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青い鳥を否定される

 昨日は子どもの学園祭やら送別会やら講演会やらで一日忙しく、夜7時半には寝てしまいました。送別会で地酒が入った影響もあるかと思いますが、一週間、精神的にぶっ叩かれ続けて仕事してたので、体が休みを欲しているのだと思います。

 さて、うちの一人暮らしの母は、今は理想の住まい探しこそが不幸のどん底と孤独にある自分を救い出してくれると、かつて住んでいた場所周辺で何とか住まいを探すように、僕と弟に圧をかけ続けていたわけですが、弟が相当苦労して、母の望む、かつて住んでいたターミナル駅近くの閑静な住宅街の物件を探し、不動産会社とも交渉を重ね、何とか借りる目途をつけてくれました。

 で、実際に物件を見たようですが、一人暮らししか住んでいなそうなので近所隣とのコミュニケーションがなさそう、もっと団地みたいに人がいっぱいいて、賑やかなところがいいと難癖をつけて、だったら今のところがまだいいわという感じになったようでした。いつものこととはいえ、人を振り回すのもいい加減にしてほしいという感じの、ちゃぶ台返しです。

 この話、金曜日の夜に母のところに行き、聞いたんですよね。
 先に述べたように、僕自身が先週一週間でさんざん精神的な手傷を受けて、疲労困憊し、それでも、職場の力みたいなもので辛うじて心を支えていたところ、退社して心の支えがとれ、心が押しつぶされている状態で聞いたわけです。

 正直、母がなんとしても捕まえてこいといった青い鳥を、山河を駆け巡りようやく捕えてきた弟としては、怒るだろうなとは思いながら、母が不満な状態で兄弟で後押しして物事を進めると、後になって必ず「こんなはずじゃなかった。なんでこんな状態に放置しておくのか。」という、次なる責任転嫁モードに入り、自分の言ったことなどすっかり忘れ去って、またしても青い鳥探しを命じる、この展開が見えているので、今の状況下で、引っ越しにエネルギーを使うことへのためらいもあり、じゃあ今のところで頑張ってみればとアドバイスし、母の住まいを後にしたわけです。

 ただ、昨日、母が弟に電話したところ、烈火のごとく怒ったとのことで、母が動揺し、僕に何度も電話してきました。とりあえず、やはり引っ越ししようということで、気持ちは変わったようですが、弟はなんなんだよという思いで憤懣やるかたない感じなので、それで受けてくれるかは、わかりません。

 年を取り、視野狭窄になり、猜疑心も強くなり、周囲はすべて、青々とした芝生のように思い込み、自身の境遇の愚痴と不平を並べたてる、これが他人であれば、こちらの認知を奪い、エネルギーを吸い取られるだけなので、とうの昔に敬して遠ざけていたと思いますが、そこは恩義のある親として、なんとかフォローしてきました。

 ただ、今は、正直、こちらも疲弊していて、自分の家庭のイベントもあるので、少なくとも今日ぐらいは、電話の着信があっても受け取らず、体調不良と称して(実際、半分体調不良ですが)電話は取らないようにしたいと思います。

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