高校1年生 16歳率いる我々「チームDTM」は曲をリリースする事にしました
春から札幌市内の高校にて「DTM」の講師を務めている
高校の職員室なんてロン毛を切る様に促される時位しか入った事の無かった自分が、遂にドレッドヘアに進化したまま働く側として職員室にいる
個性を大事にしている学校なので、自分は今の所まだ怒られていない
(つい最近 思いつきでドレッドはやめました)
本当に面白い人生を送っている
不審者に間違われない様に、指定されても居ないのに学校のカードキーを首からぶら下げている
この魔法のネックレスが無いと、自分は楽しそうだから高校に来てしまった変態として通報されそうだ笑
DTMを高校生に効率良く教える為には、、!
そのカギは自分では無い
デスクトップミュージック(DTM)と一言で言っても、様々な使い方がある
作曲
ミックス
マスタリング
ライブの同期システム
クリック出し
リズムマシンとして、、
もう、全然書ききれない、多分まだ100通り以上の使い方がある
DTMは人によって使い方が異なる
そもそもどのDTMソフト(DAW)を選ぶ所から戦いが始まっていて、自分が高校側にCUBASEというソフトを選んで用意して頂いた理由は
「優良な初心者向けの解説動画コンテンツ」が無料でネット上に多数落ちているからだ CUBASEは丁寧な解説の動画がネット上に多数存在している
プロトゥールスやFLも候補に考えたけれど、排除した
作曲もアレンジもミックスもライブも無難にこなせて、ネットを叩けば無料で優良な解説が落ちている
ここに魅力を感じてCUBASEを指定し、用意して頂いた
これがカギだ 俺の居ない時に俺じゃない人が教えてくれる
「もしかしたら能力の高い生徒が居て、週に何回かの講義では満足できなくなるかもしれない」
そう考えた自分は、「DTMの講義」を自分が教える事が出来ない時間も自分に依存せずに学習できるコンテンツにしたかった
自分に情報を集中させて自分の需要を釣り上げて、時間でお金を稼ごうとは思っていないし、最小限の時間でDTMを使いこなす様に導くのが自分のやりたい事と実績に直結している
だから、無料で優良な解説がネットに豊富に落ちているCUBASEにした
これならやる気がある生徒が24時間どこでも学習できる
自分が教える一番重要な事は「学習方法の学習方法を教える事」
別に自分が全てをやる必要は無い というか出来ない
自分が働いて居ない時も優秀なコンテンツが生徒を叩いてくれて、自分は分からない所を重点的にサポートするという、他人の脳みそとAIの力を借りて3人体制で教える事が出来る
「優良な解説動画かどうかを見極める能力」
自分はこれを高校生に伝授している
自分はこの能力がバツグンに高い
なぜなら金が無い状態でレコーディングエンジニアや作曲家を志して「インターネット」がショボかった時代から無料でゲットできる知識を漁り捲ったから「良い情報センサー」が常人の100倍は発達している
だから「この動画はあかん」とか「こんな良い情報、、無料でええんか、、?」という判断センサーが人の100倍は発達している
一番大事にしている流れ
・まず自分がDTMを丁寧に教える
・ネットに落ちている優良な、無料のDTM学習コンテンツの探し方を教える
・優秀なコンテンツがやる気のある生徒を叩いてくれる
・分からない所はこちらで徹底的にサポートする
こう回る様、心がけている
あくまで「どうやったら最低限の労力と、最低限の時間で皆がDTMを効率良く学習できるか」という部分に重きを置いている
早速出たよ! 強い1年生! 16歳!
そして、割と早い段階で自分の想像してた壁にブチあたった
そもそもDTMの講義をスタートさせた段階で「DTMの学習と楽曲の制作がある程度完了しております!」みたいな1年生が登場してしまった 16歳だ
講義が始まった段階で、自分が1年かけて教えたい内容は終わってしまっていた なんでだよ笑
自分が16歳の時はせいぜい8-12トラックのMTRにドラム ベース ギター ボーカルが限界だったが、彼は違う
彼は40トラック近くを操って、楽曲を完成させている
その自分でミックスして完結している なんでだよ笑
「先生に送ってくれませんか」とお願いしたら丁寧にパラアウトして、ミックスバラして、エフェクトを外して送ってくれた なんでだよ笑
彼がぶち当たっているのは、高校生に必ず訪れるお金の壁や物理的な制約だ
「プラグインが高いです、、」「配信するのにもお金がかかりますし、、」
と言っていた
どうにかこの壁をぶち破って16歳の彼に音源をリリースして欲しい
出来るだけ早くやってあげたい、実績は若ければ若いだけ自分にとってお得だ
せっかく音楽を志して学校に通っていて、作れる能力があるなら一日でも早く世に発信する事が最良の選択肢であり、そこをサポートする事が自分の様な人間の責任にさえ感じてくる
ありがた迷惑になってしまったら、それはそれで「こういうアツい変な大人も居る」って学習できるから良い機会だ笑
なんて思い、自分はどんどん彼に熱量をぶつけていく事に決めた
自分はとにかく悪運が良い 信頼できる仲間が学校で職員として働いていた 笑
こんな事を考えたけど、学校側に了承を得ながら進めていくのはやはり難しそうだ 高校生と密に連携を取るとなると、何もまずい事が無くてもまずい感じがする
そこは全然 大丈夫だった 一瞬で許可を得る事に成功した 笑
ほんと 自分の悪運は神の域に達している
何度もこの悪運で「ああ、人生詰んだかも」という局面を乗り越えて来た笑
台風で飛んできた看板も横を歩いてる友達に直撃した 彼は額から血を流し病院に行ったが自分は無傷だ なんなら過呼吸になるくらい笑った
自分には絶対当たらない
そんな自分の悪運で、学校サイドに10年以上会っていなかった高校生の時に同級生だった職員が居た
しかも彼と俺は放課後は一緒に遊ぶ様な仲だったし、無茶苦茶に信頼している
その彼が担任で、DTMの講師が自分で、クラスには能力を持て余している子がいる
これはもう、チャンスの到来でしかないだろう という事で浮足立って走り出しそうになったのだが
割と慎重な自分は学校と契約する際に契約書や規約を熟読した
「連絡先の交換を禁ず」という項目を覚えていた
早くも大人サイドの自分が壁にぶちあたってしまった笑
まぁ、そこは 神がくれたチャンス
理由を丁寧に説明して担任の先生に「音源リリースに向けて、生徒との業務連絡」の 許可を頂いた
自分の悪運はまだまだ、尽きていない様だ
そして次に人を巻き込む事にした
じゃあ、彼の音源をどうやってリリースして、良さを人に伝えていくか
そこには人を巻き込む事が必要だ
この学校そのものが人材の宝庫
この学校には「楽器」に興味を持って入学している人材が何人でも居る
楽器の得意な生徒を彼がプロデュースして、自分の楽曲の楽器パートをレコーディングして本格的なバンド編成として曲を作る事にした
ここは「それ」に特化した学校だ 環境が整備されている
「使わさせてもらうしかないだろ!高校生!今だぞ!笑」というモノが物理的にゴロゴロと転がっている
そして自分は1年生の彼にただのDTM作曲者ではなく「プロデューサー」になって貰う事にした
作曲できるだけではもったいない 全パート扱えるなら 全パート人に振るプロになったっていいんだ なるべきだ なりなさい!笑
そして自分は彼の了承を得ながら楽器を弾ける生徒、歌を歌える生徒に声をかけて歩いた
まさか就職活動しなかった自分が高校の中で自分より若い人相手に飛び込み営業をしているなんて、本当に信じられない世界線だ
放課後の学校を、先生なのか、生徒なのか、不審者なのか分からないドレッドヘアーでスーツを着たおじさんが「DTMの講師です!協力して頂けますか!笑」なんて名刺を配りながら歩いた
指定されてもいないのに、学校のカードキーを首からぶら下げて 笑
この魔法のネックレスが無いと自分はどこかで「イカつい変態が校内を歩いている」と通報されてしまいそうだ笑
まぁ、もしそうなったら
「校内で通報された前代未聞の先生ですwww」なんて有名人になって、楽器が弾ける子の方から興味を持って寄ってきてくれるポジションに移行してしまえばいい 笑
それはそれで楽しいかも知れない なるべく丁寧な先生を心がけているが、結果通報されてしまったらそれはそれで面白い 笑
爆誕 チームDTM
そして1週間で作曲 兼 プロデューサーの彼を含め4人、おじさんの私を含めて5人編成のチームが爆誕した チーム高校生DTM
これから音源のリリースに向けて突っ走る事を決めた
今回の収益は一切受け取らず、貸スタジオの費用等が発生した場合は自分が全て負担する事にしている
これは担任の先生にも真っ先に告げた 自分はお金を一切受け取らない
リリースの手続きにかかる費用も全て自分が負担するし、その後の再生で入ってくるお金も自分は一切受け取らないと決めている
これは曲を作った人と、演奏した人が受け取るべきだ
重要な部分なのでハッキリと言っておく
ボランティアではなく自分にも明確な実績が出来るし、何よりこんな楽しそうな事、お金を払っても中々できない
という事で
年を取ってまだ若者と悪だくみが出来る、なんともお得な人生を生きている
まぁ「お金をかけずに良い作品を飛ばす」というのもDTMの楽しさの一つかも知れないので、そこも頑張ってみるけど
頑張ってはみるんだけど
物凄くお金がかかってしまったら どうしよう 笑
「先生はね、もうスタジオ代も捻出できません、、!!笑」
では格好がつかないので、noteにて投げ銭サポートおまちしてます 笑
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