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自分を貫く生き方のできる時代に

 昨日は猛暑で、オフィスの中はさすがに涼しいですが、建物の中でも外階段みたいな場所に行くと、空調が弱い分、外壁を伝って熱気が入り込んでいるらしく、そこを通るだけでもダメージを受けました。

 夜も8時過ぎでも十分に蒸し暑く、早朝も既に暑い、なんなら、寝ている間も暑さが引かない、これ、エアコンがないと、やっていけないですね。

 世の中、自分の信念を貫くことを優先し、その結果として、これまで属してきた組織を捨てたり、家族と離れて暮らすことになって、傍目には、ずいぶん勿体ないことをするものだ、大丈夫なんだろうかと思う人があります。

 その時点では、不器用な人なのだろうな、生きづらい人なのだろうなと、同情してしまう気持ちが強いわけですが、実際には、思いを貫くことで、その思いに共鳴する人と出会い、その人にとっての「処を得る」ことにつながり、ある意味、器用に生きている人より、無理をしないで自分を生かせるようになっていることを見聞すると、何やらうらやましくなったりもします。

 昔は、組織や職業のヒエラルキーがあり、それがお金や待遇、社会的信用に連動し、しかも、それぞれが1つのアイテムしか持てなかったので、どのアイテムを持つかの意味合いは大きかったと思いますが、今は複数のアイテムを持てるようになり、個人が世界にコストをかけずに発信できるようになり、旧来のヒエラルキーに入り込めば死ぬまで序列確定という時代でもなくなっています。

 かつて、幅を利かせていたのが「せっかく〇〇大学まで出たのだから」というフレーズでした。今でもこのフレーズは通用しますが、適用範囲はだいぶ狭くなってきていて、少なくともアイテムを1つしか持てない縛りのある公務員あたりは、その対象から外れつつあるように思います。

 もちろん、大企業や役所に入ることは、巨人の肩に乗って世の中を見られるメリットはありますが、
そうした視野自体も、手に入れられるようになっているし、中途半端な巨人の肩に乗るぐらいなら、自分の思いを貫き、発信し、それによって日本中の1万人に1人を魅了し、その人たちに「推し」てもらえば、それで人生何とかなるし、
そこでできたネットワークの中枢にあることで得られる情報は、オンリーワンの情報で、それを芯にして、さらに自分らしくしたたかに生きることができるようになります。

 人生すごろくのあがりが方が、今は何通りもあり、途中で道もゴールも変わってしまうようになっているので、今、あがるための最短ルートを無理して歩む必要がなくなり、進む過程が大事になっているように思います。

 ただ、過程においては、心ある人との信頼関係を大事にして、秀吉のごとく「一職を得れば一職、一官を拝すれば一官、心頭を離れず、ひたすらにそれをつとめしのみ」という姿勢も、やはり必要で、これは時代が移ろっても変わらない部分でもあります。

 変化の激しい時代なればこそ、自分の好き放題をやらかすのと、自分の信念を貫くことはまた別物である、ということも自覚し、日々、自分にとって無理のない生き方を志向しつつ、誠実を本旨として人と社会に接していきたいと思います。

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