終わりはいつか来る、でも今じゃない #トップガンマーヴェリック
『トップガン マーヴェリック』
監督:ジョセフ・コシンスキー
🔆ネタバレあり感想覚書き🔆
前置き
先んじて観に行った父が言った
「最高だった、けどもっと音響が良いところで、
轟音で観た方が絶対に良い」
わたしはその一言で、この田舎の慣れ親しんだ所
ではなく(いつもお世話になっています心より感謝)
都会の音響設備がより凄い映画館で観ると決意した
いざ、福岡へ………!!!!!!!!
コロナになって以降、福岡にも全然遊びに行けず、
小倉より西に行ったことはほぼない、今しかない!
こういうとき思い立ったら即行動できる脳天気な
フッ軽脳でよかったな、と思ったりする
1回目だから字幕で🙌
131分間の轟音
ほんとに2時間11分もあった……?!?!
体感時間みじかすぎる…………
めちゃくちゃ満席で、
自分と同じくらいのカップルから
お一人様のおじいちゃんまであらゆる年代の大人が
座っていて、すごいな、と思った
映画が始まって、最初に飛行機の音がした瞬間、
轟音で席がちょっと揺れた、
わたしはこの瞬間、ああ、やっぱり来てよかったな
と言う気持ちをこの最初の一瞬で噛み締めた……!
最初の方にあったこの会話、作品全体の最初から
最後まで1本の芯のひとつになってるな、と
どんなに機械化が進んで、AIが導入されて、
設備も武器も進化しても、その隙間を通り抜けて
部隊は作戦を成功させたし、
マーヴェリックとルースターはF14で飛ぶ、、!
実際にパイロット役の方々はGに耐えてF18に
乗ったり訓練したりして、CGではなく本物の
飛行シーンを撮影されたそうだし、生身の人間の
力、映像を魅せるということからも、
このメッセージはすごく強く伝わってくると思った
数々の表彰を受けてきたピートがずっと大佐で
いたのは、指揮を出す側ではなく、
"空を飛ぶことは自分そのものだ、職業じゃない"
からだっただろうし、
グースのこともずっと背負っていて自分の死に場所
も空だと決めていたからじゃないかな、と思う
だから、トップガンに呼び戻されて作戦遂行可能か
きかれたときも、犠牲者が出るって件のところは
自分がそうなるつもりだって言ってるように私は
解釈した
からの、自分は教官という立場で、若者たちを
育てなければならないとなった後の、その苦悩の
対比がすごいなあと思った
いわゆる「感覚」で飛んできたであろう彼にとって
それを「教える、伝える」ということはものすごく
難しいことだろうし、加えてその相手が、
若くて自信に満ち溢れた血の気の多い若者たちと
なるとそれはもう更に難解なことだよな………
模擬訓練で、実力で最初に有無を言わずそれを
一瞬でねじ伏せる感じ、わかってても最高に沸く
太陽に向かって飛んで眩しくて位置錯乱させるやつ
とかもう、いや~!すき~~!良~!て、なるよね
だから、ピートが教官を辞めさせられて、
作戦が「2:30」から「4:00」になったとき、
彼を認めて訓練してきた若者たちが口々に、
いやそれじゃ遅い、墜とされる、て発言してるとこ
君らにしっかりマーヴェリックの教えが…!
きっと無意識でしょう…?!とにやけることになる
ペニーの家の窓から飛び降りてばっちりアメリアと
目が合ったシーンで、館内がふふふって笑い声に
包まれたとこもとても良かった
そして、やっぱり彼は、飛ぶ!……!!!
分かっていてもぶち上がる展開、最高!
飛ぶことは彼の人生そのものであり、彼自身!!
タイムリミット2:30のシーン、
ほんとに2:30あるかなって展開に息止めながら
手元の時計で実際の時間計ってたら
(目が4つ欲しいなと思いながらやってた)
余裕で5分くらいあった、すごかった……
邪推してほんとうにごめんなさい、土下座……
取り残された敵地のど真ん中で、敵機を奪って
帰還する、わかってても、わかっていても最高に
どきどきするし、ぞくぞくするしテンション上がる
反応を捉えました、音速で移動してます!で
マーヴェリックや…て1番に理解する上司最高だし、
いつの間にか命令が無事に帰還せよになってんのも
ぶち上がるよ……
もうダメだ………!てなったところで、
1番バチバチだったライバルが疾風のごとく現れる
待ってました…ありがとう………!!!!
空母に着陸する前から涙止まらんくなって
泣きながら迎えるラスト……よかった、最高だった
作戦も成功したみんな生きてる、よかった……!泣
てなってるところにラストの二人の会話が、
とどめを刺しに来てる
ルースターの、"父の代わりです"の台詞みて
もう涙腺完全に崩壊、一瞬前がみえなくなった
これ、二つの意味がかかってるよね…最高だ……
ピートとブラッドレイについて
ピートが彼の願書を破棄したのは、母の遺言が
そうだったからって言ってたけど本当は、自分が
いなくなってしまったグースの、父親がわりとして
彼を守りたい・死なせなくないという思いが
1番根底にあったんだろうなと思う
ブラッドレイは、グースと、ピートと同じところに
肩を並べてピートを守りたいと思っていたんだなと
記憶の中のグースにブラッドレイを重ねて、
いつまでも守るべき存在だと思っていたピートと、
いつまでも対等に思われなくて悔しいブラッドレイ
訓練で仲間が墜ちたあとに、2人で話すシーンが
すごく印象的だった
"妻も子も居ない、死んでも悲しむ人は居ない"
これは、ブラッドレイが皮肉的に自虐的に?
言った言葉だなあと思ってたんだけど、終わった後
他の方の感想で、
これは自分たち2人のそれぞれのことをさしてる、
自分たちが死んだらお互いしか悲しむ存在がいない
ピートのことを父親だと思ってるって叫んでいる、という解釈を拝見して、暴れそうだった…
不器用すぎる2人のすれ違い………!!!!!!
墜ちたマーヴェリックを助けにきたルースターが
墜落したとき、全力疾走で森を駆け抜けて一目散に
安否を確かめに行くマーヴェリック
グースのことが頭を過ぎって安否を確認するまで
生きた心地がしなかったろうね、きっと…
無事でいると分かった途端、
マーヴェリックとルースターは、
ピートとブラッドレイに戻る、ここの会話、良…
「考えろ!」
「考えるなって言ったろ!」
「~~!(言った…!)」
「~!(ほらね)」
間合いもジェスチャーも完璧すぎる、ほんと、そう
そして、2人は、同じ飛行機に乗る………!!!
どっちも素で、自然体で話してる
「昔だったらやってた?」からの流れで、
「考えるな、行動しろ」この言葉が返ってくる熱い
この戦場で、2人は完全に対等になったんだな、と
守らなければならないと思っていた存在が、
気づけば強く逞しい人になっていたことに気づく
そして、"父の代わりです"……………
うわ、もう、もうほんとに、あああ……語彙力
この言葉刺さりすぎて情緒をまとめきれない
最後に、作業スペースに貼ってある写真をトントン
て叩くシーンもすきすぎて拍手喝采……!
公開当時は自分は生まれてなかったけれど、
こんな素敵な続編をリアルタイムに体感出来て
とてもしあわせだなと思った
隣に座っていたお一人様のおじいちゃんが、
エンドロールになった途端、身を乗り出して
誰かのお名前を探してる様だった
わたしもそういうときあるので、すごく、わかる…
となった
トム・クルーズと、作品に携わった全ての方に
感謝を込めて……!おつかれさまでしたありがとう
2022.06.12
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