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時差の計算

最近、時差についてよく質問されるので、まとめたものを載せておきます。
2008年…15年前に書いたものです。
中学生向けに書きましたが、高校生でもすることは同じです。
最近の質問は、全員、高校生からでした。

中学生は東経135°…単位は度(°)までですが、高校生は135°25′…分(′)まで出ます。
1′=1/60°です。
だから、高校生は、数値が少しめんどくさくなります。

タイトル画像は2012年06月02日、場所は分かりません。
06月02日なので入田か鳴門か北島か…TSVのような気もします。

それでは…

時差=(対象国の経度-日本の経度)÷15
東経:+  西経:-
現地時刻=日本時刻+時差
日本時刻=現地時刻-時差
日本の標準子午線:東経135度

時差は、これで得られます。

日本が○○時のとき…という問題が多いので、日本に対する時差を計算していますが、これは変わるかもしれません。
例えばロサンゼルスが○○時のとき…という問題なら、日本の経度と時刻の代わりにロサンゼルスの経度と時刻を使います。

日本を基準に考えているので(対象国の経度ー日本の経度)ですが、時差に限らず物理や数学でも基準となる値は引きます。
それが分かりづらいのは、基準を0とすることが多いからです。
その話は次の機会に…。

それでは、いくつか例題を解いてみます。

日本とイスラエル(東経30度)の時差は何時間ですか?
 時差=(30-135)÷15=ー7
 7時間
日本が6月2日午後3時なら、イスラエルは何時ですか?。
 午後3時=15時
イスラエルの時刻 15+(ー7)=8
 6月2日午前8時

時刻の計算は24時間の方がいいです。

日本が3月7日午前9時なら、メキシコ(西経90度)の時刻は?。
 時差=(-90-135)÷15=-23
 メキシコの時刻 9+(-23)=-14

時差の計算をしていると、時刻が負の値になったり24を超えることがあります。
そんなときは1日=24時として繰り上げ、繰り下げします。

3月7日を3月6日+24時間と考えて、
 3月7日ー14時=3月6日+24ー14=3月6日10
 3月6日午前10時

もし3月7日28時などと24時を超えたのなら、
 3月7日24時+4時=3月8日4時
とします。

日本を7月7日午前9時に出発した飛行機が8時間後にハワイ(西経150度)に到着した。
到着したときのハワイの時刻は?

飛行機での移動で到着した現地時刻について考える場合には、まず到着した時刻を日本時刻で考えます。

7月7日午前9時の8時間後は、7月7日17時です。
日本時間で7月7日午前9時に出発した飛行機は8時間後、日本時間で7月7日17時にハワイに到着します。
 時差=(-150-135)÷15=-19
ハワイの時刻
 7月7日17時+(-19)=7月7日-2時
7月7日=7月6日+24時とすると7月7日-2時は、
 7月6日+24-2=7月6日22
 7月6日午後10時

以上で、時差の計算のお話は終わりです。
覚えるのは、以下の5行です。

時差=(対象国の経度-日本の経度)÷15
東経:+  西経:-
現地時刻=日本時刻+時差
日本時刻=現地時刻-時差
日本の標準子午線:東経135度

それでは、頑張ってください。