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春の陽気

 先週は、陽気の日和が続き、その後、寒の戻りはあったものの、着実に春の装いが色濃くなっており、桜の開花を迎え、再び出会いと別れの季節が巡ってきたと実感します。
 一年の経過を単純には喜べない年齢になっており、むしろ、そうした季節の変わり目のカレンダーを性急にめくり、雑に過ごすのではなく、日々、同じように大事に生きていきたい、そういう思いが強まっています。
 繋がっている人との縁も、確認しつつ、そこは護っていかなくてはなりませんが、今は、とにかく、新しい出会いから自分の変わり目を探し出し、そこから新しい道を切り拓かなければなりません。
 四方を高い壁に囲まれた場所で、ぐるぐる回っては、久しぶりの人との出会いはあるものの、そこには過去の延長線上の出会いしかなく、切れ目は見い出せていません。
 体と心だけはそれなりに疲れていても、こんなはずではないのに、という心が、疲れた体のまわりに、どんよりとした、視界不良の霧を生じさせ、モヤモヤとした気持ちにさせます。
 陽気に心が湧き立つ、となっていないことに、残念な気持ちもありますが、いまだに壁にしがみつく気概は残されており、自分のことを信じて、壁の切れ目を見出して、外の世界に生きる自分を想像し、春の力をかりて、浮かび上がるしかないですね。
 

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