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家族のかたち

 僕の家は、中学生と小学生の子ども2人と、夫婦の、家族4人で今でも一緒の部屋に寝ています。子どもは早く一人で寝させた方が良いとか言われていますし、勉強部屋も持たせたいのですが、利便性との兼ね合いがあり、家も買わずに賃貸住宅で過ごしています。部屋数は少ないので効率は良いのですが、子どもが大きくなってきて、4人でリビングで過ごすには少し窮屈になっており、家の中でのスペース・コントロールをするため、夜は寝室に2人が早めに行き、2人がリビングに残っています。

 これまでのロールモデルに従えば、子どもが小学生に上がる前に自分の収入と相談して相応の価格で買えそうな場所にマイホームを購入し、子ども部屋を2つ用意するのが常道でしょうが、雰囲気の良い街に住み続けることを優先し、今後、子どもの通学環境に応じて引っ越すことも想定し、不便な場所にマイホームを購入しても、大学になれば子どもが出て行ってしまうことから、ライフサイクルの短いマイホームでなく、家族がなるべく一緒に居られる住まいを優先して、生活しています。賃貸住宅というのは、家族が大きくなってからも住み続けられるような物件は、利便性の高い場所には案外少なく、中古でもいいから買った方がバリエーションが広がるような感じがしますが、今から中古を買っても身動き取れなくなるので、家族のかたちが落ち着くまで、ヤドカリ生活を続けようと思っています。

 うちは住まいに限らず少し変わったところのある家庭ですが、家の中では逃げ込む部屋がないこともあり、家族でなんでも話し合うようにしています。子どもたちも家が一番、安心できるようで、学校での出来事を何でも話をしてくれますし、勉強についても親子で一緒に悩みながら進めています。手探りで家族の歴史を編んでおり、今やマイナーな一馬力であり、世の主流になりつつある夫婦共働きで稼ぎ、もっとお金があれば生活をより良いものにできるのにと思うこともありますが、共働きで子どもに恵まれたかと問われると、いろいろあって難しかったかなと思いますし、子どもたちもこれだけまっすぐ育ったかなと思うこともあります。いろいろ手に入ったことの代償でもあり、その代償を支払わなければ、得られなかったでしょう。今の環境に感謝し、ロールモデルにとらわれることなく、人との出会いでは気を入れて接し、一つ一つのご縁を大切にして、変化変容の積み重ねの先に、夢の将来を描き、この家族と一緒に、夢を実現させたいと思います。

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