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kintoneアプリは”三密”がいい。

プロ雑用です。
昨今のコロナショックにより、ちょっとひまになりました。
いや、だいぶひまになりました笑
かわりに金銭的には苦しくなりましたww
アホほど”ひま”を手に入れたので、久しぶりにnoteを書きます。
久しぶりにkintoneネタです!

三密って、なに

時事用語として、今年の流行語なんじゃね?
と思うくらい聞かない日はないですね三密。

おい誰だ、三人の壇蜜とか言ってんの。
ちがうからね。
「密閉」「密集」「密接」だからね。

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三密は避けるべきものとして喧伝されておりますが、
ことkintoneのアプリでは、この三密が使いこなすコツなんじゃないかな。
と思い立ちましたので、このnoteで解説してまいります。

kintoneアプリ、密閉してつくる

ひとつめは「密閉」。

密閉は開放の逆ですね。
閉じ込めてあるわけです。
この考え方、データベース的な考え方ではとっても重要。
どういうことか。

突然ですが、情報セキュリティの三要素、というものがあります。
以下、かんたんに解説。

機密性:データにアクセスする権限をもってる人だけがアクセスできること
完全性:データの正確さを維持し、改ざんさせないこと
可用性:必要なときにアクセスできること

情報セキュリティの考え方ですが、
これを満たしているデータベースは、非常に筋が良い。
これをkintoneのアプリに置き換えてみると、

フィールドの入力・閲覧権限が適切に設定されていること
入力されたデータが正確であり、必要な部分は編集がロックされていて、
必要なときに、他のアプリからアクセスできること

となります。
あら不思議、これは顧客情報などの、
いわゆる「マスターデータ」の要件じゃないですか。

缶詰のように密閉されたデータは、
必要に応じて様々なアプリから参照され、
そして長く変わらずに蓄積されていくことで、価値が増していくのです。

つまり、マスターデータを収めるアプリを作る上で、
「密閉」されていることは、とても重要なのです。

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kintoneアプリ、密集してつくる

お次は「密集」です。
密集とはすなわち、極近くに集まってることですね。

アプリの密集ってなんやねん、という話ですが、
要するに、関係してるアプリは、それぞれ別個で考えるのではなく、
一緒に考えるといいよね、ということ。

アプリを作っていてよくあるのですが、
アプリが増えたときのメンテナンスの面倒くささ。

同じ項目なのに違う名前のフィールドとか、
ちがう内容なのに、よく似た名前のフィールドとか
つくっちゃうことありますよね。
名前も内容も似てるのに、フィールド種別が違っていたりなんてことも。

こういうの、あとでアクションで紐付けたり、
複数アプリのデータをエクスポートして加工したときですとか、
そういう場面では地味に面倒だったりします。

なので、アプリを作るときには、
仮にすぐに利用しないとしても、複数のアプリを同時に仮組みしておくと、
あとでアプリが増えたときにメンテナスがラクになるはずです。

あとあと、ルックアップや関連レコード一覧などで
関連付けることが必要になった場合、
既存のアプリのデータでは無理な場面も出てくるはずなので、
拡張性やメンテナンスを考えた場合にも、
アプリを「密集」して共通化を図っておくことは非常に有効です。

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さらに、共通化の鍵としてユニーク値を持たせて設計しておくと、
データの拡張性、メンテナンス性はとても大きくなります。
特に前述の「密閉」されたマスターデータが、
そのユニーク値を持っていくと、強固な関連性を持つことができます。

kintoneアプリ、密接につくる

最後は「密接」です。

アプリが密接に関連しているものとは何でしょうか?
それはズバリ、”現場”です。
つまり、”アプリを使う人”です。

どんなに制作者が「便利なアプリができたぞ」と自負しても、
実際に使ってもらう現場が使ってくれなければ、
宝の持ちぐされ、とてももったいない。

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ではこういう不幸なことを防ぐためにはどうしたらいいのか?
それは、現場、人と密接に関係しながらアプリを作ること。

現場を巻き込みながら一緒にアプリをつくることが、
実はkintoneが得意としているところ。
ノーコードですぐに作れるので、
自分のデスクでじっくり作るだけでなく、
打ち合わせしながら、リアルタイムに意見を取り入れながら、
あるいは提案しながら作ることが得意です。

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まぁ、実際ライブやリアルタイムが難しい場面もあると思うのですが、
そういう場合でも「作ったから使え」ではなく、
代表者に使ってもらってテストを繰り返し、
そのフィードバックを、すぐに反映していくなど、
現場に寄り添う工夫は、さまざまにあります。

三密、おさらい

kintoneアプリの「密閉」とは、
・フィールドの入力・閲覧権限が適切に設定されていて
・入力されたデータが正確であり、必要な部分は編集がロックされていて、
・必要なときに、他のアプリからアクセスできる
すなわち、マスターデータを収めるアプリを作ること
kintoneアプリの「密集」とは、
複数の関連するアプリを設計するときや、
・必要な部分のフィールドデータが共通化していて
・ルックアップ、関連レコード一覧に利用できるデータを持ち
・メンテナンスや関連付けが容易
であること。
さらに、すべてのアプリが共通の「ユニーク値」を持っていると、
強力な密集アプリが設計ができる。
kintoneアプリの「密接」とは、
・アプリを使う現場に寄り添うこと
・一緒にアプリをつくって現場を巻き込むこと
・密接なコミュニケーションが、使われるアプリを作る

以上のように、
これまでkintoneアプリを作った経験のある方々には、
とても当たり前の考え方ですが、基本は常に大事。

今回の騒動のように、実際に会う場面が少なくなっている場面では、
kintoneのようなサービスは、有効に活用できるはずです。

感染を防ぐ「三密」を守りつつ、
このkintoneアプリ作成の「三密」を参考にしていただけたら、
と思います。

以上、kintoneアプリは”三密”がいい をテーマにお送りしました。

ではまた。

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