スマイルは永遠か?!GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)の一角を占めるアマゾンの動きはこれからも常にホットな話題になりそうです。 英語原文は、以下からどうぞ(後編はAll this might app

パンデミックが浮き彫りにしたアマゾン:前編(2020年6月18日)

有名人の似顔絵だけれど、この人誰?って思った人もいるかも。でも口元よーく見てください。。。このマーク知らない人は日本人でも少ないですよね。今週号のThe EconomistのLeaders(看板記事)に登場した、アマゾンの創業者ジェフ・ベゾスです。昨今のパンデミック→オンライン化の加速でますます成長しているアマゾンですが、The Economistはその台頭をどう見ているのでしょうか。全文の和訳を2回に分けて共有します。 英語原文は、以下からどうぞ: パンデミックが浮き彫

Black Lives Matter:後編(2020年6月11日)

昨日に続き、ジョージ・フロイドさんの死をきっかけに世界中で発生している人種差別抗議活動を取り上げた記事の後編を共有します。The Economistは、トランプ大統領を「分裂の種をまこうとしている人物(a man who sets out to sow division)」と批判しながらも、アメリカという国が持つ思想とそれが社会にもたらす進歩に希望を託しています。 英語原文は、以下からどうぞ(後編はAmerica is both a country and an idea.

Black Lives Matter:前編(2020年6月11日)

米国ミネソタ州で黒人男性が警官から暴行を受けて死亡した事件。抗議活動は今も世界各地で行われています。デモ隊に加わっているのは、あらゆる肌の色を持つ人々。今回の世界的な抗議活動の高まりは、人々が自発的に人種差別にはっきりとNOを突き付け、多様性を尊重する社会への第一歩となるのでしょうか。 英語原文は、以下からどうぞ: 抗議の力とジョージ・フロイドさんが遺したもの(前編) 2020年6月11日 ジョージ・フロイドさんは著名人ではなかった。彼が暴行を受けて死亡したのは米国の首

経済政策の限界を探る日本:後編(2020年6月4日)

2020年6月4日号のFinance & economicsカテゴリーに掲載された記事の後編です(前編はこちら)。もともと「異次元の金融緩和策」を発動していた日本が、コロナ禍でさらなる財政出動を余儀なくされる中、国の借金経営はどこまで持つのか?日本政府のお手並み拝見。。。といった論調が伺えます。そして、政府がこれほどお金を使っているのに、国民がそれを実感していない理由も、最終段落にちょっと登場します。 英語原文は、以下からどうぞ: 以下、マイバージョン和訳です(後編はMa

働き方の大転換:新たな紀元の始まりか?

2週間ほど前に、The Economistのアフターコロナのオフィス環境は変わるのか?という記事を共有しましたが、今回はオフィスの必要性を含めた働き方そのものの変化の可能性を論じた記事です。上手いなぁ、と思ったのが、紀元前(BC)と紀元(AD)をBefore Coronavirus(コロナ前)とAfter Domestication(在宅勤務化)と読み替えて、新たな時代の幕開けを表現しているところ。一方、結論でチラりと、100年前は誰もが家や家の周辺で仕事をしていたのだから、

経済対策の限界を探る日本:前編(2020年6月4日)

緊急事態宣言が全国で解除されてから2週間あまり。心配される第2波も今のところ抑えられていて、人々の関心は経済回復に向いているようです。まだ行き渡ってはいないけれど、巨額の財政支出を約束した安倍政権。その政策の行方を、英エコノミスト誌も注目しています(かなり懐疑的に)。Finance & economicsカテゴリーに掲載された記事を2回に分けて共有します。 英語原文は、以下からどうぞ: 以下、マイバージョン和訳です: 経済政策の限界を探る日本(前編) 融資保証を含めると