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【読書の時間】何のためにそれを「伝えたい」のか?

題名:1分で話せ
著者:伊藤洋一


■選んだ理由
Voicyを聴くようになって知った著者、伊藤洋一さん。とても流暢にユーモアを交えながら的確なことをお話しされるなと感じていました。そんな方の著書を一度は読んでみたいと思い手にした一冊です。

こんな人におすすめです!
・プレゼンがやっぱり苦手
・言ったつもりがいつも伝わっていない
・急に話を振られると頭が真っ白になる

■感じたこと
自分が本当に伝えたいことってあるんだろうか。読んだあとにそんな疑問が、湧いてきました。
日常的な会話で言いたいことは、いくつかあるかもしれないが、「伝えたいこと」となると明確に答えられない気がする。

いや、それが曖昧だから言ったつもりが伝わってないになるんですよね。
そこ!それをこの本ではちゃんと「伝わる」ように話してますかと言っているんですよね。

そもそも「理解してもらう」というゴールがおかしい。
理解して動いてもらわなければ意味がない。
確かにそう思います。

最近仕事で依頼されたことがあるんですが、依頼内容がよく分からず結局何をしたらよいかわからないということがありました。

依頼側は、これまでの背景や依頼したい経緯を一生懸命話してくれているんですが、肝心のこちら側がやることがさっぱりわからないんです。

本の中で、「配慮はしても遠慮はするな」という言葉がでてきます。
この場合、私が伝えたいのは「私は具体的に何をすればいいんですか?」
なので、できるだけ丁寧な口調でお伝えしました。

普段であれば、相手側が的外れでも一生懸命に話しているので、心情や状況を読み取ってしまい、少し曖昧でも推測しながらやってしまっていたかもしれません。

しかし、ここで曖昧にすると後で困る可能性があるので思い切って伝えてみました。
結果、相手側はもう一度整理してお伝えします。とのことで一旦保留となりました。

この場合、相手側は伝わるロジックが全くの反対方向だったんですね。

理解して動いてもらうロジックはピラミッドで例えられており
「結論」→「根拠」→「例えば」
となっています。

こういうことを知っていると、自分が伝えたいときはもちろん、自分が理解できない時もなぜ理解できないのかがわかり、それを伝えることができますよね。

私はやっぱりプレゼンが苦手。でも上手くなりたいと思っているうちの1人です。

1分という制限があることはとても効果的だと思います。
長く話したから伝わるというものでもありません。むしろダラダラと話した方が伝わらない。

仕事でのプレゼンや日常会話でそれはとても感じます。

「人は相手の話を80%は聞いていない」とありましたが、これは夫婦間でよくあるなと感じました。

夫によく言う言葉のひとつで
「それ、前にも言ったよ」
があります。

私は伝えたつもりが夫の中では完全に流れていってるんですよね。

興味がないことに対してこういう状況が生まれるのですが、
これも夫が興味をもてるように話せていれば解消するんですね。


ここで印象に残った箇所を3つ紹介します。

・動かしてなんぼ。相手が動くためにできることをすべてやりきる。

・「考える」とは、自分の中にあるデータや自分の外にあるデータを加工しながら結論を導き出すこと。

・プレゼンというのは「相手の頭の中に、自分が伝えたいことの骨組みや中身を移植していく」作業


今日あなたが伝えたいことは、誰にどんなことですか?

最後まで読んで頂きありがとうございました!!

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