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家探しを見える化する

 昨日の記事の続きです。

 一昨日は、話し合ったあとに、母と自分、弟の3人で、ある高齢者向け賃貸住宅を見にいってきました。旭化成グループの、へーベルヴィレッジシリーズになります。

 現地に見に行った物件は、サ高住のように、施設内での食事提供サービスはないようですが、見守りサービスは充実しており、低層でもエレベーターもあり、買い物も近くの大型ドラッグストアまでは歩いて5分の近さ、生鮮食料品はあまりないようですが、その他の日用品や食料品を購入するのは、支障なさそうな感じです。

 ただ、前に住んでいた、同じターミナル駅の周辺とはいえ、地理的には線路を挟んだ反対側にあり、ターミナルも歩けなくはないですが、徒歩15分とあり、ちょっとあるかな、という感じはします。
 今の住まいのように、最寄りにバス停留所があるわけではないので、買い物をした場合は、歩いて持ち帰る必要があります。

 また、前の住まいにいて父と二人で住んでいた時は、毎日のように出歩いていた公園も、歩けなくはないですが、やはり12分はかかります。住まいからちょっと出ていけるとか、そういう近さではないようです。

 それと、これはどうにもならないことなんですが、新しい物件のようで、住んでいる人が少ない。あまり早く契約をして決めてしまうと、住んでみたものの誰もいないということになれば、寂しさが倍加し、今のところの方がよかったと、なりかねません。

 とはいえ、ここ以外に、合法的に母が一人で住むのは、難しいのは事実であり、こうした条件を「見える化」した資料を作成し、母に情報提供する、そのうえで、公園まで歩くとか、駅まで歩いてみるとか、少し周辺環境を理解してもらったうえで、決断してもらう、それしかないのかなと思います。

 それでも、寂しさの根源は住まいにはないので、不満の泉は枯れることはないのでしょうが、今はバラバラと情報を与えても、適度に抜け落ちてしまい、喧嘩しているときに話した内容などは、すっかり記憶から落ちているので、普段の生活に支障はないにせよ、こうした情報を整理して判断することは、特に難しいようです。

 高齢者に対する情報提供アプローチのトレーニングと思い、少し丁寧に、やってみたいと思います。

 バラバラと飛び込んで来る情報をうまく受け止めて、後で材料に使うためにストックし、大事な情報が新たに飛び込んでくれば、自分の方向性も微妙に軌道修正するだけでなく、情報は補強材料としても活用し、説明本体のシナリオを形作っていく、こうしたことは、仕事においてもできる人間は多くはないわけですからね。

 母が、いろいろできなくなっていることは、僕も頭ではわかっていても、小さいころの親子関係の記憶があり、そうはいってもそれぐらいは親なんだから、自分でできるでしょうと、親の判断力を過信してしまう、そうした面はあったと思うので、今後も山あり谷ありとは思いつつ、引き続き、母の住まい問題に、向き合っていきます。

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