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25歳の片思いとその後のおはなし

気づいたら最後のnoteの更新は2年前

2年前のわたしは、朝起きて彼のことを考え、寝る前に彼のことを考え、片思いソングを聞き、ひとりふとんの中でひとり涙した

(2年前の記事はこちら)


いい歳して、こんなことで泣いてるなんて、自分はいったいなにをしているのだろう
宇多田ヒカルの"First Love"を聞きながら、あの人は今日も違う女性と体を重ね、愛し合っているのだと思っていた

そんな彼から、2年前のちょうどいまのように夜の風に秋の訪れを感じるころ、突然LINEがはいったのだった
「ごはんいかない?」

心臓がとまるとはこういうことだ。胸が高まるとはこういうことだ。

それから
夜の公園で告白され、はじめて手をつないだあの日
はじめて彼のおうちでキスをしたあの日
はじめて身体を重ねたあの日
はじめて一緒に旅行をしたあの日

彼は、いろんなはじめてを教えてくれた
ふわふわして、彼の家にはじめてお泊りした翌日は、家とはまったく違う方面のバスに乗ったりした


そしていま、彼は毎日わたしの横ですやすや健やかに眠っている
子犬のように、ときに子猫のように

結婚式でいう、「病める時も健やかなるときも、愛することを誓いますか」
今まで、遠く、非現実的なこの言葉が、すとんと音をたてて心に落ちた

わたしが、一生まもるからね
憂いを知らぬすこやかな寝顔に、私は毎日かたりかける

2年前のわたしへ
あのとき流した涙は、無駄ではなかったね
いま涙を流しているあなたへ
大丈夫、きっと希望のひとかけらが、ひらひらと舞ってくるときがある
みんなが、好きな人の好きな人になれますように




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