数学の授業にアクティブラーニングは必要か?
アクティブラーニングが当たり前になりました
かつては、知識技能の習得が最も大切であると考えられていた。
私の学生時代を考えても、「静かに先生の授業を聞いて、ノートをとる」ことがほとんどで、グループで話し合ったり、問題を解決したりした記憶はほぼない。
しかし、時代は変わった私が勤めている学校でも、ペアワークやグループワークを取り入れている授業が当たり前となり、その授業に対応できない先生はクレームに発展したりもする。学校として、取り組んでいるとうたっているに、それを実施できないのだから、当たり前のことだ。
過去何十年も一方通行の教え方をしていたのだから、抵抗があるのも理解できる。特に数学の授業は、今でも旧来型が多いと思う。
数学の授業はアクティブラーニングと相性が悪い?
このように言われることが多い。その理由は、次のようなものが考えられる。
①数学は答えが一つに決まっているから、自由な意見交換とは不向き
国語とかはイメージが湧きやすい。答えが一つではない、つまりどんな
考え方・捉え方・感じ方も正解であるならば、活発な議論は起きやすい。
②教えることが多いから、グループワークなどやっている時間はない
数学のカリキュラムはとてもタイトである。チンタラやっていたら範囲を
終えることはできない。特に私立は高2までに高校数学を終わらせること
が目標であるので、それはそれはきつい。
③そもそもグループワークをすることで数学の力がつくとは思えない
先生に言われたように正しく解法を理解し正しく再現することが得点に
結びつく。これは数学だけの話ではないと思う。
などである。私もかつてはそのような考え方であったが、学校方針である以上、アクティブラーニングをやらない選択肢はないので、色々な方法に取り組むうちに、数学の授業でもアクティブラーニングが必要ではないかと思うようになってきた。その大きな理由は、教室内の理解格差にある。
最後に
数学という学問は、「できる・できない」が分かりやすいものだ。教室内に40人もいたら、それは格差も生まれる。他教科よりも顕著だと思う。そこにアクティブラーニングが入ると、どのような効果が表れるか、次回以降考えていきたい。
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