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理想と現実のロジカルシンキング1

プロ雑用です。
モンスターネタは、まだまだ尽きないのですが、
今回は一息入れて、すこしロジカルな話をしたいとおもいます。

少し前、こんなことをつぶやきました。

今回は、このお話です。
長くなるので断続的に4〜5回位に分割して記したいと思います。
よろしければお付き合いください。

嫌われたkintone

わたしがkintoneに関わったのは2017の年末。
CybozuDays2017の直前ぐらいの時期でした。
kintoneが無法地帯となり、崩壊寸前になってからです。

私が関わるまで、導入からすでに2年が過ぎていました。
その間に蓄積された不具合は、そのまま使い勝手に反映され、
社内では「kintoneは使いにくい」を筆頭に、散々な評価。

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どうしてこうなったのか、というと端的にいえば、
「使うことが目的になっている」こと。
つまり、手段が目的化になっていたからなのでは、
と私のゴースト(直感)がささやきます。。。

そもそも「目的」とは何か?

ところで、「目的」とは一体何でしょうか?
表現はいろいろありますが、
「実現しようとして目指すところ」という意味です。
「理想」「憧れ」「夢」なども広義には目的と言えます。

となれば、つまり目的とは、ToBe(こうなりたい)です。
対して、今、目の前にある現実は、AsIs(既知の事実)です。

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手段が目的化した状態とは、
理想を失った状態、「こうなりたい」が消えた状態です。

理想と現実は、行動力の両輪ですから、
どちらが掛けても正しく進むことができません。

つまり、理想を失った状態は、
片方の車輪がパンクした状態
で動いているといえます。
とうぜんですが、これでは正しく進むことはできません。

まず、現実を見つめよう

前述の表現では、まるで理想だけが無くなって、
現実はある、ような表現でしたが、少し違います。

実際は、理想がない状態は、
現実も正しく認識できていない状態
なのです。

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理想も現実もわからない状態とは、どういうことか?
それは、つまり「問題意識がない」ということです。
より具体的に言えば、問題は、理想と現実の間にある、差(GAP)です。

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問題を認識していなければ、
非常に狭い範囲の改良が繰り返されつづけてしまう。
これは仕方のないことです。

ここまで考えれば、私がまず最初にやるべきことははっきりします。
まず、私は何をおいても、現実を見つめることが必要でした。

霧が晴れて見えてきた現実

その時、動いていたkintoneアプリは、
どんな機能で、なぜそうなっているのか、
だれが使っているのか、もともと何を目指していたのか。

様々なことがわかりましたが、
代表なものを上げると以下のような問題が見えてきました。

1. 全体統括する管理者の不在
2. 肥大化したボトルネックアプリの存在
3. 閲覧制限が掛かりまくっている
4. 秘伝のタレと化したカスタマイズ
5. 無数の管理者による勝手なアプリ改修
6. 主要なデータの多くが活用できない状態
7. 選択項目で最も使われているのが「その他」
8. 使い方は「口伝」で継承されている
9. プロセスの全てがアプリになっているわけではない

まず、1の影響は特に大きいと感じました。
私は総合的な管理者としては3代目になりますが、
それぞれの管理者の間には必ず空白期間が存在しており、
だれも総合的に「kintoneをどう使うか」を意識しないまま
運用されていました。これが問題の根幹だと確信しました。

次に、2の肥大化したアプリの存在です。
その時使われていたアプリの中心に位置していてい、
ほとんどに接続され、レコードは数万件に及ぶのにも関わらず、
そこに溜まっているデータは活用できない形だったのです。
寒気がしました。

個別に解説すると、それだけで一本かけるので、
詳しくは今後のモンスター辞典をご期待ください笑

次回は、現実を正しく認識した私が、
何を見たのかについて詳しく書きたいと思います。

次回「どこに向かうのか/Willを見つめる」

それじゃ、また。

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