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MaaSに関するクラウドメモ Part3/?

続き.戦略的な部分.

プラットフォーム部分

意識すべきこと

①ソフト的拡張はコストが小さい=その分リターンも初めは小さいためB/C的な指標だと1未満となりやすい.ただし,拡張機能の組み合わせで網羅性を出すことで利便性が向上し,顧客獲得・利益につながるため,単体・初期段階の評価で判断するのは尚早.

②拡張性・柔軟性が必要.新技術の導入やステークホルダー同士の連携をしやすくするため.

基本戦略

コストバリュー(単体よりこのプラットを使った方がコスト的にGood),UXバリュー(よりよい移動体験),プラットフォームバリュー(汎用性?)を意識する.

所謂機能レベルごとでの戦略

情報,支払い・予約統合:データ統合規格の必要性.日本版では分散型システムとして考える必要?(ブロックチェーン,分散型台帳管理 的な)
協調路線でいく必要がある.
ユーザーの獲得想定,価格設定などのための,シミュレーション・実績データの分析,価格コントロール手法が必要

ビジネス統合:具体的なサービス設計,予測・最適化
ここで競争.

ネットワーク戦略:他ビジネスとの連携

MaaSオペレータは自由市場型がいい... とあるが,自由市場の中で実際の交通事業者が自社交通を起点としたラストワンマイル的なのに着目したMaaSというのは結構アリだと思っている.

テクノロジー戦略

オープンAPIの統合によるサービス構築が基本.

時刻表:複雑で整備コストが高い,オープン化は比較的難しい.
運行情報:特定ユーザー向けの配信,予測情報が有用になる.予測系の技術応用が必要.
経路検索:予定データではなく実状況を反映していく必要性.運行情報などとの連携
混雑状況:輸送効率の観点から重要.予測精度の研究など.
予約情報:予約状況により利用可不可が決まったりするので
決済:ダイナミックだとポストペイになるよねとかいろいろある.改札の処理速度などもあるので.
配車リクエスト:日本は都市構造が複雑で位置情報精度の問題も.乗降場所の制約なども.

将来的な流れ

MaaS&駐車場:空き駐車場の停留所的利用.
バス:経路設定の自由度,タクシーとの共存.配車やマッチング.

定額料金制度による新たな価値の創出
交通サービスのパッケージ化
→ 移動のパーソナライズ化,交通・都市の全体最適化,都市・場所の再定義

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