#ひとり街宣(移動版)やってみた
#ひとり街宣 が、X(旧Twitter→いまだになじめない。名前戻してくれんかね?)で流行ってる。
ひとり街宣とは、選挙の立候補者や政党などが行う街宣とは関係なく、個人が推しの候補や政党を勝手にPRすること。以前からちらほらやられてはいたが、今回の都知事選において、蓮舫を支持する人たちの間で一気にブレイクした感がある。Xを見ている人はすでに知っているかもしれないが、このような #ひとり街宣 MAP までできて、しかもその街宣数がものすごいことになっている。
https://gaito.stars.ne.jp/map.php
わりと最近、このFacebookで友達になったリアル知り合いの人も、昨日(7/3)の出勤前に #ひとり街宣 しましたとインスタに上げていた。
となれば、日頃あちこちで偉そうにのたまっている自分も、やらないわけにはいかない。けど、なにせこの暑さである。歳を取ると暑さ寒さがこたえるというが、還暦も間近となったこの体では、気温30℃の駅前とかでずっと立ちっぱなしはきつい。
そこで考えたのが、「ひとり移動街宣」である。
つまり、リュックに「投票いこう」と呼びかけるチラシをぶら下げて通勤するわけだ。
ただ通勤するだけで、どこか一箇所にとどまるわけでも、特に声を発するわけでもないので、果たして街宣といえるかどうか微妙なところだが、やらないよりはマシだろうと思い、今日の会社への行き帰り(自宅〜最寄り駅の徒歩約20分+駅から会社までの通勤ルート約50分、往復)でやってみた。
もちろん電車内でもチラシをぶら下げたリュックを前に抱えていたのだが、興味深かったのが、周りの乗客が自分と視線を合わせようとしないことだ。ははあ、これは効いてるなと思った。普段の通勤では、自分も含めて、誰も周囲に関心など払わない。しかしことさらに無視しようとするのは、「ナニカヤバイ」と思っているからだ。
しかし、いくら無視しようとしても、「投票いこう」というチラシを見たという記憶は頭に残る。都知事選の投開票日が7月7日だということも知って(あるいは思い出して)しまうだろう。
そこで、投票に行くか行かないか、行くとしても誰に入れるかは、もちろんその人の判断だが、それだけでも、この試みをやった効果は十分だと思う。
なにせ、往復で約2時間強、このチラシが不特定多数の目に触れたわけだ。電車内は混雑がひどくなると、なかなか見てもらいづらくなるが、駅の構内や階段の上り下りの際などは、通勤時間帯だけに相当数の人がこのチラシを見たはずだ。
つくづく、なんで今までこの発想に至らなかったのかと思う。
この国の低投票率が問題にされて久しいが、それは選挙や投票が普通の人の身近になかったからだ。確かにリアルで政治や社会の話は、俺でもしづらい、というか気軽に話せる人が少ない。でも、こうして選挙のことを、誰でも気軽に可視化できるようになれば、状況は大きく変わると思う。
その意味で、今回の都知事選だけでなく、近々必ずある衆議院選挙など、今後の全ての選挙に、この #ひとり街宣 はものすごく大きな力となるはずだ。
そしてこれこそ、与党つまり権力者側が、一番嫌がることでもある。なんせ向こうは強大な組織票、既得権益票がある。今回の小池百合子もそうだが、街宣なんかやらなくてもホイホイ投票してくれる人たちが大勢いるのだ。ところが、普段は選挙など行かない、この国の約半数の有権者(いわゆる無党派層)が、「あ、選挙行こうかな」と思って投票し始めたら、彼らの思惑は根底から崩れる。
もちろん無党派層が与党の候補者に投票することもあるだろうが、今回に限っていえば、#ひとり街宣 で選挙を知った人の大半が蓮舫に投票するだろう。なぜかといえば、チラシのテーマがそうなっているからだ。
さて、都知事選の投開票日までは、あと2日。
自分は今日はテレワークなので #ひとり街宣 はやらないが、明日は某所に出かける用があるので、再び移動版をやってみる。
よかったら、あなたも #ひとり街宣 どうですか?
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