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一人ブルベ: 300kmコース ナイトラン

1.はじめに

 ブルベに興味があるが開催地が遠く参加が難しいので,一人でロングライドをしています.
 10年ほど前から家庭の事情でロードバイクにあまり乗れなくなり,直近の4年間は走行距離がゼロでした.この4月から再開し,週末限定で少しずつ足を慣らしています.

 先週200kmを走ったとき,最後の50kmはバテバテで苦しく,「300kmはもう少しトレーニングしてから...」と考えていました.
しかし,仕事の都合や出張等で,来週以降,当分乗れそうにないことが確定したので,いまのうちに300kmコースにチャレンジしてみることにしました.


2. コースの紹介と出発前の準備

 今回のコースは居住地 秋田県秋田市を夕方スタートし,国道7号を酒田まで南下,深夜に酒田から国道46号で新庄に抜けて,国道13号で朝を迎え,秋田市まで戻る311km

 手持ちのハロゲンライトが時代遅れになってしまったので,ライト類は全て新規に購入した.実際のブルベに準じて,フロントライトx2,テールライトx2です.

 以下は,私がこれまでにナイトランで使用してきたフロントライト
昭和末期〜平成前期:ナショナル FF-292S(電球),単2電池3本で3時間点灯
平成中期:CATEYE HL-500II (ハロゲン),単3電池4本で3時間点灯
今回購入したもの:
OLIGHT RN1500,充電式  ローで12時間点灯可能
CATEYE URBAN2,単3電池2本で30時間点灯可能
LEDの使用により,ナイトランの間,電池交換不要となった.
 先週はじめて使ったGARMINもそうだけど,サイクルパーツの革命的進化に驚いている.

 補給食は羊羹4個,わらび餅4個,ドーナツ4個,おにぎり2個
 途中のコンビニで買ってもいいのですが,店内で何を買うか考える時間が勿体無いし,近所のスーパーで調達した方が安いので,私は事前に準備する派です.

今回乗るのはセカンドバイクのLOOK565,リュックに荷物を入れ.反射ベストを被せて背負います.

3.一人ブルベ 300kmコース,

秋田→由利本荘→酒田→新庄→湯沢→横手→大曲→秋田

2023年6月24日(土)
18:05 自宅を出発
目標は300kmブルベの制限時間,20時間後の明日14:05までに帰ってくること.

夕方の秋田市内

国道7号を日本海沿いに南下する.

夕暮れ,


陽が沈む


19:51,42km地点:由利本荘 通過


22:31,102km地点:酒田市  国道7号 羽越線跨線橋

 暗くてわからないが,ここは国道7号線が羽越本線を超える跨線橋手前交差点.この跨線橋は僕にとって思い出に残る場所

 今から37年前の14歳のとき,僕は上野駅から夜行列車で輪行をして,酒田駅に降り立ち,ツーリングを開始した.
そのとき,この跨線橋で派手に転倒して怪我をしたことがある.
 当時,ナショナル FF-292Sの 懐中電灯型ライトを前輪ハブに取り付けていた.このライトは,左手でドロップハンドルをしっかり握り,右手をハブ方向に伸ばせば,走行中にスイッチをON/OFFできるので,いつもそのように操作していた.

 酒田駅を出発してこの跨線橋を下っている途中,ライトがONになっていることに気がつき,いつものように右手を伸ばしてOFFにしようとした.
 ところが,そのときはいつもと違って,背中に重いリュックを背負っていたものだから,手を伸ばした途端にバランスを崩し,右腕が前輪に巻き込まれて,道の真ん中に倒れるように転倒したのである.
 幸い後ろからは車が来ておらず,轢かれることはなかったが,かなりの傷を負ってしまった.その後,なんとか手当をして,右腕をかばいながらツーリングを続けた.

 中学・高校生の頃,自転車旅行に関するあらゆる失敗を経験し,その都度,自分で考えて,なんとか対処してきた.
 それらのなかでも,特にこの酒田の跨線橋は,僕にとって特別な教訓の場所となっている.


22:44,106km地点:ここで最初の休憩

 市内の国道沿いには,いろいろな店があるが,この時間帯にやっているところは少ない.
 灯がついている吉野家に入ろうとしたら,ラストオーダーの時間を過ぎており,持ち帰りの弁当しかできないという.

仕方がないので,駐車場で牛丼を食べた.


 この4月からクリンチャー タイヤも使いはじめた.クリンチャーはチューブラーよりも乗り心地は劣るけど,不思議な魅力がある.
すっかり気に入ってしまった.

駐車場で25分ほど休憩して,出発する.


0:28,最上川沿いに国道47号を新庄に向かう.

この辺りは昼間なら絶景ポイントのはずだが,いまは何も見えない.
道にはたまにトラックが走る程度.
新しいライトのおかげで走りやすい.
気温も18-20℃で快適なナイトランだ


1:51,162km地点,新庄 通過

 今回のコースは新庄市内で曲がり角が5カ所ある.
 GARMINのナビのおかげで,暗くてわかりにくい街中を間違えずに進むことができた.

2:01,165km地点,ファミリーマートで休憩
コーヒーを買って,補給食を食べる.
20分ほど休んでから出発


夏至の日は先週の水曜日
いまが一番陽の長い時
3時15分ころから東の空が次第に明るくなり始めた.

3:55,195km地点,秋田県と山形県の県境である雄勝トンネルに到着


雄勝トンネルからのダウンヒル

このあたりからバテはじめて休憩が多くなる.
4:54,219km
地点,湯沢駅で休憩
6:23,246km
地点,道の駅美郷で休憩

7:10,261km地点,大曲 通過
7:28,266km地点,神宮寺で休憩
 補給食が無くなった.
 何かしっかり食べないと,秋田まで持ちそうになかったので,神宮寺のマックスバリュで弁当を買う.しかし半分しか食べられず,残りはリュックに入れて持ち帰ることにする.
 このあたりから雨が降り始める.

9:46自宅到着
走行距離 311km
所要時間 15時間41分,走行時間12時間35分
グロス平均速度 19.8km/h,ネット平均速度 24.7km/h

 最後の10kmで左足の膝の内側が筋肉疲労で痛くなり,踏めなくなってしまった.クランクを引き足で回しながらなんとか帰ってきた.

4.まとめ


・ 久々のナイトラン.気温がほどよく,景色は見れないけど,車が少なくて走り易いし,走ることに集中できて楽しかった
 一晩中走っていたが,全く眠くならなかった.

・ 精神的にはまだ余裕があり400kmもOKな気分だが,肉体的には左足の痛みのため,今日はこれ以上は無理.

・ 600kmはこれの2倍かぁ,と思うと,いまの自分には到底無理.
300km台で走りたい場所が他にもあるので,もう少し走ってみてから,次は400kmにチャレンジしたいと思う.

終わり



2023年6月27日追記;

バッテリーライト から GARMINへの充電について

 私のGARMIN EDGE840は通常タイプなので,稼働時間は26時間(本当は稼働時間のより長いソーラー充電ができる方にしたかったが,センサーやマウントとのセット売りが設定されていなかったので諦めた),
 今回,約16時間使用後のGARMIN EDGE840のバッテリー残量は38%であった.今後,より長時間走ったりバッテリーの劣化が進んでいくことを考えると,このバッテリー残量が心配になってくる.

 使用しているフロントライト OLIGHT RN1500はモバイルバッテリー(容量5000mAh)としても使えるということだったので,ライトとGARMINを長さ15cmのType-C ー Type-C ケーブルで繋いで充電を試みたところ,GARMINを2時間程度で残量38%から満タン状態まで充電させることができた.
 GARMIN EDGE840の容量は公表されていないが,いろいろなサイトで調べたところ1000mAh程度らしい.これを元に単純計算すると,OLIGHT RN1500を夜間10時間使用後のバッテリーの残量分でも,GARMIN EDGE840を空の状態からほぼ満タンにできることになる.出発時のGARMINの満タン充電分(26時間)と合計すると,最長48時間まで使用可能と見積もられた.

 今後,OLIGHTとGARMINのバッテリーがヘタって使用可能時間が短くなっても,CATEYEの電池式ライトを併用したり,またはOLIGHTを2個態勢とすることで当分は対応できそうだ.

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