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【読書の時間】その”もの”にどんなストーリーがある?

〈題名〉 家が好きで
〈著者〉 小川 奈緒

〈概要〉
エッセイスト、ライフスタイリストであり、無類の家好きの著者によるルームツアーさながらのエッセイ。

◾️感想

まさに読むルームツアー。
小川奈緒さんの家の間取りに合わせた愛用品がたっぷり詰まっている。

本の中でここがよかった!という箇所があるというよりも
全体を通して、なんか読んでいて心地いいなと感じた。

▶︎愛用品にストーリーを添える


キーワードは、もの選びとストーリー

”愛用品にストーリーを添える”というコンセプトで描き始めるたと書かれていた。

小川奈緒さんの家のものが惜しみなく紹介されているが、
その言葉通り、ひとつひとつに奈緒さん独自のオリジナルストーリーがあって、どれに対しても愛情が深い。

紹介されているそのもの自体も魅力的だが、
ものの選び方という点でとても参考になる。

▶︎もの選びの基準

読み終えた後にふと自分の家にあるものを思い浮かべる。

人に語れるようなストーリーがあるものはどれくらいあるのだろう。

無いわけではないが、すぐにはあまり思いつかない。

かと言ってものを大事にしていないわけではない。
衝動買いはしないし、買って後悔したものもほとんどない。

価格と効率の良さのバランスが取れたものが好き。
使いやすさという観点においてデザイン性が良ければ尚購入意欲が高まる。

もの選びの基準について、初めて言語化してみた。

愛着というと使い勝手とかよりも、デザイン性が好きとか一目惚れしたものに湧くものだとなんとなく思っていたけど、
自分なりの基準があれば、それが愛着となりオリジナルストーリーが生まれるのかもしれない。

なんとなくではなく、
自分なりのここがいい、これがいいという視点をもって選ぼうと更に強く思った。

これからの人生、
本当に好きなもので囲まれた家で過ごす充実感を味わっていきたい。


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