甘いものの記憶
夕方以降に思考力と判断力を費やす仕事が残っているとき、自販機で桃のネクター缶を購入して一息つきます。僕が小さい時は、果汁100%ジュースは高嶺の花で、フルーツジュースは果汁の高くないものが大半を占めていましたが、ネクターだけは別格の味わいで、旅先で、ネクターのある自販機を探し回ったこともあります。
今は果汁100%ジュースは普通の存在になり、濃縮果汁還元よりも果実の味わいが強い、ストレート100%ジュースも出回っていますし、炭酸の果汁100%ジュースも自販機限定で発売されているなど、街中で買える清涼飲料水のバリエーションは、年々増えている気がしますが、ネクターのあのおいしさは、今でも変わらないと思います。
飲み物ではないですが、高校時代にVIPチョコレートというのが発売され、生クリーム入りのチョコレートは画期的で、高校の帰りにコンビニで購入し、自転車にまたがりながら、見た目の豪華な包装の板チョコを頬張り、何とも言えない喜びを感じたことを思い出します。今はプレミアムチョコは数多く発売されていますので、あの時に感じた際立つ美味しさを味わうことは難しいでしょう。そういう意味では、こちらは、思い出の中にしまっておいた方が、良いのかもしれません。
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