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原点

 自分の小説の原点は色々あるんですけど、確実に影響を受けた方々やジャンルがあります。
 まずは手塚治虫先生。
 あれだけの量の、しかも高品質な作品を残せるでしょうか。まず、無理だと思いますよ。しかも絵を描いてですから。
 僕がKindleで発表している小説「虚愛」は、手塚先生の名作「地球を呑む」の中にあるエピソードにインスパイアされたものです。全く血縁関係のない人々が、全く別人になれるマスクを装着して本当の家族以上に家族になっていくというエピソードです。それを戦後日本に置き換えてみた作品です。


 ここでは発表していませんが、中長編になると文体が全く違っています。なぜなら、中長編は映画やテレビ特番を意識した作品たちですので、盛り上がりが必要になります。
 盛り上がるという点において影響を受けたのは、夢枕獏さん、平井和正さんという面々。血沸き肉躍る文章を目指して書きましたが、まだまだ彼らの足元にも及びません。
 短編はどうしてもリリカルにならざるを得ません。アイデアと、読者の心に刺さるものでなければならないからです。そこで影響を受けたのは、星新一さんや梶尾真司さん。特に梶尾さんの文章力はすごいですから。
 他にはシリーズものも書いています。最初に書き上げたのは、熊本県を題材にした「康安寺シリーズ」です。以前に山鹿市というところでお仕事をしていたのですが、その際に見た某寺の仏像群、特に迦楼羅像にものずごいインパクトを覚えて、古代ヤマト時代から平安、鎌倉、そして明治時代へと続くストーリーです。この作品に影響を与えてくれたのは、アメリカのE・E・スミス氏による「レンズマンシリーズ」です。この作品の壮大さ、圧倒的な抑揚感は半端ないです。


 二番目のシリーズものは「大山鷹一郎の不思議捜査シリーズ」です。これは日本古来の妖怪や伝説、神話などを現代に復活させ、なおかつ後白河法皇や義経らへの鎮魂でもあります。元々民話が好きでしたから、自分なりに描いてみました。ちなみに主人公の大山鷹一郎は源頼朝の転生で、パートナーの白水かおるは北条政子の転生という設定です。


 三番目のシリーズものは「異次元カウンセラーシリーズ」。僕自身が産業カウンセラーですので、現実ではないスピリチュアルな部分でのマインドカウンセリングをテーマにしています。これは現在進行形です。


 こちらでもいずれ発表していくかもしれません。よろしくお願いいたします。
#Kindle #中條真行

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