見出し画像

労務管理の難しさ

 労務管理というのは、何やら古めかしい言葉ですが、部門におけるスタッフに、心身の両面で過度な負担をかけずに生産性の高いアウトプットを出してもらう、その結果として部門のミッションを達成する、ということは、非常に難しいものだと思いました。

 このところ、部門内の西部戦線が火の車状態だったため、僕自身が乗り込んで直接対応せざるを得ない案件が相次ぎ、そこは、何とか鎮火の目途は立ちつつあるわけですが、火種はくすぶり続けており、厳重な監視は必要な状況。

 その一方で、守りの手薄な後背から本陣をつかれるような事態が相次ぎ、そこは僕自身で防がねばならず、そこも何とか、攻勢を跳ね返して、一息ついたところです。

 今度は、比較的平穏だと思われた東部戦線から、応援要請が届き、現場に行ってみると、いつの間にかスタッフは疲弊し、戦線がいつ崩壊してもおかしくない状態。

 考えてみると、激戦の西部戦線には新たな人を投入していましたが、東部戦線は同じ人に任せっきりで、休みなしであり、とはいえ、西部戦線の激戦ぶりはわかってましたので、東部戦線の人たちは言えないでいるうちに、限界に達した、そういうことのようです。

 結局、状況を改善するには、とにかくみんなで早く帰る、それしかないような気がしますね。また、皆が目の前のことに追われて、時間と空間の軸を持てずに、ゴールのないマラソンをさせられているような感じなので、そこも区切りをつくらないと、気持ちが萎える、生死がかかったような実際の戦場では、そうも言ってられないわけですが、幸いにして、ここは戦場ではない。
 しかし、僕が一度倒れかけて、ようやく人事が重い腰を上げて、体制が強化されてこの状況ですから、頑張って踏みとどまっていたら、戦線が全面崩壊していたかもしれませんね。

 確かに、うちの部門が壊れたからといって、社会に大きな影響を与えるようなこともなく、会社の経営上も、危機に陥るということはないのでしょうが、各分野にまたがる広範な渉外業務を担っていることから、その影響がじわじわと効いてきて、全体的に調子が悪くなってくる、そんな感じかもしれません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?