新緑の季節

*ヨイトマケの唄のお母さん

5月頃、この時期は、2月から桜の時期に比べたらとても楽に感じます。

少し連休のお休みがあり、仕事ではりつめていた気持ちがだいぶゆるみました。

ゆるむと、母の事も何だかふわふわ柔らかい気持ちで思えて、いつも余裕がないのかなとも思いました。

美輪明宏さんの、ヨイトマケの唄のモデルのお母さんの事を思い出す事があります。

学生の頃、仲良くなった同級生のお母さんと母は違って、羨ましかったり、恥ずかしい思いや、つらい事も多かったけれど、少しだけ親の愛情を感じられるようになったという所に、今共感しているのかもしれません。

お出かけの時に、場所に合わせた服を用意してくれるとか、髪を整えてくれるとか、冬はコートや手袋が必要‥そういう事が分からないし、余裕もないという感じがありました。
TV番組や漫画も禁止に近く、話題についていけない。
それで、髪の毛がぼさぼさで、洋服がないから1つの制服で1年を過ごしている、流行りの事が分からなくて、話についていけない、うつむいて本ばかり読んでいる、そんな思春期だった気がします。

母自身でもどうしようも出来ない色々な事情が重なっていて、どうしようもなかったんだなと今ならとてもよく分かります。
発達特性というか、個性みたいなものもある。
(母から見たら、私も同じぐらいきっと色々あるし、本当にお互いさまです。育ててもらっただけでもありがたいし、いい思い出もたくさんあります)

手入れをされて、人を呼べるような、整えられた住まいが欲しかったな。小さくてもよかった。
世間のいう大人で、常識が分かっていて、社会から守って育ててくれる親がほしかった、さみしかったな、そういう気持ちがくり返しくり返し、弱ると出てきます。

でもゆるんできたら、色々抜け落ちているけど、愛情のふかふかの土台はある、母の世界‥子犬がじゃれあうように、にこにこして過ごしたりする事もできる。

そこの土台がちゃんとあるよ、そこから色々育てていこう、とあらためて思いました。

大きな虹を見た日

*研修で出会った人

今後、仕事以外でも必要になりそうで、介護関係の資格を1つ1つ受けています。

先日、教えていただいた方が胸に残っています。優しく、年月を重ねた確かな技術があって、少しむつかしい人も上手に本心から立てていて、少しだけ、ほんの少しだけ、瞳にかなしさがある感じがしました。80代ぐらい…とても、生きてこられた中で、その時代からの経済的なこと、仕事の大変さ、家庭での苦労を経てこられたのではないかなと、とても感じました。自分など、幼く甘く子供だなとも感じました。直接話した訳ではなく、片付けを一瞬手伝っただけでしたが、お互いの無意識同士、(ジョジョのスタンド)同士が、少し触れ合った気がしました。

産まれて、色々大変だった。
仕事で色々な経験をした。
何回も何年も身体を使う仕事をしてきた。
彼女の手は優しい。
関わり看取った人、感謝している人達が彼女を見ている。守っている。

目には見えないのに、何か、雰囲気とかたたずまいとか背景とかは隠したりできない(これも美輪明宏さんがおっしゃっていた気がしました)、その事にもあらためてびっくりしました。

帰り道

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