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【読書の時間】奇跡とは信念を貫くこと?

題名:奇跡のりんご
著者:石川 拓治


ノンフィクションなのに読み進めるにつれてまるで小説を読んでいるかのように続きが気になる物語。
そう「物語」という表現が当てはまる。そんなひとりのりんご農家のお話です。

・努力を積み重ね信念を貫くこと
・常識にとらわれず行動すること
・奇跡のストーリーに触れてみたい

そんな物語が気になった方におすすめです!

この本を読んで感じたこと

奇跡って運とかスピリチュアル的なものと結びつきやすいイメージがあるけど、
この物語はそんな「運命的な出会い」のような綺麗な言葉では表せない。

主人公の努力と信念の積み重ねで得られた奇跡なんだと。

奇跡を起こすには、人並み外れた努力と強い信念が必要ということを教えられた。

植物の中でも一際難しいとされる無農薬りんご。
長い年月をかけて見事に実らせた。

その方法は、引き算の思考からきている。長い歴史の中で人間が手を加えてきたことをやめていく。

それによる弊害がはもちろんある。いや、弊害だらけ。
でもそれは、人間にとっての常識はずれで弊害であり、自然界では当たり前のことかもしれない。

もう少し身近によせてみる。
やめたいことがあっても世間の常識やまわりの目が、気になってやめれないこともある。
そこでどれだけ自分の信念を貫いて試行錯誤するか。

主人公は、無農薬で作るという信念を貫いて奇跡のりんごを作り上げた。

もしかすると主人公にとっては奇跡だと感じていないかもしれない。

小さな幸せを積み重ねていくと大きな幸せにつながるのと同じように、小さな奇跡が少しずつ起こっていて、大きな奇跡を起こしたのかもしれない。

それにはやはり、自分の価値観で自分軸を持って進むこと、これが唯一の道なんだろう。

自分の過去を振り返ったときに、奇跡と呼べる物語は残念ながらない。
でも思い返すとそれなりにこだわっていること貫いていることも小さいながらにある。
そんな中で自分でも気づいていない奇跡を起こしていたかもしれない。
目に見える奇跡は起きていないかもしれないが。
でも、これから先目に見える奇跡が起こることを信じて小さな奇跡を起こしていきたい。


ここで印象に残った箇所を3つ紹介します。

・自然の手伝いをして、その恵みを分けてもらう。それが農業の本当の姿なんだよ。

・インターネットがどれだけ便利になろうが、携帯電話で世界中と話が出来るようになろうが、毎日何かを食べなければ人は生きてはいけない。

・私じゃない、リンゴの木が頑張ったんだよ。

いつか食べてみたい奇跡のりんご。食した時に私は何を感じるのだろう。


最後まで読んで頂きありがとうございました!!

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