終活前倒し

 80歳を過ぎた母の次の家探しがようやく落ち着きそうです。やはり民間のアパートなどは難しく、その点、家賃さえ前払いすれば余計なことは聞かれないし保証人も不要なURが最適な選択で、たまたま物件に空きが出たので、多少高いですがそこに決める方向で進んでいます。
 年金だけでは家賃と日々の生活費を賄うことはできず、少し足が出そうですが、この一年の母の生活を見ていると、食費などはあまりかかっていないし、お金のかかる趣味をやっているわけでないので、預貯金と現在住んでいるマンションを売却することで、何とか少しずつ崩しながら生活すれば、20年やそこらは持つように思います。
 次の住居はコンパクトで、今の家にある家財道具はほとんど捨てて行かなければいけません。持ち込めるのはテレビ、エアコン、ベッド、小さなタンス、サイドボードぐらいで、衣装ダンスとか背の高いタンス、テレビも1台は不要になります。衣装や布団も大半は処分する必要があるでしょう。引っ越しというより家財の処分の方がお金がかかりそうです。もちろん引っ越しは母だけではできず、相応の負担が自分たち兄弟にかかってくるわけですが、まだ体力があるうちに親の終活を手伝うのは、むしろ良いことではないかと思っています。
 さて、自分の方も息子と話をしていて、今の延長線上で現在の自分の身の丈にあった生活を続けていくのか、それとも可能性を信じて外に飛び出していくのか、身の振り方を残り半年の中で真剣に考える必要があると思うようになりました。今の生活が保障されているとはとても思えないので、順調な出世をしている自分が外に出るなんて、周りの人間から見れば狂気の沙汰と思われるかもしれませんが、ある信頼できる先輩に、思い切って自分の身銭を削って相談してみて、決意を固めたいと思います。勝負の10月です。

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