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「きっかけ」っていうけどさ

こんにちわ、プロ雑用です!
このnoteはMOVEDアドベントカレンダー12月16日の記事です。

みなさん、今年はどんな #きっかけ がありましたか?
前15日までのアドベントカレンダーにもたくさんの #きっかけ がありますので、良かったら全部嘗めまわすように読んでくださいね!()

「確かにきっかけはあったけどさ、それにしてもおまえらきっかけきっかけ言い過ぎじゃね?そもそも君らの考えるきっかけってなんなのよ」という苦言が聞こえてきそうなぐらい、われわれは #きっかけ を連呼しているわけですが、今日はそんなことを書いていきます。


きっかけの「きっ」

きほんのきっ!ということで、まず基本的なことからいってみましょう。
「きっかけ」の意味を調べますとこのように出てきます。

きっ‐かけ【切っ掛け】
1 物事を始める手がかり。糸口。また、原因や動機。「事態打開の—をつかむ」「ふとした—で知り合う」
2 歌舞伎などの舞台で、俳優の出入り、音楽・照明の変化などの進行上の合図となる動作やせりふ。「下座(げざ)に—を渡す」
3 符号。しるし。
「けいこ本の所々へ〇(まるいもの)や△(うろこ)や、色々な—をして」〈滑・浮世床・初〉
4 気勢。心意気。
「男の—を外すまじきとて」〈甲陽軍鑑・一六〉

小学館 デジタル大辞泉より

歌舞伎や甲陽軍艦にも言葉があるということは、大分昔から日本語の中にあるようですね。

語源を調べてみますと、どうやら「切る」と「掛ける」を組み合わせた合成語というのが最有力のようです。
「切る」には物事の終わり、完了の意味があります。これはほかの外国語、例えば英語ではCUTですが、こちらも完了の意味がありますね。区切り、やりきるなどの使われ方を見ても、その意味がわかります。
「掛ける」の方は、切るの逆、始まりの意味があります。つまり二つ併せて動作の終わりと最初が含まれたのが#きっかけという言葉になります。
別の語源候補には、歌舞伎、演劇界で主にこちらの説があるようですが、それは「切る」は「見得を切る」、それを合図に場面転換が始まるので裏方が「駆ける」、なので歌舞伎では#きっかけは舞台転換ということだそうですが、駆けるの字が異なりますので、おそらくこれは歌舞伎ができるうちに別の意味合いを付与したということだと思います。日本語あるある。

きっかけの「か」

きっかけを別の言い方で表すと、どんな言葉になるでしょうか。意味から考えれば、契機、引き金、発端などに言い換えられるでしょう。
また「機を見るに敏」「これを機会に引退する」のような表現があるように「機」そのものが#きっかけと同じ意味合いで使われています。
#きっかけも、動作の始まりと終わりの両方だったり、あるいはそのどちらかだけの場合の意味にもなる、物事の変化する「兆し」と言えます。
ただ、兆しの言い換えで予兆や予感、まで行くと、#きっかけ の意味から少し遠ざかるのが興味深いことです。

少し古い表現ですと人生の転換期を「節目」と呼びます。節というのは、植物の枝の分かれ目ですね。節から芽が出る一方、節は折れやすい箇所でもあります。また木材を加工すると、節は筋の流れを断ち切るように現れるため、節を含む部材は、上質とは見なされない場合が多いですが、その一方、独特な模様として捉えて好まれる場面も少なくありません。
このように節目というのは二面性を持っており、これも#きっかけの意味と通じるところがあります。

きっかけの「け」

ここまでの話で、#きっかけ とそれに類する言葉は、時間軸に流れに対するくさび、点(ドット)と捉えることができます。まっすぐな線に点を打つことで、そこを基点として曲がったり折れたりして、線は複雑な形を描くことができます。

道は直線でゴールにたどり着けることはなく、右翼曲折しながら目指していくものだ。

#きっかけとは線の流れを変える、点、楔のようなものかもしれません。
そういえば図形ツールはアンカーポイントっていいますね。それ同じように、#きっかけは、多少なりともその後の流れを変えてしまうもの。できるなら、良い#きっかけ の多い人生を送りたいですね。

アンカーをどこに打つか、それが問題だ

どこにでもあるが、見つけられない#きっかけ

物事には始まりと終わりが必ずあります。永遠に続くものはありません。そう考えると#きっかけというのは、世の中のどこにでもある、といえるでしょう。では、なぜわれわれMOVEDは「今日も誰かの#きっかけになる」をパーパスとして掲げているのかといえば、それはやはり見つけられない人が多いからなのです。

焦点が合っていなければ、見えていないのと同じ

どこにでも転がっているのに見つからないとはどういうことか。
それは、ひとえに人間は見たいものしか見ない、目に入っていはいるが気づかない、という認知特性があるからです。
既婚男性が、自分のパートナーの女性が妊娠したときに、急に町中に妊婦やマタニティマークが増えたように感じる、という話はよく聞きます。また、自分に子供が生まれると、同じ年頃の子供が急に増えたように感じるであるとか、つまりこれは、それまでも当たり前に存在していたものに「気づいていなかった」のです。

それと同じように、周りにある#きっかけを、あなたは「気づいていない」のかもしれませんよ?人間は見たいものしか見えないのです。
雑草は雑草で、その中にどんな種類の草花があるかは、興味があって見ようと思わなければ気づかないのです。

#きっかけを見つけるのに必要なものは、たった1つ

では、#きっかけを見つけるためには何が必要なのか?
それはたった一つの、自分の明らかな意思、自分はどうしたい/どうなりたいという想い。意思が無ければ、#きっかけは見つからないのです。

意思がなければジャンプはできない。#きっかけも同じ。

これは有名な話では企業の開発秘話によく語られますことです。
ゲームウォッチを開発した故横井軍平氏のエピソード、コンピューターの誕生秘話などなど、そこには明らかにそれぞれの登場人物の明確な意思があります。意思・想いがあるからこそ、見えないものを見ようとするし、見えていなかったものが見えるようになるのですね。

宇宙のビッグバンも何かの#きっかけがなければ起こっていないだろう。まぁ、その#きっかけが意思あるものの仕業なのか、なんなのかは未だ結論は出ておりませんが…w

#きっかけ を見つけるために、自分の意思を持つこと。漫然と日々をすごしていては、せっかくの#きっかけの多くを素通りしていってしまいます。
そして残念ながら一度素通りしてしまった#きっかけと同じ#きっかけに出会う確率は非常に低いのです。だから、#きっかけに気づいたら0秒で動かなくては#きっかけは過ぎ去っていきます。

もちろん、たった一つの#きっかけですべてが変わるような、奇跡のような#きっかけはめったに見つかりません。ですが、ほんの小さな#きっかけを見つけ行動すれば、その次の#きっかけ にも次々と気づくことができる。それが実は大切なのです。

2023年も終わり、令和も6年目になる来年2024年。飛び立つ竜のごとく、飛躍の一年にするためにも、#きっかけ を見つける冒険に出かけましょう。

今日もだれかの #きっかけ になる

プロ雑用でした。
また24日のアドベントカレンダーでお目にかかりましょう。
それじゃ、また。

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