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中西理のアイドル論考

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演劇ダンスなどを批評してきた中西理がアイドルについて考えてきたこと、ライブ参戦のレポートなどを掲載します。
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2022年9月の記事一覧

パフォーマンスの表現力 カギとなるジャズダンスへの入門 AMEFURASSHI シン・魂の公開稽古Vo.11 @恵比寿 The Garden Room

AMEFURASSHI シン・魂の公開稽古Vo.11 @恵比寿 The Garden Roomに出掛けた。パフォーマンス稽古(ダンス)として今回選ばれたのはジャズダンスである。ジャズダンスは二週連続で今回は一週目である。 ジャズダンスと言うとスタジオ系でダンスを学んできたコンテンポラリーダンサーにとっては基礎中の基礎なので、以前はダンスをずっとやっているけれどジャズはあんまり知らないという人はあまり居なかった印象があった。 ジャズダンスはどんな種類のダンスなのかという説

雨が降らないエビ中 どしゃ降りの中のももクロ 「氣志團万博2022~房総魂~」@千葉県・袖ケ浦海浜公園2日目

千葉県・袖ケ浦海浜公園で毎年開催されていた 氣志團万博だがここ2年間はコロナ禍のため現地での開催は中止*1となっていたため、今回は氣志團万博2019*2以来のひさびさの現地での有観客開催となった。  注目はももいろクローバーZと私立恵比寿中学(エビ中)である。ももクロはもちろんだが、エビ中は今年いっぱいで転校(卒業)が決まっている柏木ひなたの最後の氣志團万博になること、昨年加入した新メンバー3人が初めての参加となることが注目だった。  今年の氣志團万博を一言で表すと「雨の氣志

AKB48とももクロについて再考してみた「AKB48白熱論争」@幻冬舎新書を読む

 私がももいろクローバーZの論考を書くきっかけになった書籍。AKB48全盛期と言っても過言ではない2012年の出版。最近家にある書籍の不要なものを古書店に売却処分するなど整理している中で本棚の奥からこの著作を発見。思わず懐かしくなって読み返してみたのだが、AKBがその当時と比べると凋落していると言わざる得ない現在読んでみると忘れていたいろんなことを思い出して懐かしい気持ちになった。  逆に現在の冷静な目から俯瞰してみると日本の言論界においてそれなりの地位にあった(あるいはあ

ある意味「決定版」。 最新形と初期曲組み合わせたセットリスト。週末ヒロインももいろクローバーZ LIVE「origin」@明治座(東京都民限定ライブ)

セットリスト(曲順)は前日見たニコニコ生放送の配信回と同じ。今回は5回の公演ですべて同じ内容だったようだが、そのせいもあって、最終日の4日はダンスも歌も非常に完成度の高いライブであった。これはももクロ自身のパフォーマンスもそうなのだが、スタッフワークとの息もぴったり合っていた感覚もあり、今回は演劇公演が中止に追い込まれたことでの急きょの対応ではあったが、コロナ禍の終息した後も年に1回ぐらいはやってほしいと思った。特に今回は直前の配信ライブを佐々木敦規、百田夏菜子のソロコンを本

BTS、Dai-CE、Snow Manなど男性グループの曲もカバー。ノンストップで行うダンスミュージックのライブ「AMEFURASSHI ”SONG AND DANCE Vol.2"」@白金高輪SELENE b2

「AMEFURASSHI ”SONG AND DANCE Vol.2"」@白金高輪SELENE b2が凄かった。ハイライトがありすぎて、目移りするような展開。あーりんのポジションに萌花が入り佐々木彩夏ソロ曲「Lady Cat」をダンスカバー。BTSの「BUTTER」、Da-iCE「CITRUS」も歌、ダンスつきで完全カバーした。もちろんオリジナル曲もダンスに切れがあり、歌にもより勢いを感じた。Snow Manの楽曲を歌いながら、踊るなど女性ボーカル&ダンスグループとしてはこれ