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メガネ新調 ~進む老眼と近乱視で無理やり見ていた世界を見直そう~

 始めてメガネをかけたのは中学2年生、14歳の時だった。それから40年以上メガネは私の鼻の上に乗っている。いや、正確にはコンタクトとの二刀流なので四六時中というわけではない。
 もともとコンタクトは嫌いだった。自分の指とは言え装着するときに迫ってくる感覚が怖いからだった。だけど変えた。スキーにはまったころ、ゴーグルの中でメガネが曇ってどうにも具合が悪かったからだ。ファン付きゴーグルなんてのも試してみたけどうるさいばかりで効果は薄かった。
 迫りくる指も慣れてしまえば平気だった。そして冬の寒い時期だけでなく夏の酷暑でも、遊びでも仕事でもコンタクト率が増えていった。加えてこの3年のマスク生活である。ますますメガネをかけ辛い日が続き、主役の座はコンタクトに変わっていたのである。
 そうこうしているうちに老眼まで始まってしまった。”老”が付く言葉なんて認めたくない。誰もが一度は思うけど、見えないものは仕方ない。認めるしかないではないか。それでもコンタクトつけた上に老眼鏡かけていると、非常に悲しく思えてしまうのだった。

 そこで、遠近両用なら一つですむのでないか、と考えて久しぶりにメガネを作ることにした。
 まずはフレーム選び。女性と違って、鏡に映して自分の顔をまじまじと見るなんてなかなかない。髭剃りであご見てるか、コンタクト装着の時に目見てるかくらいなものだ。
 思い返せばこれまでは四角系統ばかりだったので、今回は思い切ってイメチェンしてみよう、と丸系のフレームをチョイスした。
 あとでよく考えたらマスクしたままチェックしていたことに気付いた。どれだけマスク生活になれてしまったんだろう。まあ素顔にしたら似合わないってことはないだろう。今となってはそう信じるしかない。

 そしてレンズである。今や視力検査は機械をのぞき込めば勝手に調べてくれることに驚かされる。そのうちスプーンで定番の”ものボケ”が通じない時代が来るのだろうか。
 適正な度数が決まったら、何枚かのレンズを重ねた調整用メガネ(?)をかけて周りを見るように促された。

えーーーーっ!

 クリア感が半端なかった。
 カルテを見てもらったら今のメガネは2012年に作っていたことが分かった。10年以上もかけていたなんて、それじゃ合わなくなってるはずだ。
 その後、説明を聞いていると遠近両用は人によってはかけているうちに気持ち悪くなることもあるらしい。試着させてもらうと、確かに違和感がひどい。これをずっと、はムリだなと思い直しクリア感を優先することにした。
 むしろ車の運転を考えて、調光レンズ(紫外線と光でサングラスに変化するレンズ)にしてもらった。

 納品まで約2週間。あぁ待ち遠しい。
その時はマスクも外しているだろうし、しばらくメガネ優先の生活に戻してみようかな。
 猛暑日になってきたらまたコンタクトになりそうだけど。

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