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2024.06.25 #kintonehive nagoya vol.8 観戦レポート!

プロ雑用です!
今年のkintone hive もこれで5箇所目。
ということで、名古屋での観戦レポートをお届けします!


今回も自分の実況ポストを中心にまとめていきますよ!

kintonehiveとは?

kintoneのユーザーが活用アイデアを共有するライブイベントです。各地区代用に選ばれたユーザーは、11月の幕張メッセで行われるサイボウズデイズのkintoneAWARDに登壇することができます。私も2019年にアソビューの事例で東京代表として登壇しています。

kintonehive名古屋はじまるよ!

他の会場もそうでしたが、今年はどこも過去最高を更新しているようで、名古屋も二階席も利用しての開催となりました。400名超えで、これ以上増えたらどうしよう!と中の人が嬉しい悲鳴をあげていた次第w

焼きかまぼこでできたチケットも5枚目。6枚コンプリートするとゴールドチケットがもらえるという嘘情報もありますが、私は2枚食べてしまったのでもらえません!(嘘乙

あいかわらず界隈の方々は現着が早い…13時半にはすでに行列ができていましたが、私は実況中継するために後ろ側に行きたいので、列を横目に近くのスタバで涼んでいました笑

一組目 フジ自動車工業㈱ 今井さん、大久保さん

フジ自動車工業様は、社名の通り個人から法人まで自動車に関連するお仕事をされている会社さんです。今回はその中でもフォークリフトに関する業務のお悩みとその業務改善のチャレンジについて。

ということで、テーマは「職人の技をデジタル化しよう!」

よくぞ作ったと思えるさまざまなエクセルファイル達…
もはや事務作業が職人技になる、あるあるですよね…
しかしアナログな紙運用と組み合わさって生まれた「努力の結果の地獄」。

結果、あるべき場所にあるはずのものが無いことが頻発し、お客様にも時間を守れないなどご迷惑をかける自体が頻出していたと…地獄や。

ここからベンダーとのタッグで課題解決に取り組み開始です。
バーコードリーダーとしてas reader、そしてプラグインのカレンダープラスを導入し連携。現場でピッとバーコードを読み込むと、今そのフォークリフトがどこにあるのかの情報がkintoneに連携されます。
代車、工場の予定、運搬トラックの予定を、それぞれ登録していき、それをカレプラで表示するという工夫です。これでどこに何があるかは解決…したかに思えますが…?

ところが、ある日、またあるべき場所にあるべきものがない自体が発生!
一体どういう事!?それはこんな理由…

ここで安易に機能(手段)を変えよう、というのではなく、現場とのコミュニケーションによって解決したのが素晴らしいです。意外とここ、みなさん避けるのよね…

kintone導入前はこんなこともあったそうですw

二組目 桜和設備㈱ 清水さん

桜和設備様は名古屋でガス工事・設備関する事業を展開されている企業。東邦ガスからのお仕事が大半を占めるそうです。ちなみにドラゴンズファンというところで会場の一部から拍手がwさすが名古屋ww

今は順調なkintone活用、その始まりは…

昭和94年企業、平成を迎えられずと少し自嘲気味に語る清水さん。あるあるですよね〜未だに昭和99年企業、たくさんありますもの…

よくある話ですが、特に2は属人化の温床ですよね。

自信満々に言う事ちゃうwwどの口が案件www

さすがディズニー大好き清水さん、たとえもディズニーで来ましたw
しかし一瞬何言ってるのかわかりませんでしたww
基本のマスタを一つにしてそこから展開するというのが、ディズニーのゲートから各エリアへの展開というのと同じだと言うことでした。聞いてみると実に秀逸なたとえですw
清水さん、仕事をストーリーとして捉える、と。ストーリーの場面がつまり各業務アプリ。その根幹は基本マスタだよ、という。例えがお上手!

意外と伝統文化継承派にはすんなり受け入れられたkintone、しかしここでもエクセラーは立ちふさがってくる。特に見た目が嫌だというw
Excel使いであるエクセラーってどこでも居るけど、結局この人たち、ガチガチの保守派なんすよね。彼らがやってることって結局紙の代替でしかなくて、PC使ってるからデジタルっぽいけど、単に紙が画面になっただけの実態は超アナログなんすよね。

ということでエクセラーキラーを導入して黙らせる!w

ところでここでkintone化したことによる、こんな気づきが。

こういうことが業務改善してみて初めて可視化される。大事な視点ですね。

ディズニーランド(夢の国)は永遠に完成しない。
この世に想像力がある限り、成長し続けるのだ。

ウォルト・ディズニー

この名言に掛けて、清水さんはこう語ります。

システムや業務改善に完成と完璧は存在しないというのは本当にその通りで、一回改善しただけ、一回システム作っただけで終わらるから、時代に取り残されるんですね。

清水さん、終始飄々とした感じで発表されていましたが、とても非IT系とは思えぬほどエンジニアリング思考。すばらしい発表でしたね。

三組目 ㈱山豊工建 高橋さん

山豊工建の山豊は「さんぽう」と読むそうです。

そんな山豊工建の悩みは…

とにかく!お金が無いんだそうですw

上がっていた課題は以下のようなもの。

  • システム開発者がいない(あるある

  • パソコンに不慣れな社員が多い(あるある

  • 効率化のイメージが沸かない人ばかり(あるある

  • 新しいものに否定的な人が多い(あるある

よく見かけるものばかりですねぇw

そんな課題を抱えた企業でしたが、高橋さんの取り組みによって意識改革が徐々に起こってきたようです。

高橋さんは先述の課題を認識していたからこそ、こんなことを考えて行動したそうです。これすごい大事。ユーザー視点ですよね。

ボタンを押す回数、文字を入力する回数なんて、少なければ少ないほどいいんですよね。作る側の視点より使う側の視点、高橋さんは徹底しています。

これはもしかしたら「お金がない!」からかもしれませんがw、この視点は市民開発ではとても重要です。リッチにすればいいもんじゃないんだよ!

最後に、高橋さんはキンコミヘビーユーザーだそうですw
今年はキンコミの話がよく出ますね!

次の課題としては高橋さんに属人化している気がするkintoneによる市民開発を、社内でどう広めるか、ですね!

四組目 山辺事務機㈱ 高井さん、竹内さん

休憩を挟んで早くも四組目。初々しいコンビの登壇です!

この初々しさが眩しいです。
妙にステージがキラキラしてると思ったんだ!()

始まりは内定後入社前、社長から呼び出された二人はkintoneのアソシエイト試験を受けてみない?と提案。この時点でkintoneを知らなかった二人ですが、チャレンジすることに。DX人材として育ってほしい!という会社としての強い意志を感じます。

見事合格したお二人。入社後もkintone活用に触れていきます。

日報アプリのほか、先輩が目の前に居なくても質問できるQ&Aアプリや、社員同士のコミュニケーション活性を狙ったサンクスカードアプリなど、二人のチャレンジが続いています。
ところでとってもスライドが見やすくてわかりやすい。お二人の新人とは思えぬ落ち着いた発表も安定感がありますが、それは実は…

お二人はまさに会社の代表として登壇されてるんですね〜

社長だけでなく、全社をあげて新人を育てよう!という意志が感じられます。愛されてるなぁという発表でした。kintone導入ストーリーにありがちな挫折と復活みたいな心が痛くなるようなエピソードは一切なく、終始さわやかな風を感じる登壇でした!

五組目 清田産業㈱ 寺西さん

寺西さんは課題だ!と思っていたが、どうやらみんなは違う様子。
情シス主導の移行プロジェクト。誰にも求められていない孤独な戦い…
ウッ😢

「いま」問題ないからこの先も問題ない、と思い込むのが人。
先送りバイアスですねえ。

現状に課題を持っていない人々からすると、
「とにかく見た目が変わるのがイヤだ!」
人は見た目が、見た目「だけ」が大事なんですよね。

しかし、移行最大の壁はそれ以上に、カスタムアプリの多さ。
実態を精緻に調査した後、統廃合と実行したと。
210あったアプリは、64までに減少!さらに64のカスタムアプリは、kintone移行後は52に。段階を踏んだ移行が功を奏していますね。さらにkintone移行後はサイボウズOfficeのカスタムアプリを即時停止し、使うサービスを明確化するという決断。現場の声はきっといろいろあったと思いますが、意志を貫いたのが素晴らしいです。苦労が偲ばれる…

相手のイメージどおりに仕上げる、というのは要求をそのまま飲むのではなく、その要求の裏側にある本質を見抜くことが大事ですよね。
変えるものは変えない、そのままで良いものはそのまま、管理者としての交通整理を徹底された取り組みで事例でした。

六組目 ㈱興和工業所 片山さん

興和工業所さんは、今回二回目の登壇。
前回は2018年4月のhive 名古屋 vol.2で片山さんの上長である関さんが登壇されています。今回はその続き、ということで、活用のさらにその先についてのお話が聞けるわけですね!これは伴走パートナーとしても楽しみです!

★興和工業所さんの2018年の登壇はこちら!↓

活用をもっと広めたい!と考えていた上長の関さん、社内のよい事例を共有したい!社内の交流を深めたい!そしてアプリ作成者をもっと増やしたい!という野望をお持ちだったようす。

しかし、情報システム部門の人数には限りがある。しかも業務は多岐にわたっており、1人で100人分の面倒を見る必要があったというお悩み。
そこで生まれたのが伴走支援班(現係)。

を伴走支援班で取り組んでいくことになった。
伴走支援班の目的は「誰でも自主的にシステム化できる土壌を作ること」

例えアプリを間違って消されてしまっても「ええんやで」の姿勢で続ける。

kintone活用者にインタビューし、それを社内記事として発信することで他の人の参考になるばかりか、刺激をあたえることができますよね。まさに社内メディア。狙ったかどうかわかりませんが、マーケティングセオリーに則っていますね。単純にkintoneの開発だけしていては全く気づかない視点。

まさに狙い通り「社内コミュニティ」が爆誕したわけですね。
社内ユーザー会は休憩中などの雑談タイムも大盛況。初心者向け勉強会も実施してほしいという声などもあがり、即座にそれを6回分の会を設定する、というこのフットワークの軽さ、大切です。

結果、定量的には以下のような成果が。

  • 全22拠点のうち20拠点まで利用するように(導入準備中含む)

  • アプリ作成者は13から28に倍増

  • 実運用アプリも1.6倍に増加

すごい効果です。これが活用の先にある拡がりなんですよね。kintoneを中心にした業務改善カルチャーが定着したと言ってもいいのでは。

kintoneという手段・道具を使うのはどこまで行っても人間なんです。だから手段ではなく目的が大事。それを使う人が大事。

伴走パートナーとして学びばかりの内容でした!勉強になります!

中京北陸地区の代表は!?

ちなみに名古屋は事例発表後の地域企画はありませんでしたので、すぐに投票タイムと休憩挟んですぐ発表です!

いよいよ発表!代表の座はどの組が!?

ということで、夢の国への切符…じゃない幕張への切符を手にしたのは、桜和設備㈱ 清水さんでした!堅実な内容で他業種でも参考になる内容が多数含まれていたと思います。AWARDでの発表も楽しみですね!

観覧の感想

今年のこれまでのhiveの内容でも多くありましたが、活用とその先の社内への拡大という話、チームワークをどう醸成していくかの話が多かったですね。もちろん、よくあるアナログ文化からのkintone活用もありまして、発表のバリエーションも例年に比べて増えてきました。

個人的には、伴走パートナーとして6組目の興和工業所さんの事例がとっても参考になりました。そしてそれと同時に伴走パートナーとしてもっと頑張らなアカンぞ…と思った次第です。

観覧後は、数人の人と集まってしっぽり感想戦しようと思ったのですが、あれよあれよ人数が膨れて十数名で繰り出すことになりましたw

一軒目のシルクロードでwしんごナさん、写真やらなにやらありがとうございます!
電脳坊主さんも合流。経典を取りに行きます()
沙悟浄と猪八戒?違います、和尚と雑用です()

名古屋でもたくさんの方とお話できました。あと、余談ですが、この会では、来年の登壇者がプレエントリーされましたwみんなそそのかし上手!w


ということで、kintonehive nagoya vol.8 観戦レポートでした!
残すところ東京だけですが、東京のレポートと札幌のレポート、どっちが先に書けるかな…?(いや早く書けよ!)

それじゃ、また👋

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